一条工務店のLANケーブルは通信速度1Gbpsのカテゴリー5eに加えて6Aもオプションで選べるようになっています。我が家も一部、6Aをいれました。5eと6Aの違い、どんな人がなぜ6Aを選ぶべきか説明します。
カテゴリー6A
カテゴリー5eと6Aの違い
カテゴリー5eと6Aの違いは通信速度の違いです。
カテゴリー5eは20年以上前の規格。このままだと最新の高速インターネットの速度10Gbpsに対応できないので、ケーブルを変えてもらう必要があります。
一条工務店の先輩施主さんはいろいろと苦労されていましたが、先輩施主さんのおかげもあって、カテゴリー5eからカテゴリー6Aへの変更も正式オプションになりました。
なぜ6Aが必要になるのか?
カテゴリー6Aは通信速度の違い。
動画、ゲーム、家庭内での通信等、高速でインターネットを利用したい方や、NASがあり家庭内のネットワークを高速化したい人がカテゴリー6Aを導入します。
今は使わないとしても、LANケーブルを敷設するのは新築時でないと難しいので、10年先を見据えて高速回線を引いておくというのが、6Aを選ぶ人の理由です。
もちろん、あるいは、4K、8Kといった動画は見ない、ということであれば、5eを選ぶという選択肢もありますが、せっかくなら6Aを引いておいた方が安心です。
リフォームでもできなくはないですが、大掛かりな工事が必要になり、十万単位での多額のお金が必要になります。
新築時の10倍以上の費用が掛かってしまうので、6Aを先に引いておくことをお勧めする理由です。
ちなみに、将来は無線LANが速くなっていくのだから、わざわざ有線LANを敷く必要がないのでは?と考える人もいるかもしれませんが、一条の家ではそれはお勧めできません。
一条の家は、床暖房パネルがアルミ箔で覆ってあるので、無線LANの電波が階をまたぐと弱くなってしまいます。
そこで、各階に無線LANのアクセスポイントを設置して、アクセスポイント同士を有線LANで結んであげる必要があります。
もちろん、すべての部屋に6Aを通しておく必要はないと思いますが、重要な拠点間のケーブルは6Aにしておくことをお勧めします。
どこに6A対応コンセントをつけるべきか?
ズバリおすすめは、各階の無線LANの設置場所を決めて、各階の無線LAN設置場所と情報ボックス間を6Aで結んであげるとよいと思います。
イーサネットバックホール対応のメッシュ無線LANであれば、各階の無線LANを有線LANで接続できるので、3階建てであれば、3台これを設置して、LANケーブルでつなげば一条の家でも家中で超快適な無線LANを使うことができます。
我が家のネット構成とメッシュWifiについては別記事で詳しく書いたので、こちらをご参照ください。
一条工務店のお勧め メッシュWifi TP-Link Deco XE75 6か月使用後レビュー
10gbpsで通信する方法
10gbpsで通信できるとインターネットが高速でつながり、PC⇔外付けHDD(NAS)⇔TVを内蔵HDD並みの速さで結ぶことができるので、4K動画(将来の8K動画)を遅延なく見たい時や、ちょっとしたホームオフィスにも対応できるようになり便利です。
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10gbpsで通信するには、①インターネットを対応プランにして、②有線LAN、もしくは③無線LANの環境を整備しておく必要があります。
インターネット
- 光回線業者のプランを10gbpsにする(Nuro光が安い)
有線
- LANケーブルを対応ケーブル(カテゴリ6A以上)にする
- PCのLANカードを10gbpsに対応してものにする
- 複数の機器に有線でつなぐには10gbpsに対応しているスイッチングハブ(複数のLANケーブルに信号を分配できる機械)を用意
有線LANのカテゴリー
2020年頃までは、Category 5 e (CAT5e)が一般的で、10gbpsに対応するCategory 6 a (CAT6a)以上の規格についてはなかなか部材が無かったのですが、政府肝いりの「GIGAスクール構想」の標準仕様に「10Gbpsで接続可能なCat6A以上のケーブル利用を指定する」ことが求められてくるなどしたため、一気に対応製品が増えてきました。
LANのカテゴリー表
カテゴリー | ケーブルタイプ | 通信速度 | 帯域幅 |
Category 3 (CAT3) | UTP | 10 Mbps | 16 MHz |
Category 5 (CAT5) | UTP | 10/100 Mbps | 100 MHz |
Category 5e (CAT5e) | UTP | 1000 Mbps | 100 MHz |
Category 6 (CAT6) | UTP or STP | 1000 Mbps | 250 MHz |
Category 6a (CAT6a) | STP | 10,000 Mbps | 500 MHz |
Category 7 (CAT7) | SSTP | 10,000 Mbps | 600 MHz |
LANケーブルのカテゴリーについてはこちらもご参考ください。
無線
回線を引く必要がないので費用はこちらの方が安めではあります。
- 無線でつなぐ場合は、10gbpsに対応したWifi6規格(11ax、最大通信速度9.6gbps)の無線wifiルーターを用意する
- 無線でつなぐ場合、利用する端末もwifi6に対応したものにする
一条工務店の家で10gbpsで通信するには
一条工務店の家は床暖房が標準装備。銀世界と言われる床暖房パネルが電波を邪魔してしまうので、階をまたぐWifi電波が飛びにくい。
一条工務店の家で快適に無線LANを使うためには、情報ボックスから各階の無線LANルータ置き場まで有線LANケーブルを通しておいた方が安心。
そして情報ボックスに親機のルータを設置し、各階のルータを子機にして、メッシュWifiと呼ばれるWifiシステムを構築します。
メッシュWifiシステムの構築は、ネットワーク設定とか大変そうなイメージがありましたが、実際は、あっさりできました。
スマホアプリの指示通りに電源を入れて、LANケーブルをつないでいき、プロバイダーのパスワード入力とかをするだけなので、誰でも出来ると思います。
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一条工務店のLANケーブルはカテゴリー5eと6Aが選べる
一条工務店の家にもLANケーブル敷設のオプションがあります。
しかし、冒頭にも書きましたが、一条工務店のLANケーブルはカテゴリー5e、最大速度は1Gbpsです。カテゴリー5eは1999年に認証された古い規格なので、最近増えてきた10Gbpsのインターネットに対応できません。
要は、一条工務店のLANケーブルはカテゴリー5eの1gbpsが最大の通信速度の古い規格なんです。
なので、標準品のままでは10倍の速さの通信が必要な10gbpsには対応できません。
そこで、10gbps対応のLANケーブルに変更してもらうか、空配管を通してもらい、後で自分か自己手配の業者に頼んでケーブルを通してもらう必要があります。
一般的なのは、情報コンセントのLANケーブルを10gbpsにしてもらう方法ですが、将来のメンテナンスを考えて空配管にしてもらう方もいます。
但し、空配管を別に通す場合、壁の中の断熱材を削って配管を通すことになるので、その分、断熱効果が下がるという点も頭の片隅に置いておきましょう。
JC/JCT/JCLとは?
一条工務店には情報コンセントと呼ばれるコンセントがあります。これは、LANケーブル、TV線、電話線が複合ケーブルで配線され、一つのコンセントから取り出せるコンセントです。
情報コンセントが導入される以前は、TVやLAN、電話線をそれぞれ別に配線する必要がありましたが、情報コンセントの配線はひとまとめにして行うので、現場施工の手間が少なくなり、その分、個別に配線を行うより費用が大幅に安く済むというメリットがあります。デメリットとしては、配線が束ねられているので、将来LANのケーブルだけを交換するといったことができなくなります。将来、LANケーブルをCategory 6aからCategory 7や8に変更したい、ということを考えている場合は、空配管にしておきましょう。我が家は、情報コンセントにしてしまいました。
一条工務店の情報コンセントには、JC/JCT/JCLとよばれる3種類があります。
JCはLANとTVとTELと全部乗せのコンセント。JCは情報コンセントの略です。
最近では電話線を使う人は少ないので、テレビ裏のコンセントに一応つけておき、もし電話が必要になったときには親機をつないでテレビのキャビネットの中にしまう、という方が多いそうです。
ちなみに、情報コンセントと大元の情報ボックスは、因幡電機産業の「情報配線 アバニアクト」という商品になります。
JCTはLANとTVとコンセントの組み合わせ。テレビを部屋で見たい時には必須。
スマホやタブレットでの映像コンテンツが見られますし、教育方針や家でのテレビの使い方次第ですが、とりあえず、各部屋につけておこうと思います。
JCLはLANとコンセントの組み合わせになります。
配線費用もコミコミで7500円でコンセントとLANがついてくるので、かなり安いのではないでしょうか?
電話回線はあまり使うことが無いので、JCTかJCLがメインでよさそうですね。
情報コンセントは情報ボックス採用時には2か所迄が標準サービスですが、情報ボックス(JP-DA)もグランセゾンやismartであればオマケでついてきます。
グランセゾンやismartであれば情報ボックスと情報コンセント2か所がオマケでついてくると考えていいでしょう。
配線と配管
ややこしいのですが、情報コンセント以外にもLANを通す方法があります。
上で、少し書いた空配管を引いておいて、その中に配線をする方法です。
これは昔ながらの方法で、配線と配管が必要なものになり、LANの配線と配管であれば、費用は15700円(しかも税別)になります。
(地域によって値段は異なるそうです)
情報コンセントの方が安価なので、こちらを積極的に選ぶ理由は乏しいですね。
但し、将来の「何か」への備えとして、テレビ、寝室など主要な部分に空配管を通しておくこともあります。
情報コンセントのコードは交換不可なので、保険替わりにつけておきたい方にお勧めです。
カテゴリー6Aへの変更費用
一条工務店のLANケーブルをカテゴリー6Aに変更する場合の費用。
LAN配線/配管費用
古いカテゴリー5eを使う場合の費用と配管だけを通す費用。
使わない空配管でも、将来、配線をするために何かの線を通しておいた方が良い、という話。
その線を使って将来配線ができます。
情報コンセントのケーブルを6Aに変更する方法
情報コンセントのケーブルは複合ケーブルと呼ばれるLANと電話線やTV線が一緒にまかれたケーブルになっています。
21年より、オプションで1か所8900円でLANケーブルを6Aに変更できるようになりました。オプション表にもしっかりCAT6Aが追加されています。
6Aの導入費用は、LANと電源が付いた情報コンセントJCL(7500円)であれば、6A導入オプション8900円を足して、16400円(税別)ですね。
これまでの施主さんが要望してくれたおかげです。先輩施主さんありがとうございます!
私としましても、この後の施主さんの為に、元々高いものではないので、オプションでなく、標準にするよう、言ってみようと思います。
他社(アイ工務店)では1か所3000円でできるそうです。
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実際にカテゴリー6Aへ変更された方
昔といってもちょっと前ですが、カテゴリー6AへのLANケーブル変更費用は配線5本で7万円程度でかかったっそうです。
これに加えて変更前の費用も掛かりました。
CAT6A配線5本 22000円
LANジャック変更7600円
電気配線工事(テスト含む)36000円
(すべて税抜き)
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LANケーブルのカテゴリーの違いと選び方
LANケーブルのカテゴリーの違いと選び方に興味を持った方はこちらもどうぞ。
一条工務店LAN関連
我が家のLAN関連は、主要な部屋に情報コンセントをつけて、有線LANを通し、各階に無線ルーターを設置しメッシュWifiシステムを作りました。
その他、LAN配管を通しておいて、4Kの防犯カメラを10台以上つけています。
どちらもかなり安くできています。
メッシュWifiの作り方
全館床暖房の一条工務店の家では、アルミパネルが床に引いてあるため、階をまたいで電波を飛ばすのが難しくなっています。
そこで、快適に無線LANを使うには、メッシュWifiがおすすめ。
各階に無線LANルーターを設置し、各無線LANルータは有線LANケーブルでつないであります。
無線LANルータ間を接続するLANケーブルは、ある意味幹線区間なので、ここだけでも、10Gbps対応のCAT6Aを引いておけば安心です。
【やばい!?】広い家のメッシュWifiルータ TP-Link Deco XE75 自宅2か月使用後レビュー
情報ボックス側には各部屋のLANケーブルが引かれてくるので、これをネットワークに束ねるスイッチングハブと呼ばれる機械が必要です。
スイッチングハブは安いものは8口で2000円程度からありますが、我が家は16口のものを入れています。
一条工務店 LANケーブルを束ねるスイッチングハブ TL-SG116 レビュー
防犯カメラを施主支給
LANケーブルを敷いてもらうと、防犯カメラの設置ができるようになります。
カメラは安くて、4Kカメラが1台1万円。なので、たくさんつけてみました。