一条工務店のグランセゾンで選べる窓、全種類。図面の見方や準防火・準耐火仕様の違いについて説明します。
目次
一条工務店の窓
「防犯ツインLow-Eトリプル樹脂サッシ」
一条工務店で家を建てる場合、窓は一条工務店オリジナルの「防犯ツインLow-Eトリプル樹脂サッシ」を使うことになります。
この「防犯ツインLow-Eトリプル樹脂サッシ」の大きな特徴は樹脂サッシとトリプルガラスを採用していることによる、断熱性の高さです。
一条工務店は断熱性が高いハウスメーカーとして有名ですが、高い断熱性を実現する秘訣は、この窓になります。
最近では、Lixil、YKK AP、エクセルシャノン等、住設メーカー各社から断熱性の高い商品が販売されていますが、一条工務店オリジナルの窓は、業界最高水準の高価な窓を標準仕様でオプション料金なしで取り付けられるところが特徴です。
トリプルガラスと樹脂サッシの圧倒的な高性能で、温度差によって生じる結露がしにくくなります。
最近でこそ、ペアガラスの家が一般的になってきましたが、ペアガラス&アルミサッシ、あるいはペアガラス&樹脂アルミ複合サッシでは冬の結露を防ぐことが出来ません。
アルミを使用していない100%樹脂のサッシでトリプルガラスであれば、結露がしにくい家になります。
結露はカビの原因になりますから、寒くならないだけでなく、結露をしにくい家は、小さなお子さんやぜんそくの方がいらっしゃる方だけでなく、どなたにとっても快適な家となります。
https://www.ichijo.co.jp/technology/element/sash/
断熱性の高い窓・サッシ ランキング 一条工務店採用モデルは?
一条工務店の窓の種類
「防犯ツインLow-Eトリプル樹脂サッシ」の窓は、いろいろと種類がありますので、コの種類を見ていきましょう。
大きく分けて、FIX、開き窓、引き違い窓、パノラマウィンドウ、一体型連窓、お風呂用の窓という種類があり、それぞれに幅と高さ(縦)の長さのバリエーションがあります。
一条工務店の窓の型番の読み方・意味
一条工務店の窓の型番は、JF3066というように表記されています。
4桁の数字は最初の2桁が幅、後ろの2桁が尺で表記されています。
YK2560という窓であれば、
Y・・・(準耐火仕様)遮炎サッシ
K・・・開き戸(カムラッチのKだそう)
25・・・幅2.5尺=75cm
60・・・縦6.0尺=182cm
という意味になります。
3尺=一マス=91cmですが、3をかけると尺をcmに大体変換できるので、型番の数字二けたに3をかけると覚えておきましょう。
尚、これはサッシ、窓枠を含めたサイズなので、実際の窓のガラスの幅、長さは10cm程度小さくなったものになります。
(開口寸法のところで詳しく書きます)
ちなみに、図面上に表記される記号の意味は以下の通りです。
- 網戸の有無 (N・・網戸あり)
- 外側から見たサッシの寄せ方向(L・・左寄せ R・・右寄せ 無記号・・センター配置)
- ハニカムシェードの種類 (M・・マニュアル 手動 E・・電動 どのリモコンで動くか操作するか 例:F1とついていればF系統のハニカムシェードはすべてFのリモコンで動作)
- 断熱タイプ (断熱、遮熱、レース)
- 開放制限あり (S)
- 電動シャッター (BSE、Bunka Shutter Electricだそう)
開口寸法
窓の幅はサッシを合わせた幅になります。実際の開口部はサッシの部分引いた部分になります。
例えば、Fixの10系、つまり30cm幅の窓の場合、サッシ部分を除いた窓の開口寸法は158mm。
同じくFixで15/20/24/35系の開口寸法は275/470/613/770mmになります。
防犯対策を考える場合に窓の開口部の幅が重要です。
サッシを取り外すのはかなり大変なので、窓ガラスを割って侵入するには、何ミリあると侵入されるのかを考えてみます。
そこで、侵入する際に必ず通らなけれいばいけない頭部の大きさを考えてみましょう。
日本人頭部寸法データベース2001によれば、頭の幅は平均値で20cm超あります。
小顔な人でも19cm程度あることを考えれば、FIXの10系開口寸法158mmは、サッシを取り外さないと侵入されないサイズになります。
Jサッシ・Fサッシ・Yサッシ
建物を建てるエリアによってJ/F/Yの3種類のサッシがあります。
Jはたぶん樹脂サッシのJ。
Fは準遮炎(2階建て準防火エリア準防火仕様)でYは遮炎サッシ(3階建て準防火エリアの準耐火仕様)です。
FはFireproof? Yは??
何でしょうね?
グランセゾンの窓
iSmartやiCubeと比べた場合、グランセゾンの窓は、種類が少ない。
例えば、6尺=180cmの正方形に近い形のJF5961はグランセゾンでは選べませんし、グランセゾンはパノラマウィンドウも9尺=270cm迄。
iSmartやiCubeのように12尺のパノラマウィンドウをグランセゾンでは選ぶことはできません。
Jサッシ
一般的なエリア(準防火地域でないエリア)で選ぶことができる窓。
準防火地域の準防火仕様遮炎Yサッシや準防火地域での3F建てに必要になる遮炎Yサッシと比べて、選ぶことができる窓の種類が多いのが特徴です。
中でも9尺幅のパノラマウィンドウは一条工務店の人気設備です。
FIX 開き戸 ドア
断熱性が高いのはFIX窓。それに開き戸が続きます。
グランセゾンのFIX窓は縦長のものばかりで、横長のFIXはないのは残念ですね。
iSmartなら横長のFIX窓が選べます。グランセゾンでも選べるようにしてほしいです。
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引き違い窓
古くからある窓。バルコニーや外に出入りしたり、横幅を取りたいときに使います。
FIXや開き戸と比べて、引き違い窓の方が気密性が劣り、断熱性の性能が低いという特徴があります。
パノラマウィンドウと連窓
グランセゾンで採用できるパノラマウィンドウは9尺幅(270cn幅)になります。
開口部が広いと取り入れることができる光の量も多くなり人気のぷしょんになります。
但し、これだけ開口部が大きくなると壁の強度に影響しますので、間取りについてはしっかりと設計士さんと打ち合わせを行う必要があります。
お風呂用
遮炎Yサッシ
準耐火仕様に必要な性能を持った窓。
準防火地域で3階建てのグランセゾンを建てる場合には準耐火仕様になり、サッシは遮炎Yサッシになります。
遮炎Yサッシは、幅の広い窓がない、という特徴があります。
FIXで一番幅広は3尺=91cm。
開き窓では2.5尺=75cm
バルコニードアは3尺=91cm幅
引き違い戸でも6尺=182cm幅
が最大になります。
グランセゾンの準耐火仕様の窓には、一体型連窓や、9尺パノラマウィンドウは選ぶことができません。
どうしても遮炎サッシでは幅が狭くなってしまいますね。
パノラマウィンドウが使えないので、大きな窓のようにするために、下の写真中の例のように、2連窓や3連窓にして開放感を演出する方法や、防火シャッターを取り付けて遮炎や準遮炎タイプではない普通の窓を使う方法があります。
敷地に余裕があれば隣地から3m~5m離すことで標準仕様の窓を使えるようにする方法もありますが、準防火地域に指定されているような土地は値段が高く、都心の準防火地域でそれだけ大きな土地を確保するのは現実的には難しいと思います。
お風呂用の窓
お風呂用の窓は、Jサッシにあったような連窓タイプがない以外はサイズ、形状的には同じ窓が選べるようになっています。
防犯、断熱、お手入れの観点から、お風呂にはそもそも窓がいらない、という意見もあるぐらいなので、眺望が望めるようなお風呂でない限りは窓をつけても小さい窓で十分かもしれません。
窓回りで考えること
透明窓か、かすみ窓か?
一条工務店の窓は、透明窓か、かすみ窓を選択する必要があります。
お風呂やトイレに窓を付けるか?
上にちょっと書きましたがお風呂・トイレには窓を付けなくてよかったという声も多数。
オプション
部屋の種類、サイズによって、標準の採用できる窓の数は決まっています。
連窓は2連窓、3連窓迄は一つの窓としてカウントしてもらえます。
標準の窓数を超えた場合は、オプション代の安い窓からオプション費用にカウントされることになります。
縦の連窓は?
一条工務店の窓は、横に連窓を取ることはできますが、縦に窓を重ねることはできません。
一条工務店の紹介
断熱性・気密性に優れた一条工務店。
性能重視で、安くはありませんが、そこまで高くない、無印良品やユニクロのようなハウスメーカーです。
ちょっと気になった方は、必ず住宅展示場に行くまでに記事をチェックされることをお勧めします。
一条工務店の紹介・割引制度。