人気のドイツ車アウディ。AUDIのSUVは気が付けば、Q7、Q5、Q3、Q2のほか、日本未発売のQ8と5種類に増えていました。3列シートで7人乗りのQ7、中型SUVのQ5、コンパクトSUVのQ3およびQ2のラインナップがありどれがどれがだかわからないくなりそうです。それぞれ個性があるAUDIのSUV「Qシリーズ」の各車ごとの特徴とその人気の理由を解説します。
目次
AUDIとは?
AUDIのSUVランキングに行く前にAUDIの歴史について。
AUDIの歴史
AUDIといえば、「フォーリングス」または「フォーシルバーリングス」と呼ばれる4つの輪が連なったエンブレムを思い浮かべる方が多いと思います。
19世紀末 アウグスト・ホルヒ博士
同社は1899年アウグスト・ホルヒ博士によって設立され、1901年に自動車製造を開始しました。その後、合併や吸収など激動の時代をくぐりぬけ、1950年代後半にダイムラーベンツの傘下、1960年代半ばにフォルクスワーゲン(VW)の傘下になりましたが、現在ではプレミアムブランドとなったドイツの自動車メーカーです。
「フォーシルバーリングス」は、「Audi」「DKW」「Horch(ホルヒ)」「Wandere(ヴァンダラー)」という4社が参加して誕生したAUDIの象徴です。
AUDIという社名ですが、現在の社名に改称されたのは1986年のことで、それ以前は「アウディ・NSU・アウトウニオン」という長い社名でした。
第一次大戦後 アウディ・NSU・アウトウニオン
第1次世界大戦に敗戦したドイツは約40兆円という多額の賠償金を課せられ、ドイツ経済は大きな打撃を受け、さらに1929年には世界大恐慌が起きました。
経済危機に陥ったドイツにおいて、自動車会社も、一社単独での生き残りが厳しい状況になる中、上述のとおり4つのドイツメーカーの連合体であるアウトウニオン(Auto Union:自動車連合)が誕生しました。
第2次大戦後、連合国占領軍によって、アウトウニオンの商標登録は抹消されますが、1949年に再び、新生アウトウニオンとして生産を再開しました。
戦後ドイツの物流業の発展に大きく貢献した商用バン「F89L」などを製造し、その後も次々に成功をおさめました。
出典:http://jafmate.jp/blog/kurunandesu/180614-7_3.html
写真1:戦後のドイツで物流業の発展に大きく貢献したF89Lの外観
第一次世界大戦後、米国の自動車産業に対抗するため、「Audi」「DKW」「Horch(ホルヒ)」「Wandere(ヴァンダラー)」という4つのドイツメーカーが連合し、1932年「Auto Union AG 」が誕生しました。
第二次世界大戦後
1955年に「DKW Sonderklasse(ゾンダークラッセ) 3=6」を発表 しましたが、先述のとおり1958年にダイムラーベンツ社の傘下になった後、1964年にフォルクスワーゲンの傘下となってAUDIブランドを復活させ、1965年には75(F103)、1968年には100(C1)を発売しました。
1972年には、フォルクスワーゲンのビートルに代わる大衆車として1972年に80 1st(B1)が発売され、洗練されたデザインと手ごろな価格が人気を呼び、日本にも大量に輸入されました。1979年には改良型の80 2st(B2)が 発売されました。
クアトロシステム
1980年代に入るとピエヒ博士らによって開発された、同社独自の四輪駆動(4WD)システムである「クワトロシステム」が開発されました。
このシステムは、ル・マンなどのレースで培ってきた技術を一般車にフィードバックしながら、進化してきた歴史があります。1980年には、クワトロシステムを搭載したAudi Quattroが発売されました。
当時は4WDといえば悪路走破の目的でパートタイム式を採用するのが一般的でしたが、オフロードに限らずオンロードでもハイパワーを確実に路面に伝える目的で、センターデフを内蔵したフルタイム式のクワトロシステムを採用したことは当時としては画期的で、4WDに対するイメージを大きく変えた技術といえます。また、クワトロシステムはラリーレース(WRC)でも活躍し、AUDIのブランドイメージを大きく向上させる原動力となりました。
AUDIの代名詞ともいえるクアトロは1980年代以降に登場したんですね。
1990年代 Aシリーズ
1990年代に入ると、初代A6、A8、A4(タイプ5)が相次いで発売されました。
特にA4は大ヒットモデルとなり、現在も同社の主力車種の一つとして世界中のユーザーに愛されています。
AUDIの1990年代は、それまでのVWグループの中の高級ブランドラインというポジションから、ベンツやBMWなどと比肩するプレミアムブランドへと成長した時期であると言えます。
21世紀のアウディ シングルフレームグリル
2005年に発売された3代目A6で初めて採用されたシングルフレームグリルは、これ以降の各モデルにも採用されるようになりました。現在では、シングルフレームグリルといえば同社のトレードマークの一つとなっています。また、A4やA6等のセダンタイプのほか、2005年にはSUV(多目的スポーツ車)モデルのQ7、ミッドシップモデルのR8などが同社の製品ラインアップに新たに加わりました。
また、2004年に創設された”World Car Awards”では、2005年に同社のA6が初代ワールド・カー・オブ・ザ・イヤーに輝いたのを始めとして、下表のとおり優秀な成績を収めており、近年では名実ともに世界のトップブランドの一角を担っています。
表1:World Car AwardsにおけるAUDIの受賞歴
年 | 車種 | 受賞した賞の種類 |
2005 | A6 | ワールド・カー・オブ・ザ・イヤー |
2007 | RS4 | ワールド・パフォーマンス・カー |
2008 | R8 | ワールド・パフォーマンス・カー及び ワールド・カー・デザイン・オブ・ザ・イヤー |
2010 | R8 V10 | ワールド・パフォーマンス・カー |
2014 | A3 | ワールド・カー・オブ・ザ・イヤー |
2018 | A8 | ワールド・ラグジュアリー・カー |
AUDIの特徴・イメージ
AUDIといえば以前は、ドイツの自動車メーカーの中では「王道の選択」ともいえるメルセデス・ベンツやBMWとは一味違った、大人の贅沢を感じさせるモデルでした。
しかし、現在ではラリーなどで磨き上げた先進的な技術と洗練されたデザイン等による存在感と独自の哲学が日本の多くのファンからも支持されるようになり、ドイツのプレミアムブランドとして日本の輸入車市場でも安定した実績を残しています。
同社の日本市場における年間登録台数をみると、2010年は1万5千台前後に留まっていたのが、2011年にはコンパクトクラスのA1、2012年にはA3などの車種が好調だったこともあって登録台数が2万台を超えました。
下図のとおり2014年には遂に3万台を超え、その後も26,000台以上の販売水準を維持しており、近年ではベンツ、BMW、VWに次ぐ、輸入車市場第4位の座を、BMW傘下のミニと激しく争っています。
AUDIは先述のとおり、世界ラリー選手権やル・マン24時間レースなどモーターレースへの参加に積極的な会社としても広く知られています。
創業者のホルヒ博士の「レースは技術の実験室である」という言葉のとおり、ル・マンでは2006年にディーゼルエンジン搭載車として、2012年にはハイブリッドシステム搭載車として、いずれも同大会史上初めて総合優勝を実現し、それらの技術を市販車にも活用するなど、”技術による先進”を自社のブランドの核として捉えています。
また、AUDIは様々なスポーツのスポンサー活動にも注力しており、スペインのレアル・マドリードや独バイエルン・ミュンヘンなど欧州の強豪サッカークラブのスポンサーとしても知られています。
AUDIのラインナップ
つぎは、AUDInoラインアップを見ていきましょう。
AUDIのラインナップあらまし
アウディの現行モデルには大きく分けてセダンやハッチバックなどのAモデル(A1、A4など)、SUVのQモデル(Q5、Q7など)の2つのベースモデルがあり、それらに加えてTT、R8の2種類のスポーツカーがあります(下表参照)。
また、一部モデルを除いて、ベースモデルの性能を向上させたハイパフォーマンスモデル、すなわち「Sモデル」(”Sport”の”S”)および「RSモデル」(“Racing Sport”の”RS”)が設定されています。前者はアウディのチューニングによって、後者はアウディスポーツ社(旧称クワトロ社)のチューニングによって双方とも性能が一層向上しています。
AUDIの製品ラインナップの概要
ベースモデル名 | ハイパフォーマンスモデル名 | |
Aモデル | A1 | A1スポーツバック(5ドア)、S1スポーツバック(5ドア)等 |
A3 | S3 セダン、RS3 セダン等 | |
A4 | A4 オールロードクワトロ、S4、RS4 アバント等 | |
A5 | A5 カブリオレ、S5 カブリオレ、RS5等 | |
A6 | S6、RS6 アバント (ステーションワゴン)等 | |
A7 | S7 スポーツバック、RS7 スポーツバック等 | |
A8 | A8 12-cylinder、S8等 | |
Qモデル | Q2 | -- |
Q3 | RS Q3 | |
Q5 | SQ5 | |
Q7 | SQ7 | |
Q8 | -- | |
その他 | TT | TTS 、TT RS |
R8 | R8 5.2FSI、R8スパイダーなど |
写真2:A4のハイパフォーマンスモデル(RS4 アバント)
AUDIのSUVラインナップのあらまし
AUDIのSUV、Qシリーズについて。
AUDIのSUVの詳細とQモデルの概要
AUDIのSUVはモデル名にすべて「Q」が付く「Qシリーズ」と言わます。Qシリーズについて説明します。
SUVのラインナップは下表のとおりです。Qの後に付く数字が大きければ大きいほど、車体のサイズも大きくなります。
Qモデル名 | 概要 |
Q2 | A3をモデルとするコンパクトSUV。AUDIの製品群の中でも最小サイズ。 |
Q3 | A3をベースとするコンパクトSUV。 |
Q5 | A4およびA5のプラットフォームを使用する中型のSUV。 |
Q7 | VWトゥアレグ、ポルシェ・カイエン等とプラットフォームを共有する大型SUV。 |
Q8 | Qモデルのフラッグシップモデル(2018年6月公開)。 |
では、現在日本で販売されているQ2、Q3、Q5、Q7について、走行性能、燃費、デザイン、居住性等についてそれぞれ見ていきましょう。
(2019年 9月3日に日本でもQ8が発売開始されることになりました。)
Q7
日本で購入可能なAUDIのフラッグシップSUVがQ7。
初代モデルは2006年から販売されているプレミアムSUVです。現行モデルは2代目で、2015年のデトロイト・モーターショーで2代目モデルが発表され、翌2016年に発売されました。
初代モデルは発売当時、時代を先取りしたスタイリッシュなSUVとして高く評価されました。なお、Q7のエクステリアのデザインは和田智氏が担当しました。
Q7にはアウディが誇る4輪駆動システム「クワトロ」が搭載されており、その特徴の一つに3列シートの7人乗りであることで、「クワトロ」システムはアウディ・RS4と同じメカニズムが採用されています。
国内市場での競合車種はトヨタ・ランドクルーザー、Lexus LX、ゲレンデバーゲン。車のサイズ的には、マツダ・CX-8などの7人乗りSUVが競合するかもしれません。
「クワトロ」が全グレードに標準装備されていることもあって高い走行性能が特長です。すなわちオンロードはもちろんオフロードでも、卓越したトラクションコントロール(駆動制御)によって、タイヤの空転や車の横滑りが防止され、非常に安定感のある走りが可能です。
また、ドア、フロントフェンダー、ボンネット、テールゲートにアルミを用いたことから初代モデルに比べて約300kgもの軽量化が実現されています。この軽量化によって、2.0リットルの直4エンジン(最高出力252ps)搭載モデルは、12.6km/リットルという優れた燃費効率が実現されています。
Q7の主要なスペック
全長5メートル、幅が2メートル近い堂々たる大きさ。
都内の路地で運転するには気を使いそうです。
項目 | 内容 |
全長 | 5,070mm |
幅 | 1,970mm |
高さ | 1,735mm |
ラゲッジスペース容量(VDA) | 890 ℓ (最大2.075 ℓ) |
定員 | 7名 |
エンジン排気量 | 999 cc |
回転半径 | 5.7m |
カタログ価格幅 | 812.0万円~938.0万円 |
出典:AUDI公式HPより
Q5
Q5の初代モデルは2008年に発売されました。日本試乗向けにはガソリン仕様、ガソリンエンジン及び電気のハイブリッド(ただし、左ハンドル設定のみ)の2種類が発売されました。スタイリッシュでエレガントなデザイン、卓越した走行性能で人気を博し、発売から10年間で世界の累計販売台数は180万を超える人気モデルとなりました[2]。
エクステリアは緩やかに弧を描くボンネットやエクステリアミラーなど、細部にこだわり抜かれており、どんな風景にも際立つような存在感があるデザインとなっています。
Q5にもAudi独自の4WDシステム、クワトロが搭載され、オンロード、オフロードを問わず安定した走りを実現します。
現行モデルは2代目で、2016年のパリ・モーターショーで発表され、翌2017年に発売されました。2代目Q5には、VWグループが誇る先端技術で、新型の縦置きエンジンプラットフォームである「MLB Evo(モジュラーロンギチューディナルマトリックスエボ)」が搭載されています。ボディーサイズは初代モデルよりも大きいのですが、車両重量については約60kgの軽量化が実現されています。
ライバル車種は、Lexus RX、メルセデスのGLCぐらいかな。
日本仕様に設定されるパワートレイン・グレードは「Q5 2.0 TFSIクワトロ」と「SQ5」の2種類です。加えて、従来のクワトロ(同社独自の4WDシステム)と異なり、4輪駆動の必要がないとシステムが判断した場合には、前輪駆動(FF)に切り替わるシステムが2代目Q5から採用されています。
一方、燃費を向上するための様々な機能が採用されている点も特長です。一つは走行中にアクセルペダルから足を離し、惰性走行(コースティング走行)にすると、ギアがニュートラル状態になり、エンジンブレーキがかからない状態になるシステムが採用されています。また、車の速度が落ちてくると、エンジンが停止して燃費を稼ぐシステムも採用されています。
Q5は優れた安全技術も備えています。すなわち、歩行者検知機能付きの自動ブレーキである「アウディプレセンスシティ」(全車標準装備)、渋滞支援機能付きアダプティブクルーズコントロール、車線維持をサポートする「アウディアクティブレーンアシスト」などが搭載されています。
また、ラゲッジスペース自体も柔軟に応用することができます。ラゲッジルームから後部座席を倒せるバックレストリリース機構を活用してリヤシートを折り畳めば、通常550リットルの容量を1,550リットルに増やすことが可能ですので、実用性も高いと言えます。
[2] 詳細は次のURLを参照。https://motor-fan.jp/article/10006838
ドライブした感想
Q5にのって都内から茨城の大洗水族館までドライブしてきました。
横幅はあるのですが、全長が割と短い。Q7よりだいぶ短い4.68メートルです。
カーシェアで借りて運転しましたが、大きすぎず小さすぎず。
意外とコンパクトな車でした。
Q5の主要なスペック
項目 | 内容 |
全長 | 4,680mm |
幅 | 1,900mm |
高さ | 1,665mm |
ラゲッジスペース容量(VDA) | 550 ℓ (最大1,550 ℓ) |
定員 | 5名 |
エンジン排気量 | 1,984cc |
回転半径 | 5.5m |
カタログ価格幅 | 691.0万円~893.0万円 |
出典:AUDI公式HPより
Q3
2011年4月の上海モーターショーで初めて公開され、その後、欧州市場などで発売されたコンパクトSUVです。プラットフォームはA3をベースモデルとしており、 VWティグアンの姉妹車でもあります。
SUVにしてはコンパクトなボディサイズ(4485mm×1856mm×1585mm)は、市街地での運転性・操作性が十分考慮されています。
加えて、SUVの主要な特徴である高いアイポイントによって安全性が確保されますし、容量の大きなラゲッジスペース(460リットル)は実用性が高く、街中でも心地よいドライブを楽しむことができます。
エクステリアはエアロダイナミクスを追求したルーフラインが採用されており、空気抵抗係数(Cd値)0.32という小さい数値が実現されていることも特徴の一つです[3]。また、軽量化のために、ボディにはアルミニウムが多く使用されているため車両重量は1.610㎏とコンパクトになっています。
サスペンションは、優れたロードホールディング(走行中の接地性)と快適な乗り心地、そしてスポーティなハンドリング性能という、従来のSUVには望めなかった性能を備えています。
車高が高いのですが、運転時にふらつく感じは非常に少なく、がっしりしたボディと快適な足回りが特徴で、街中でのドライブを得意とするSUVの中ではとても快適に乗ることが可能です。
[3] Cd値とは空気抵抗係数のことで、自動車の空気抵抗を計算する際に必要な係数です。それはクルマの形状や構造によって変化するため、一般に四角い形状の車よりも流線型のボディラインのほうが、Cd値が小さくなります。
パワートレイン
Q3に搭載されている1.4リットルと2リットルの4気筒エンジンは、直噴システムとターボを組み合わせたTFSI®エンジンで、高出力でありながら低燃費を実現した最新のパワーユニットです。
1.4ℓTFSI®エンジンでは、17.4km/リットルという低燃費が達成されています。一方、2ℓTFSI®エンジンでは最高出力180PS、最大トルク320Nmという高性能を実現しています。
スタートストップシステムや、エネルギー回生によってさらなる燃料削減を達成している他、CO2排出量の削減においても高い成果をあげています。
インフォテインメントシステム
なお、欧州市場で2018年11月に発売された新型(2代目)Q3は日本未発売ですが、2代目モデルのインフォテインメントシステムが備わっています。
データ転送モジュールは、LTE-Advanced(LTEアドバンスト)規格に対応し、乗員のモバイル機器を接続できるWi-Fiホットスポット機能などを備えていることが特徴です。
Q2のバーチャルコックピットと呼ばれる、スピード計を試してみましたが、一度体験すると戻れない先進性があります。日本導入が楽しみですね。
Q3の主要なスペック
Q5よりもさらにコンパクトなQ3。
項目 | 内容 |
全長 | 4,485mm |
幅 | 1,856mm |
高さ | 1,585mm |
ラゲッジスペース容量(VDA) | 460 ℓ |
定員 | 5名 |
エンジン排気量 | 1,394cc |
回転半径 | 5.7m |
カタログ価格幅 | 369.0万円~386.0万円 |
出典:AUDI公式HPより
ドライブした感想
Q3にのって千葉のマザー牧場までドライブ。
Q2 一番売れているAUDIのSUV
2016年3月にジュネーブモーターショーで発表され、同年11月に欧州市場で発売された人気車種です。日本市場では、2018年に輸入車市場で登録台数20位となり[4]、AUDIのSUVの中では最も売れている車種。
Q2の開発コンセプトは、「都会に居住し、個性を重視し、余暇や趣味も、仕事も重要だと考える若者が、全てを1台でこなすことを可能にする車」。
アウディのSUVのラインナップの中では最小モデルで、数ある各社のクロスオーバーSUVと比較しても、最もコンパクトな車種の一つといえます。SUVというよりは背の高いハッチバックのような車かも。
ハンドルも軽く、取り回しがしやすい車でした。
国内市場における競合車種はマツダ・CX-3、日産・ジュークなどです[5]。Q2は「#型破る」をキャッチフレーズに2017年4月に受注を開始し、同年6月に販売を開始されています。
[4] JAIAのウエブサイトによる。なお、上位20車種にはAUDIの車種ではQ2のほか、A3が16位に入っている。
[5] 例えばマツダCX-3のボディサイズは4,275mm x 1,765mm x1,550mmで、Q2とほぼ同サイズである。
サイズ
ボディサイズは全長4.2m、全幅約1.8m、車高1.5mでアイポイントが高く、ボンネットが短めですので、例えばT字路から優先道路への合流時やコンビニの駐車場で前向きに駐車する際などにも安心して運転できます。
加えて、車高が1.5mなので立体駐車場の利用する際にも心配する必要がないので、都市部での生活に最適です。
また、最小回転半径が5.1mで小回りが利くことに加え、ハンドル操作が楽になるプログレッシブ・ステアリングが標準装備されているので狭い曲がり角や駐車時、曲がりの大きいカーブ等でのハンドルの操作量を減らすことが可能です。
インテリア
一方、インテリアは、ポリゴン(多角形)デザインコンセプトの室内デザインと、優れた空間設計によって、ラゲッジスペースの容量は最大で1,050リットル(通常時405リットル)と、十分な広さを確保しています。エクステリアの特徴は従来の流線型のデザインとは異なり、シングルフレームグリルで、「#型破る」というキャッチフレーズのとおりポリゴンをモチーフにした斬新なデザインです。エンジンは、1.0Lの直列3気筒ターボ、および1.4Lの直列4気筒ターボの2種類が用意されています。
その他
他方、時速65km~250㎞までの間、車両が走行レーンを超えないように支援する「アクティブレーンアシスト」をはじめ、「アダプティブクルーズコントロール」「アウディプレセンスフロント」などの様々な機能が装備されていますので、安全性・操作性についても非常に優れています。
そして、AUDI Q2のバーチャルコックピットは、一度体験してしまうと、もう普通の速度計にはもどれません。普通のスピードメーターの車が一気に古臭く見えてしまうようになるので不思議です。
価格帯は下表のとおり299.0万円~411.0万円で、同社の他車種と比べるとリーズナブルであると言えますが、国内メーカー等の競合車種と比べると割高となっていますので、価格の差を埋められるような差別化を図っていくことが主要な課題と言えます。
Q2の主要なスペック
項目 | 内容 |
全長 | 4,200mm |
幅 | 1,795mm |
高さ | 1,500mm |
ラゲッジスペース容量(VDA) | 405 ℓ (最大1,050 ℓ) |
定員 | 5名 |
エンジン排気量 | 999cc |
回転半径 | 5.1m |
カタログ価格幅 | 299.0万円~411.0万円 |
出典:AUDI公式HPより(https://www.audi.co.jp/jp/web/ja/models/q2/q2.html)
ドライブした感想
山口県の錦帯橋へドライブ。
AUDIのSUV まとめ
AUDIは、アウグスト・ホルヒ博士によって1899年に設立され、2つの世界大戦を経験し、また合併や吸収など多難な時代をくぐりぬけ、VWグループの一員として復活しました。
現在ではAモデル、Qモデル等を擁するプレミアムブランドとして、世界中で広く知られています。
QモデルにはQ7、Q5、Q3、Q2のほか、日本未発売のQ8があります。3列シートで7人乗りのQ7、中型SUVのQ5、コンパクトSUVのQ3およびQ2のラインナップがあり、ユーザーの多様な生活スタイルや用途に応じて選択が可能です。
まずはお近くのディーラー店に行って、AUDIのQモデルに試乗してみてはどうでしょうか?あなたもきっと、ドイツが誇る素晴らしいSUVが好きになるはずです!
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