30歳代のポートフォリオは?アメリカ人向けの解説がどうなっているか気になって調べてみました。
そもそもとして資産を増やす目的
何の為に資産を増やすか?
教育資金、旅行資金、家の費用といろいろありますが、多くの場合が老後の資金とするようです。働けなくなった時、働きたくなくなった時に生活を支えてくれる資金。
あぶくぜにでなくて、10年単位の長期で見た場合の資金を考えます。
なので、若い内はリスクをたくさん取り、年を取ってくると低リスクな資産へ資金を移していくことが求められます。
アメリカでも、株は他に資産と比べても比較的高リスクの資産と見なされていて、資産のうち、何割を株に配分するか?まずここが問題になります。
アメリカの場合
アメリカの投資教育では「100-年齢」は株に投資しようという事が言われてきました。
但し、最近では、リスクを取れる人には「120-年齢」ぐらいでもいいのではないか?との話もあります。
Is '100 Minus Your Age' Outdated?
For many investment pros, such realties mean that the old “100 minus your age” axiom puts investors in jeopardy of running low on funds during their later years. Some have modified the rule to 110 minus your age – or even 120 minus your age, for those with a higher tolerance for risk.
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仮に「120-年齢」を30代に当てはめてみると、資産の80~90%を株に割り振っておきましょう。という事になりますね。
資産の80~90%を株に振り分けろ!と言われると結構ビックリしてしまいますが、確かに、アメリカ経済・アメリカ株は右肩上がりでしたから、日本株への投資ならいざ知らず、この公式で大成功だったかもしれません。
また、アメリカで株という場合には、投資信託(ETF)が含意されているようで、個別株投資ではなさそうです。
株にそんなに詳しくない一般人でもかなりの収益を上げられてきたことが実績を見ても明らかです。
アメリカの30代資産ポートフォリオ例
では、実際にどのように資産を振り分ければよいか、お勧めを見てみましょう。
引用元はアメリカの投資サイト、College Investorです。VanguardのETFを推しているのでもしかしたら広告代をもらっているのかもしれませんが、大変参考になります。
保守的な運用
債権ETFに4割、株のETFに6割という運用。
結構、アグレッシブにも見えますが、アメリカでは保守的な運用として紹介されています。(笑)
個別株の上がった下がったというのがないので、長い目で見れば安定的なのかもしれませんね。
世界分散投資の「VT」を40%、米国債券ETFの「BND」を60%組み入れてきています。
バンガード・トータル・ストック・マーケットETFは、日本でも大人気ですね。
BNDはといえば、金利の上昇局面では債券価値は下がるので、ちょっとこれから入るのは怖い気もしますが、そういうのもひっくるめて長期で均してみるということが大切なのかも。
割合 | ファンド名 | ティッカー |
40% | Vanguard Total Bond Market Fund バンガード米国トータル債券市場 | BND |
60% | Vanguard Total Stock Market Fund バンガード・トータル・ストック・マーケットETF | VT |
まぁまぁリスクを取った運用
よりリスクをとった運用では、世界分散投資の「VT」の代わりに、アメリカに絞って投資する「VTI」と米国を除く世界の株式市場の98%をカバーしている「VXUS」、REITも入れてきます。REITは、MSCI米国REIT指数に連動を目指す「VNQ」です。
割合 | ファンド名 | ティッカー |
40% | Vanguard Total Bond Market Fund バンガード米国トータル債券市場 | BND |
30% | Vanguard Total Stock Market Fund バンガード・トータル・ストック・マーケット・インデックス・ファンド | VTI |
24% | Vanguard International Stock Index Fund バンガード・トータル・インターナショナル・ストックETF | VXUS |
6% | Vanguard REIT Index Fund バンガード不動産株インデックス・ファンド | VNQ |
アグレッシブな運用
よりアグレッシブに、という事であれば、新興国市場を厚めにとったエマージング・マーケッツETF「VWO」やインフレ連動債が入ってきています。
割合 | ファンド名 | ティッカー |
30% | Vanguard Total Stock Market Fund バンガード・トータル・ストック・マーケット・インデックス・ファンド | VTI |
10% | Vanguard Emerging Markets Fund バンガードFTSEエマージング・マーケッツETF | VWO |
15% | Vanguard International Stock Index Fund バンガード・トータル・インターナショナル・ストックETF | VXUS |
15% | Vanguard REIT Index Fund バンガード不動産株インデックス・ファンド | VNQ |
15% | Vanguard Total Bond Market Fund バンガード米国トータル債券市場 | BND |
15% | Vanguard TIPS バンガード短期インフレ連動債インデックス・ファンド | VTIP |
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