電子レンジは1000Wの出力があるのに初期設定であたためをすると600Wになります。コンビニに置いてあるような、電子レンジは2000W近くあるのになぜ、600W何だろう。家電メーカーの技術者に聞いた電子レンジの使い方を説明します。むらなく均一に温めたい場合は、中火相当の500-600W。冷凍ものを均一に解凍したいときは弱火に相当する100Wや200Wに設定して温めると良いでしょう。
目次
電子レンジの出力と用途
わが家の電子レンジが東芝のものなのですが、東芝と日立の技術者の方に、1000Wをいつ使うのか？1000Wはどういう風につかうのか、などなど聞いてきました。
両社の技術者さんからは「温める食品や用途に応じて、お好みの出力を選択ください」とのこと。
まとめると、「ガスコンロで強火に相当する1000Wでは、外はあったまるけど中があったまらないので、ゆっくり均一に温めるには少し時間がかかるけど500Wがお勧め。」という事になります。
| ワット数 | 火の目安／用途 |
|---|---|
| 1000W | 強火／食品をすばやくあたためる |
| 600W | 中火／野菜をゆでる（下ごしらえ） 食品をあたためる |
| 500W | 中火／調理全般・冷凍食品をあたためる はじけやすい食品をあたためる |
| 200W | 弱火／煮込む・解凍する |
| 100W | 弱火／解凍する |
1000W
電子レンジの1000Wは食品をすばやくあたためる際に使います。
1000Ｗは、強火相当です。
但し、ワット数を大きくしますと、食品が短時間で高温になりますが、部分的に熱くなる等加熱むらができてしまうこともあります。
確かに、ガスコンロでも強火で温めると早くあったまりますが、食品の外と中で温度が違ったりすることもありますよね。
あんまり火力が強いと焦げちゃいますし。
とはいえ、コンビニやお弁当屋さんの業務用電子レンジ1000Wより高めの1900Wとかもあります。
そんなに加熱ムラは気にならないよ、という人は、1000Wでさっと温めても良いと思います。
500W-600W
家電メーカーが食品の温めに勧めるワット数が500W-600W。
ワット数を少し小さめにすることで、食品がゆっくり温まり、過加熱および加熱むらが防げます。
電子レンジの初期設定は、だいたいこの値になっています。
コンビニの電子レンジのワット数
コンビニにある電子レンジは業務用で家庭用のもとより出力が大きいものを使っています。
コンビニに置いてある電子レンジの出力は、大体、1500～1900ｗと家庭用の倍近い出力の機種を使っています。
早くあったまりますが、プラスチックパックが変形してしまうほどの強力な加熱なので、家庭での普段使いには向かないかもしれませんね。
ちなみに単相200Vの電源が通っている家庭であれば、業務用電子レンジを使用することができます。
業務用レンジの価格は20万円程度だとか。
中古だと5万円ぐらいで購入可能です。
トリビア 電子レンジの出力をコントロールするしくみ
出力を変化させる方法は、電子レンジ内部のインバータと呼ばれる電子部品により行っています。
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