一条工務店で屋上を作る話。2階や3階に設置するバルコニーやルーフガーデンではなく、最上階の屋根の上にある屋上テラスです。一条工務店のグランセゾンやiSmartでループトップバルコニーを作るときに必要な費用や注意点も。
目次
屋上のある家
屋上のある家は、戸建を作るなら一度は憧れませんか?
ループトップバルコニーで家族や友人とBBQをしたり、空中庭園でのガーデニングやヨガ。春は青空リビングで近所の桜を見ながらカフェ気分、夏はビヤガーデンや花火大会、子供のプール、秋は屋上でテントも張ってグランピング気分。冬は富士山が見えたり、天体観測・・・・と夢が広がります。
キャンプ場に行かなくても、屋上でモバイルプロジェクターで屋外映画鑑賞会もできちゃうかも。
ストリングライトを張った屋上でパーティー↓ 夢が膨らみますね。
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コンクリート製のパルコンや鉄骨のヘーベルハウスなんかだと、がっしりした作りを生かして屋上を作りましょう、という提案も行われているようです。
こんな家具を置いてゆったり。な~んて、夢が膨らみませんか?
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実際、屋上からの景色はものすごく開放的で、ブルーインパルスが飛んだ時も、一部始終を眺めることができました。
よその屋上にも人が上がっていたりするのが見えて、結構、屋上付の家って多いんだなとも思いました。
屋上のメリット
燦燦と光を取り入れることができて、、遠くまで見渡すことができる開放感。これが屋上のメリットと醍醐味ではないでしょうか?
都心の密集地にあっても、屋上に出ると開放感があるのは、高度規制、高さ制限の上に目線が来るから。
実はあまり使われていない未開拓の地、フロンティアが頭上に実はあるわけです。
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しっかりメンテナンスされている屋上であれば、将来の売却時にも売却額のプラスになるかもしれません。
キャンプもできます。
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屋上のデメリットと後悔
まず、そもそも屋上が作れる敷地なのか?という問題があります。北側斜線の対象になるので、フェンスやペントハウスと呼ばれる階段部分の位置に注意をする必要があります。
そして、屋上を作った後でも、夏の日差しは思ったより強いし、風も強くて冬は寒いし、思ったほど、気持ちがよい空間ではなく、屋上を作ってみたものの、あまり使わない、という例もあるようです。
日差しはオーニングと呼ばれる日よけを取り付ければ万全です。タープがかけられる金具をつけておくのも手で、これは数千円で施工できるので、やっておくといいでしょう。
風対策は屋上の回りを風を通さないフェンスで囲ってしまう方法もあります。
そしてなにより、心配なのが雨漏り。屋上での最大の心配事は雨漏りかもしれません。
屋上は通常の屋根よりも初期費用やメンテナンスに間違いなくコストがかかるのも屋上のデメリットです。
屋上庭園を付けた人の感想
屋上庭園『青空リビング』の入居後3年間の使い方と気付いたこと。
一条工務店の屋上
一条工務店の屋上の情報はブログやインスタを見てもなかなか出てこないので、一条工務店では屋上は作れないのではない。と思われる人もいるかもしれません。
でも、実際はそんなことはなくて、一条工務店でも屋上を作ることができます。
例えば、一条工務店の最新モデルであるグランセゾンの3階建てのさらにその上に屋上を作ることも可能です。
ちなみに、iSmartでもグランセゾンでもどちらでも作ることはできますが、構造上、グランセゾンの方が作りやすいみたいです。
床はバルコニーと同様、タイル張りかWPC(Wood Plastic Composite)ウッドデッキが選べます。
一条工務店で屋上を作る場合の費用
一条工務店で屋上を作れることはわかりましたが、費用はどれぐらいになるのでしょうか?
グランセゾンに屋上を作る費用
結論から言うと、一条工務店で屋上を作る値段は、6畳程度の屋上であれば、税込み200万円程度になります。
200万円になる計算を簡単に見ていきましょう。
まず、一条工務店の家の値段は坪単価×施工面積で計算できるようになっています。
施工面積は一条工務店の費用計算上の考え方で、普通の部屋は100%の面積ですが、2階や3階のバルコニー、そして屋上部分は、÷2をして面積を出します。
なんだかややこしくなってきましたが、一条工務店の屋上費用を求める計算式は
坪単価×(屋上部分の面積÷2+階段部分の面積)になります。
坪単価は面積・地域・何階建てかによって異なりますが、東京の3階建てで税込み80~85万円を見ておけばいいでしょう。
【24年4月】一条工務店 3階建ての坪単価 ismart グランセゾン 東京編
屋上部分が6畳、つまり3坪だとすれば、施工面積は1.5坪になります。
これに階段部分の面積を1坪とすると、合計の施工面積は2.5坪。
坪単価80万円の場合は80万円×2.5坪=200万円で8畳の屋上ができる計算になります。
そして、屋上面積が2畳変わるごとに40万円変わる計算です。
一条工務店の屋上にかかる費用を、広さ毎の表にしてみました。
屋上の広さ | 費用(税込) |
6畳 | 200万円 |
8畳 | 240万円 |
10畳 | 280万円 |
12畳 | 320万円 |
14畳 | 360万円 |
16畳 | 400万円 |
18畳 | 440万円 |
20畳 | 480万円 |
人が出入りできる屋上の外にはパラペットルーフも作れば、その部分は追加費用は掛かりません。
6畳や8畳でも実際には広々使えるかもしれません。
尚、上の例はグランセゾンの場合でしたが、iSmartでもほぼ同じか若干安く屋上が作れます。
一条工務店の屋上は高い?
一般に、ハウスメーカーでは屋上は高額オプションの部類に入ります。
それが、一条工務店では6畳の広さの屋上が200万円でできてしまうのは安い部類に入ると思います。
6畳は3坪。3坪のお庭を200万円で買うとすると、1坪70万円弱です。
都心の土地のお値段はこの数倍はするでしょうから、お庭代わりに屋上を作るというのもアリだと思います。
一条工務店で屋上を作るうえでの注意
水栓が設置できない!
グランセゾン(軸組工法)だと、バルコニーに水栓が付けられません。
屋上だけでなく、2Fや3Fのバルコニーにもつけられません。
要は、壁の中を断熱材が通っているのでそれをくりぬかなければならず、水栓がつけられないそうです。
ちなみに、屋上だけでなくバルコニーにも設置することができません。
尚、枠組壁工法のi-smartで、且つ、飾り壁を使う場合は、壁に断熱材が必要ないので、バルコニーに水栓を設置出来るらしいです。
水栓がないと、屋上での掃除や水遊び、BBQをしようとするとき、どうするんじゃ~!!
代わりに、外壁から水道管を這わせる方法もあるが、2階ぐらいまでしか水が上がってこないという話。
一方で、洗濯機用のものを室内につけてそこからホースを這わせるという方法もあるみたいですが、これも微妙。
といっても、これしか実質解決策はないみたいなので、これになるか。
この仕様には設計士さんも不満をもっているようです。
バルコニーに水栓がないのは不便の極み。みんなでクレームをしましょう。
屋外コンセント
照明器具や調理器具、掃除道具に使うかもしれないので、コンセントの設置をお忘れなく。
法規のクリアが必要
北側斜線規制などの法規上の制限をクリアする必要があります。
階段室
ペントハウスと呼ばれる屋上用の階段をつくると北側斜線規制に引っかかってしまう場合もあります。
そこで、3階や2階のベランダから屋上に移動できる階段を作ってもらい、それを設置するという方法も。
但し、通常のフェンスを越える階段を作る必要があったり、いろいろと大変。
これは営業さん、設計士さんとしっかりと打ち合わせが必要になります。