家を建てるときに決めなければならないさまざまなことに比べると、コンセントの位置は些細なこと(忘れがちなこと)として扱われるかもしれません。しかし、実際に新しい家で生活を始めてみると、コンセントの位置が家具の配置と合っていなかったり、必要な数が足りなかったりすることに後悔してしまうかも。そんなことが無いように、しっかりとコンセントの位置と数を検討してみたいとおもいます。
新築やリフォームの際の検討用にチェックポイントをつけました。参考にしてください。
コンセントの位置と数を決める前に
面倒に見えるコンセントの位置決めも、ルールに従って計画していけばそんなに難しくはないはず。
家具の配置を決めておく
家具の配置によってコンセントが欲しい位置も変わってくるのでベッド、机、ソファ、家具の配置を決めておきましょう。家具配置の変更の可能性があるなら、どちらの家具配置にも対応できるようにコンセントの位置を決めておきましょう。
家具配置はインテリアコーディネーターにお願いをしたり、間取り作成ソフトを使って自分でいろいろ試してみたりすることが出来ます。
【無料版?】 3Dマイホームデザイナーのダウンロード先と無料間取り制作ソフト
使う器具を洗い出す
リビングのテレビ回りやキッチンでは実際に使う器具をリストにしてみると具体的なイメージを持つことが出来ます。
設計士さんや夫婦でよく話しあう
日々の生活をイメージしながら、実際の生活と図面上のコンセントの位置があっているか確認していきます。
一条工務店のコンセントの高さ
一条工務店のコンセントの高さは、通常H=300で取り付けます。
これはコンセント中心までの高さです。電子レンジや洗濯機、冷蔵庫、エアコンなどは別の高さで取り付けが行われます。
例えば、一条工務店の冷蔵庫用コンセントの高さは200cmです。
どのコンセントも高さ調整が可能で、無料で好きな高さに設定してもらうことができます。
コンセントの追加料金
コンセントの追加料金は基本の3口の場合、配線料込で3,100円/箇所になります。3口でも、2口でも同額です。
3000円でつけてもらえるコンセント。
住み始めてから増設すると6000円/箇所ともいわれます。
そこまで高いものでもないので、必要な場所にどんどん設置するのがよさそうです。
ブレーカーが落ちるのはいつ?
子ブレーカーは20Aを超えるとブレーカーが落ちるようになっています。但し、運用上はおおむね14A、つまり1400Wを目安にするように言われます。
ドライヤーを2本同時に使うと、12A×2=24Aなのでブレーカーが落ちます。
キッチン回りでは電子レンジが12A。炊飯器も14Aです。
電子レンジは別系統のブレーカーになるようにしてくれています。
部屋ごとの具体的なコンセント位置
我が家のコンセント位置です。電気図面の検討まで来ていれば、大変だった図面作成ももうゴールが見えてきています。(【2021】一条工務店 契約後の打ち合わせの回数とスケジュール)
おうちが出来た後に、コンセントで後悔をしないためにも気合を入れてチェックしていきましょう。
リビング テレビ回り
テレビ回りは計2か所。
テレビ裏にコンセント1。これは壁掛け用。
テレビ横か下に機器収納ボックスかテレビボードを設置して、その中に、コンセント2個と情報コンセントを設置。(【据え置き? フロート?】造作テレビボードを作っているメーカー・家具屋さんのまとめ)
テレビ裏と機器収納は、空配管でつなぐ。
テレビ回りで必要なコンセントの数。
- テレビ
- 外付けHDD
- ゲーム機1
- ゲーム機2
- アンプ
- ブルーレイ
- チューナー
リビング テレビ以外
リビングルームでのコンセント位置のセオリーに従いました。
リビングのコンセントは、四隅と壁の中央に設置です。
フロアライトを置いたり、クリスマスの飾りつけをおいたり、いろいろなことに対応できます。
- 携帯充電
- パソコン
- 空気清浄機
- 置き型照明
- マッサージ器
- アレクサ・Google Nest
リビング収納周り
最上段にWifiを設置。LANとコンセントがついている情報コンセント(JCL)を設置。
中段と下段は家電類の充電用にコンセントを設置しました。
コンセントの使う用途としては、
- Wifiルーター
- プリンタ
- 携帯充電
- ルンバ
- 掃除機
- カメラ・ガジェット類
キッチン - コンセントが足りない
キッチンは、背面カウンターの左右にそれぞれ1か所+カウンター横の壁にも1か所の合計3か所。
当初案は真ん中にあったが、真ん中のコンセントはなくす。
キッチンの自在棚のコンセントは、このあたりを参照。
コンセントH1100とH1500
キッチン回りはコンセントを使う家電が多く、キッチンのコンセントが足りない、という事態が多くあります。
キッチンに使う家電は、コンセントにさしっぱなしにしておいた方が使い勝手がいいものと、使うときだけコンセントにさせばいいものに分けることが出来ます。
コンセントにさしっぱなしにしておくと便利な家電は結構あるので、コンセントが足りない場合は延長コードを別途購入する必要が出てきます。
さしっぱなしにしておきたいもの(使用頻度が高いもの)
- 炊飯器
- 電子レンジ
- 電気ケトル
- コーヒーメーカー
- ミキサー
- ホームベーカリー
- ジューサー
- オーブントースター
- ウォーターサーバー
- セカンド冷蔵庫/冷凍庫
将来的にもっと増えるかもしれませんが、設置スペースが足りなくなってしまうので常時使う器具としては多くてもこれぐらいであるかと思います。
使うときだけさせばいいもの(使用頻度が低いもの)
- ハンドミキサー
- フードプロセッサー
- スタンドミキサー
- ヨーグルトメーカー
ダイニング
入り口と奥。
グランセゾンのキッチンの場合、キッチン台の反対側のオープンキャビネットには、左右で合計3口のコンセント(左に1口、右に2口)がついています。
充電コーナーになりそうですね。
- ホットプレート
- スマホ
- パソコン
- ウォーターサーバー
- テレビ
スタディコーナー
最上段はコンセントとLANケーブルがついているJCL。
デスクの高さはPCやスマホ充電用。デスクライトも使えるかも。
床にもプリンタ用に設置。
洗面所
高い位置にも設置。換気用。
一条工務店の標準洗面台を使用する場合、コンセントが計5か所ついています。場所は、ミラーの左右に2箇所ずつ、水栓右上に1箇所 です。
洗面台の中や足にコンセントを増設することはできません。
洗面台のコンセントは右側に設置。
左側にあると、右利きで使うドライヤーのコードがぐるっと回ってくることになります。
- ドライヤー
- ヘアアイロン
- 美顔器
- 髭剃り充電
- 電動歯ブラシ
- 携帯充電
- 除湿器
- アイロン
- 掃除機
- 置き型照明
- 毛玉取り器充電
寝室
ベッドわき両サイドに設置。入口に設置。
高さのあるルンバはおけませんが、ベッドの下にルンバ用コンセントを設置。これは意外と盲点カモ。
- スマホ充電
- ライト
- 加湿器、他
WIC・階段下収納
ウォークインクローゼットや押し入れにはコンセントを設置可能です。
但し、ユニットクローゼット(GC品番)にはコンセントを設置することはできません。
1か所ずつ設置。
階段下収納にも照明を設置
玄関
一条工務店のシューズウォール内にコンセントは設置不可能。
シューズウォールの上と下に設置する予定。
階段踊り場
掃除機用に一か所設置するかどうか。
最近はコードレスですから必ず必要でもないですね。
フロアライト用やフットライト用に設置しておくのもアリかもしれない。
季節もの
- 扇風機
- 加湿器
- 蚊取り器
- クリスマスの飾りつけ
検討中のアイディア
冷蔵庫・エアコンのコンセント設置位置
冷蔵庫はH1800以上
エアコンは天井にコンセントをつける。
トイレ便器の後ろを離す
トイレの便器の後ろにコンセントを設置して見た目をすっきりさせるアイディア
すっきりとしたコンセント・スイッチ
Panasonicのアドバンスシリーズ。質感がさらさらしています。20人に一人いるかいないかのイメージ。
スイッチによっては採用できないものもあるのと、値段は個数で決まってくるので、コンセントスイッチの数が確定した後に、採用する場所、値段を確定させていきます。
あまり数は出ないそうですが、JIMBOのスイッチもかっこいいと設計士さんから紹介がありました。
採用しなかったアイディア
エアコンのコンセント天井付
安全上の理由で今はできなくなってしまったそうです。
さすけさん
さすけさんのルール
- 一つの壁に一つのコンセント
- コンセントは壁の位置から50cm離す
センサー照明
センサー照明にもこだわりが。とても勉強になります。
人感センサーの成功と失敗!!家を建てる際のセンサー照明の位置そこで大丈夫ですか(?_?)