アツいファンの多い、富士フィルムのミラーレスカメラ。あまり元気のないカメラメーカーの中にあって、フジフィルムは2016年から怒涛の新製品攻勢で一番勢いのあるミラーレスカメラメーカーかもしれません。そんな中、2015年に出たばかりのフジフィルムのミラーレスカメラのミドルクラス機種X-T10の後継機、X-T20が早くも発売。X-T20はどんなカメラなのでしょうか? 先代X-T10との違い、上位機X-T2との違いが気になる方もおおいかとおもます。以下ではX-T20をスペックを中心にレビューしていきます。
目次
富士フィルムのミラーレスカメラ
富士フィルムのミラーレスは、ミラーレスカメラの中では後発メーカーです。安売りをせず、他のメーカーより若干高めな値段設定という事もあってか日本では幅広い層に大人気という感じではありませんが、ヨーロッパでは人気で、友達のドイツ人のご家庭も富士フィルムのミラーレスを交換レンズと一緒に学校のイベントに持ってきたりしていました。
富士フィルムのミラーレスは画質と描写に定評があります。特にフィルム写真を再現するモードは、元々はフィルムメーカーらしい機能で人気です。特に肌がきれいに映るというのもフジフィルムの人気の秘密かも。
2種類のミラーレス
富士フィルムのミラーレスカメラは、センサーサイズの大きさでXシリーズ(APS)とGFXシリーズ(中判)の2つのシリーズがあります。
GFXシリーズは、2017年に発表された中判サイズのミラーレスカメラで80万円する超高級ミラーレスカメラです。フルサイズをすっ飛ばして中版サイズのミラーレスを出す戦略。
確かにAPSとフルサイズでは、ユーザーも迷ってしまい、メーカーからみたユーザーも被ってしまうかもしれませんが、中判サイズとAPSサイズでは迷う人はいないと思うので、メーカーの思い切りのいい戦略ですね。
もっとも、中版サイズが必要な人と、ここまでお金を出せる人は限られていると思うので、ニッチを狙った製品なのかもしれません。
Xシリーズ(APS)
Xシリーズのミラーレスカメラは、Pro、T一桁、T二けた、E、Aのラインがあります。
Xシリーズ自体でも機種数が多いのに加えて、Xシリーズにはミラーレス以外にコンパクトカメラもあります。
ちょっとわかりにくい構成になっていますが、パナソニックのLumixの様に、Xシリーズというブランド名と考えれば少し理解しやすいかもしれません。
ミラーレスカメラメーカーとしては後発の部類ですが、ほしくなるようなレンズがシリーズとして充実してきている所もXシリーズの良い所です。
FUJIFILM X-Pro2
ボディ価格15万円程度のフラッグシップ。ミラーレス機です。EVFと光学ファインダーの両方が使えるハイブリッド式。レンジファインダースタイルのカメラでX-T2と比べると趣味性の高いカメラです。
FUJIFILM X-T2
ボディ価格15万円程度。こちらもミラーレスフラッグシップ機。
EVFのみしか使えません。
FUJIFILM X-T20
X-T20は昔ながらの一眼レフをほうふつさせるイメージのクラシックテイスト溢れる上質なデザインのカメラ。ボディで11万2千円程度。2017年2月28日発売。X-T10の後継機です。
X-T2とバッテリーが共用できるのでサブシステムとしてもよさそうですね。
FUJIFILM X-E2
ボディ価格9万円程度 2013年11月発売と古いので、今買うなら積極的に選ぶ理由はありません。
FUJIFILM X-A3
ボディ価格6.5万円程度。2016年8月発売。値段が安いので、富士フィルムのミラーレスの一番の売れ筋です。
APS-C サイズ2420万画素センサー
X-T20
ボディで11万2千円程度。2017年2月28日発売。X-T10の後継機です。
クラシカルな上質なデザインの小型ボディに、アナログダイヤルがバランスよく配置されたX-T20。
きびきびとした操作で、無音シャッター撮影も可能など、上級者も十分満足させることが出来るミラーレスカメラです。
http://fujifilm.jp/personal/digitalcamera/x/fujifilm_x_t20/
X-T20主要スペック
- 約2,430万画素画素
- 4K対応
- 定評の「フィルムシミュレーション」は4K撮影時も適用可能。
- 最速0.06秒の高速AF、ライブビュー撮影時5.0コマ/秒の高速連写
- 起動時間0.4秒、シャッタータイムラグ0.050秒、撮影間隔0.25秒のレスポンスを実現
- Xシリーズのミラーレス一眼としては初となるタッチパネルの採用
- モニターは、チルト式で、上方向には90度、下方向には45度傾けられる。(左右軸の可動はない物の、レンズの軸とぴったり合ったチルト式モニターは便利です。)
- 重量383g (CIPAガイドライン)
- Wi-Fi機能も搭載
- 防塵防滴はなし
X-T20とX-T10の違い
2015年 6月25日に発売されたX-T10。その約1年半後のリニューアルとなり昨今のカメラ業界では短いモデルチェンジのサイクルです。
X-T20とX-T10Xの大きな違いは画素センサー。 1,630万画素から約2,430万画素になっています。
又、4K(30P)に対応したことも大きいですね。ただし、30Pなので、ヌルヌル動くという事ではありません。
その他の主要な違いは、
- ISO感度の向上6400から12800
- 連写機能8コマ秒から14コマ秒 (バッファメモリが強化され連写時の待ち時間のイライラが少なくなりました)
- AFフレーム選択数77エリアから91エリアに 測距店は最大325点
- モニターがタッチパネル対応に
- モニターの解像度が92万ドットから104万ドットへ
- 細かい点では、メニューのUIが改良され使いやすくなるなど、細かな改良がくわえられています。
本体内手振れ補正はありません。手振れ補正付レンズで対応するという考え方です。
タッチパネル対応はフジのXシリーズミラーレスカメラの上級記としては初めての対応。AFのポイントを合わせたたり設定を変更するときに便利です。
X-T10より全般的に機能が強化、改良されていますが、ホールド感がすくなくなったという声も。
この辺は好みですが、気になる人は気になると思うので注意してください。
X-T2との違い
X-T2は、X-T20の上位モデルですが、発売時期の関係で一概にどちらが優れているとは言えません。
X-T20とX-T2の共通点
センサー、画素数、画像エンジンはX-T20とX-T2で同じものを使っています。共に4K(30P)撮影対応。
X-T20が優れている点
4K対応
タッチパネル対応
そして価格が安いと言う点も。
X-T2が優れている点
X-T2は2016年 9月 8日に発売されたばかりで、ボディで15万円します。
X-T20とは、価格差が5万円ぐらいあるので、ライトユーザーには、X-T20で十分かもしれませんね。
- 防塵防滴
- SDカードがデュアルスロット
- ジョイスティック搭載
- 最高シャッター速度、連写性能、ファインダー倍率、チルトモニターの可動方向など。
防塵防滴は意外と便利な機能で、どこにでも気にせず持ち運びが出来るのは大きなメリットです。
雪が舞うスキー場や砂浜にも持って行きます。
他社のカメラですが、、、
X-T20の価格
発売時実勢価格はボディで10万円。
デビューしたばかりなので、半年程度は特に高値でしょうね。
バリューを大切にする人は、型落ちとなったX-T10は5万8千円程度。今後、X-T10が安くなってきたら、X-T10も購入の候補に挙がるかもしれません。
X-T20デビューキャンペーン
2017年3月31日までキャンペーンをやっています。
定価16000円のハンドグリップがもらえます。
http://fujifilm.jp/personal/digitalcamera/promotion/xt20_cp/
X-T20と一緒に買いたいもの
メモリーカード
忘れてはいけないのがメモリーカード。家に何枚かあるかもしれませんが、高い物ではないのでスピードが速い物を。
アマゾンで一番売れているのはトランセンドの32G。動画をとっても容量は十分です。
UHS-II Class3のSDカード
X-T20は最新のSDカード規格にも対応している数少ないカメラです。
ストレスなく連写を楽しみたい方は、ちょっと値が張りますがこちらも検討してみてください。
上で紹介したトランセンドのカードより3倍読み書きが速いので、連写時のストレスがなくなります。
高速なメモリーカードの記事は以下でまとめました。
↓
わが家でもUHS-II Class3のSDカードを使っていますが、もっと早く買っておけばよかったと後悔しています
X-T20の交換レンズ
フジノンブランドでレンズ群を展開していて、ミラーレス用の交換レンズラインアップは24本。レンズの充実ぶりも写真の画質にこだわる人に人気な理由です。
オリンパスやパナソニックなどのマイクロフォーサーズに比べるとフジのXシリーズは、レンズも高め。
大きなレンズで映りの良さが口コミでも高評価となっています。
フジノンレンズ XF23mmF2 R WR
一番人気の単焦点レンズがこのレンズ。実売価格4万4千円程度。
2016年10月に発売されたばかりのレンズ。35mm判換算:35mm相当になります。
重量は180グラムとフジのミラーレス用レンズの中では比較的軽めですが、しっかり金属外装なので高級感があります。
防塵・防滴にも対応。X-T20は防塵防滴ではないですが、将来カメラ本体を買い替えた時にもレンズが引き継げるので嬉しいですね。防塵防滴となっていることで、機械としての信頼性も高そうです。
フジノンレンズ 「XF35mmF2 R WR」と「XF50mmF2 R WR」とこの「XF23mmF2 R WR」の3本で金属外装、防塵防滴のシリーズを構成しています。
FUJIFILM XF50mmF2 R WR
美しいボケが気軽に楽しめる単焦点中望遠レンズ。値段は47000円ぐらい。
こちらも防塵防滴。ポートレートにお勧めです。
フジノンレンズ XF10-24mmF4 R OIS
ズームレンズのお勧めはこちら。35mm換算で15~36mm相当の超広角ズームレンズ。F値4.0通しの明るいレンズです。実売価格は、9万円ほど。
重量は約410g。
参考情報
4K動画撮影ソフト
4K動画を再生したい場合は、こちらのプレーヤーをどうぞ。
Win/Mac すべてフリーです。
VLC media player
http://www.videolan.org/vlc/index.ja.html
画面キャプチャの方法
Windows10を使用している場合は、「Windwsキー」+「Wキー」で画面キャプチャができます。
動画からの切り出しにどうぞ。
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