一条工務店で快適に過ごすためのエアコン(冷房)の運用状況です。高気密高断熱の家にエアコンを設置する場合、エアコン1台での全館空調を目指す方も多いと思います。ちなみに我が家は1台では無理でした。家づくりの参考にしてください。
目次
我が家のエアコンの使い方
目標室温と湿度
夏の場合、猛暑でも室温を25度~26度、湿度を50-60%で、全館の温度をキープすることを目標にエアコンを使っています。
延べ床面積は吹き抜け部分を入れると230平米超ありますが、エアコン4台使って、目標の室温・湿度がだいたい達成できました。家中快適です。
ただし、エアコン1台ではかなり厳しいようです。
誤算だったのは、猛烈な夏の暑さとロスガード。外気の暑い空気がどんどん室内に入ってきます。我が家の実測値は、夏の場合は、外気温35度、1.5Mぐらいの室温が25度、室内吸い込み口付近が27度ぐらいだとすると、29度以上の空気が部屋に入ってくるイメージです。
一条工務店の宣伝では、外気との温度交換を90%でやってくれるという話だと思っていましたが、先ほど一条工務店のWebページを見てみると、90%の温度交換効率は冬季の場合、との注記がありました。
夏では温度85%、湿度交換は80%だそうです。
https://www.ichijo.co.jp/technology/element/ventilation/
一条工務店の家 夏の電気代
エアコン4台をほぼつけっぱなしで使っていますが、電気代は冷房入れて2.5万円でした。
給湯と調理はガスを使用しています。
ひと月当たりの電力使用量は900~1000kWh。
太陽光があるので、購入している電気は600kWhぐらいです。
電気代が安い電力会社を使っているので、月1万円ぐらい安くなっています。
平均の室温を28度にすれば、もっと電気代は安くなるような気もします。
リビングルーム室温と消費電力
予備を入れて5台のエアコンがありますが、普段使っているエアコンは4台。
このうち、リビングのエアコンを除いた3台は6畳用の一番小さくて安いエアコンですが、断熱性がよいせいか、部屋をキンキンに冷やしてくれます。
ただし、LDKのエアコンは広さに対して力不足であるようで、部屋の温度を一気に下げる、例えば、24度以下に1時間で持っていく、というような使い方はできません。
LDKのエアコンは、JXVシリーズの4.0kWのモデル。
本当は日立の再エネ除湿機能が付いたエアコンが良かったのですが、ZEH、低炭素認定を取るために必要なモデルということで、三菱の機種になりました。
リビングも他の場所と同様に、室温25度から26度になるようにエアコンを運転させていています。
LDKの広さは、吹き抜け入れて、45畳程度あり、通常であれば、3台ぐらいエアコンを入れるかもしれませんが、4kwのエアコン1台で冷やしています。
夏の間は、天井、床、窓、壁からの入熱がすごいのか、風量を3から最大の4にしても室温をキープするのが精いっぱい。外気温が高いときや、料理をするときに室温が上がりやすいようです。
試行錯誤してみましたが、ので、基本的には夜の内に25度以下に冷やしておいて、外気温が高いとき、料理をする前に合わせて風量を調整し、26度前後をキープするというような使い方です。
これで、室温を平均で25度台でキープすることあできました。湿度は50-55%ぐらいです。
エアコンを増設できるようにダイニングルームにエアコンの穴をあけてもらっていますが、夏を越せたので、増設はなさそうです。ただし、もう一台あれば、室温のコントロールはかなり楽かもしれません。
三菱のエアコンの電力消費量
風量によって変化。
微風、1、2,3の4段階。各段階ごとに+150-200w消費電力が上がる。
ロングとハイパワーは違いが謎。
再熱除湿付エアコンと除湿機
再熱除湿付エアコンがおすすめされていますが、普通のエアコン+除湿機で十分では?
もし除湿が足りなければ、除湿機を増やせば対応できます。
湿度の高い空気は軽く上に上がるそうですが、1Fに湿気がこもりやすいので、除湿機を入れてつけっぱなしにしています。
エアコン関連トピックス
エアコンは6,10,14畳用しか買ってはいけない!?
エアコンは冷暖房能力でいうと6畳用から26畳用くらいまで細かく性能に応じた機種が販売されていますが、実は中身は6,10,14畳用の3種類しかないので、6,10,14畳用のどれかを買いましょう、という話。
F式
フエッピーさんが独自開発したエアコン設置・冷房方法。
エアコンの設定を紹介します。
F式エアコン設定(基本形)
「23℃前後、風量最弱、風向き下」が、F式の基本形。
冷えすぎによる冷房停止を抑えて除湿量を多くするための温度・風量設定と、空気を攪拌するのではなく、冷たい重い空気を下に落とすことで軽い暖かい空気と対流を起こし、室内の空気を循環させることがポイントになります。
三段活用
F式では寒くなってしまうこともあるので、暑くない時期でのエアコン使用方法も紹介されています。
春先(室内の相対湿度が60%以下):25~27℃設定、風量はお好み、風向きもお好み。
夏場:23℃前後、風量最弱、風向き下
真夏・猛暑日:23℃前後の設定、風量は多め、風向き下。
ポイントは、部屋の中が暑くても相対湿度が60%超えてなければ、軽い冷房でよい点。
暑い日は、風量を上げることで冷房の強さをコントロール。風量を常に強くしすぎると、冷房が効きすぎて止まってしまい、除湿が行われなくなってしまう点は注意。
外が涼しくなったからエアコンを止めたい時は室外の絶対湿度が12グラムを超えてなければ良い。
注意点
エアコンのスイッチを切る際は、カビ防止のために半日ぐらい送風運転して内部を乾かすことを忘れずに。
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