一条工務店では、業界首位の東京海上と提携をしているので、引渡し間近になると東京海上から案内が送られてきます。他社で契約をしてももちろん構いません。東京海上の保険のどのプランに入るか、あるいは、他社で入るか、悩むかと思いますが、我が家の保険選びのポイントをまとめました。
目次
火災保険を安くするには?
保険選びのポイントは、必要な保障を見極めて、必要な保障に絞って契約することです。
必要な保障とは、①保障範囲、②保障金額、③免責をどこで設定するかになります。
無駄のない保障にすることで、住宅用火災保険料を安くすることができます。
例えば、①水災を外すこと、②保障金額を建物全額としない、③免責金額を高めに設定することで、保険料をかなりセーブ可能。
我が家の場合は最初の見積もりから半額程度まで減額できました。
この中で、一番、保険料に効いてくるのは水災を外すこと。ハザードマップで、水災の危険がないならば、積極的に外した方がよいと思います。
あまり知られていないかもしれませんが、全損時の保障金額の上限を減額することでも、火災保険料を節約可能。上限内であれば、保障金額は減額前と変わりません。全損時に支払われる保障金額に影響が出ます。
我が家の保険えらび
家計の見直しは固定費から。固定費の中でも大きいのは保険です。
保険選びは一度選ぶと、後から振り返って手を付けることが少ないので、最初の選び方が肝心です。
どのリスクにどれぐらい保障をつけるか、ベストな配分は、リスクに対する考え方や、それぞれのご家庭の環境によって、異なってくるかと思います。
ただ、保険貧乏という言葉がある通り、不要な保障を付けるのは、本末転倒ではないでしょうか?
我が家の保険に対する考え方は、なるべく必要な保険だけに絞って保険を掛ける、という考え方です。
その結果、一番最初に一条工務店から送られてきた見積もりよりも半額ぐらいに保険料を下げることができました。
一部の保険は絞りつつ、増やした保障もあります。
保険選びの参考にされてください。
建物の保障を100%でつけない
勿論、その分、保障範囲も狭まっているので、建物が全損した場合には評価額の8割までしか出ない保険になっています。
但し、上限内の損額は100%保障されます。 例えば、100万円の損害であれば、80万円が保険金で支払われる、ということはなく、100万円満額から免責を引いた金額が支払われます。
東京海上の場合、約款上は、以下表記が該当箇所になります。
水災は外す
エリア的に水災は心配ない場所、だと判断し、水災は保障から外しました。
仮に、水災が起こった場合でも全く保障されません。
但し、それでもいい、と割り切って、この保険にしました。
水災はエリアによっては、比較的外しやすい保障だと思います。
破損等は外す
破損等は、家の家財を壊してしまったときに保険金が支払われる保険です。
結構、利用があるのでしょうか? 5万円の免責がついていても、数割、保険料が高くってしまいます。
5万円以上のものを壊して、保険金を請求する事故があるかどうか。
いままでの生活を考えてみても、こういったことは思い当たらない生活パターンでしたしたので、破損等は、5年、10年で考えてみても保険を1回使うことはないし、仮に事故が起きたら自分で払うと考えて、保障から外しました。
人数が多い家であれば、その分、ものが壊れる可能性も多いかもしれないので、つけてもいいかもしれません。
家財保険は最小限
家にある家電の値段計算しても100万円ぐらい。
家具とか服とか足してもそんなにいかないかもしれません。笑。
必要最低限でつけました。
地震保険は必要か?
火災保険の内訳をよく見てみると、半分以上が地震保険料であることに気づきます。
火災保険料の内、大きな割合を占めるのが地震保険ですが、一条工務店の家は、耐震等級3なので、地震保険が必要なのか、悩む方も多いかと思います。
耐震等級3の住宅の場合、既に地震保険料は半額になっていますが、それでも、地震保険を付保する必要はあるのでしょうか?
そもそも、地震保険はどのような保険なのか、について考えていきたいと思います。
地震保険は、他の火災保険と違って、国の制度として運営されている保険です。そして、保険付保額も火災保険の付保額の半額までしか設定できません。
これは、地震後に全く同じ建物を再建するための保険、というよりも、地震後の生活の安定のため、生活費分を保障する、という考え方が背景にあります。
又、国の制度なので、健康保険・年金制度のような助け合いの観点から保険料が抑えられていて、これを利用できない、民間の保険よりも、各段に保険料が安くなっている、という特徴もあります。
なので、保険料は高いのですが、リスクに対する保険という意味では、実はお得であるのが、地震保険です。
正直いらない気もするのですが、一旦災害が起きたときの保障という観点と、助け合いの観点から付保することにしました。
ちなみに、地震保険は、田中角栄が作ったと言われます。
田中角栄が大蔵大臣の時に、新潟で大震災が起こり、田中大臣が地震保険の必要性を主張したことで、政府が再保険を引き受ける地震保険制度の発足につながったと言われます。
地震保険は保険料控除があるので、所得税では最大5万円、住民税では最大2.5万円を課税所得から差し引くことができます。
所得税の場合、所得税が5万円やすくなるのではなく、最大5万円×税率分が得する金額です。
特約
一条工務店から送られてきた火災保険の案内に無かったことも追加しました。
個人賠償責任補償特約は、年あたり2000円、月170円程度で無制限の補償。5人家族なので一人当たり月40円弱。
クレジットカードの日常生活賠償補償(個人賠償責任)や自転車保険も月数百円するので、家族全員が月170円程度で保障対象になるのは魅力的。
- 個人賠償責任補償特約 無制限+1万円/上限1億円+9000円
- 建物管理賠償責任特約 1億円 免責ゼロ +4230円。そこから+1330円で3億円。5億円は更に1,000円。(上限3000万円との差は1000円未満)3億円/5億円。
尚、建物管理賠償責任特約は、付保できる会社とできない会社があります。例えば、ダイレクト型ではソニー損保は取り扱いがない。
免責を設定
免責をゼロではなく、10万円にすると5年で1万円程度安くなる。
免責は、5000円/3万円/5万円/10万円/20万円で設定可能。
我が家の場合、5000円の免責をつけても5年間の保険料はほとんど変わらず、-760円。
5万円の免責で-6810円。10万円になると-1.2万円。20万円で-2万円でした。
一条工務店の我が家の火災保険まとめ
- 建物の補償の上限を減らす (約定割合80%)
- 水災は無くす。
- 水漏れもいらなかったけど、盗難が怖いので、盗難水漏れをカバー。(保険会社によってはバラバラに選択できるところもあります)
- 破損もいらない。
- 家財は初期設定500万円でした。保険会社は500万円を勧めているそう。但し、家財が災害・盗難によって全損することもないだろうし、そもそもそんな高いものもないしで、200万円で設定。
- 地震保険は上限金額迄つける。
- 個人賠償責任保険を付保。
一条工務店経由で申し込むメリット
- 一条工務店の提携割引 10%
- 建物の証明書を契約書の方で用意する必要がない。
0120332775
東京海上日動アシストセンター
平日・土日祝日 10-19時まで。
新築で建てる場合の専用の電話番号の様です。
保険会社からの確認事項
住宅ローンを借りている場合、「火災保険に質権を設定する必要があるかどうか銀行に確認してほしい」と言われました。
質権とは、何かというと、銀行が火災保険が支払を担保として出来るようにする権利です。
どういうことかというと、住宅ローンを借りている場合、土地・建物に担保として抵当権を設定します。
建物が、火災やらなんやらで損壊した場合、建物の価値がなくなってしまうので、担保にならなくなってしまいます。
そこで、金融機関によっては、「質権」を火災保険に設定することで、万が一の場合でも、金融機関がローンを回収できるにしようとします。
金融機関によって取扱が異なっていて、三井住友信託銀行の場合、質権設定は不要とのことでした。
【19年~24年4月 各月金利推移】三井住友信託銀行 住宅ローン変動・固定金利推移を調べてみました
東京海上以外の火災保険の検討
保険見積もりサービス
一括で保険見積もりができます。
我が家でも見積もりを取りましたが、保険料があまり変わらなかったこと、最大手の安心感と応対が一番良かった東京海上にお願いしました。
保険の設定の仕方では、保険料は変わってくると思います。
見積もりは無料でネット出来るので、他社からも見積もりをとって比較して、納得したうえで保険に入ることをお勧めします。
都民・県民共済は?
賃貸、借家人の時は、絶大なパワーを発揮した共済ですが、自宅用の保険には正直向いていないと思います。
共済が自宅用の火災保険に向いていないと思う理由は、①補償上限が4000万円まで、そして②保険料が高い点です。
こっちはよかったんですけどね~。