一条工務店の新築戸建に施主支給で4Kの防犯カメラをつけてみました。防犯カメラ選びから、防犯カメラを設置してもらい、実際に使ってみた感想です。10台以上の防犯カメラをつけてもらいました。費用は防犯カメラが1台1万円程度。防犯カメラと接続して録画やインターネット経由で動画を見ることが出来るようになるレコーダーが2万円程。セキュリティ会社の防犯カメラシステムで防犯カメラを1台設置する程度の値段で10台超の防犯カメラシステムが構築できます。しかも、性能はホームセキュリティーサービスの防犯カメラより上。4Kの高画質で撮影が出来、録画した画像はレコーダーで確認できるほか、ネット経由リアルタイム視聴やスマホにアラートも送られてきて、バックアップもクラウド上に出来てしまう、というものすごいシステムです。
目次
防犯カメラの設置
なぜ防犯カメラが必要か?
防犯カメラを設置することにしたのは、犯罪の抑止効果を狙ってのこと。
そもそも、我が家には高価なモノは全くものはありませんが、物騒な世の中ですし、戸建は犯罪に合う可能性がマンションよりも高いと言われています。
防犯対策には、ホームセキュリティーサービスに入る、ステッカーを張る、ライトを設置すると、いろいろ対策はありますが、証拠が残る防犯カメラも効果的だそう。
他の防犯対策と合わせて、家の周囲に防犯カメラをくまなく死角なく設置することで、犯罪者が悪いことをするのとあきらめてくれれば、と思います。
防犯カメラを設置するには?
防犯カメラは、セコムやアルソックなどのホームセキュリティーサービスのオプションで設置することができます。
我が家でもホームセキュリティーサービス会社に一緒に防犯カメラを設置してもらうことも検討しましたが、ネックになったのは費用。
ホームセキュリティーサービスでは、防犯カメラ1台当たり10万円以上の費用が掛かるので、家の周囲に死角がなくなるように複数台のカメラを設置し、レコーダーも購入するとなると、総額100万円以上が必要になります。
どうしようかと悩んでいましたが、防犯カメラを施主支給することで、性能が良い4Kカメラを複数台、加えて必要な設備をかなり安く取り付けることができました。ホームセキュリティーサービスの10分の1に近い金額です。
例えば、8台程度なら10万円程度で防犯カメラシステムが構築できます。
防犯カメラシステムを作るために必要なものは3つだけ
防犯カメラシステムを作るのに必要なものは、①防犯カメラ、②LANケーブルの配線、③レコーダーの3つの機器です。
これは家庭用であっても、業務用であっても変わりません。
機器の取付は自分でもできないこともありませんが、我が家では、防犯カメラとレコーダーを施主支給(自分で買ってハウスメーカーに渡すこと)にして、LANケーブルの配線と防犯カメラの取り付けはハウスメーカーにお願いしました。
ハウスメーカーは電気屋さんにお願いをして、実際にはハウスメーカーの下請けの電気屋さんがLANケーブルの配線や、防犯カメラの取り付けを行ってくれました。
尚、設定は、自分で行っています。
それでは、防犯カメラシステムを作るのに必要な3つの機器について、それぞれ見ていきましょう。
防犯カメラシステムを作るために必要なもの① 防犯カメラ
防犯カメラシステムを作るために必要なもの①は、防犯カメラです。
防犯カメラで、まず問題になるのは、通信用と電源用の配線をどうするか。
防犯カメラは「無線のWifiで通信するタイプ」と「有線LANケーブルで通信を行うタイプ」の2種類があります。
無線LANタイプは、通信用のLANケーブルは必要ありませんが、カメラ本体への電源供給をどうするかが問題で、防犯カメラに充電器が内臓されていたり、太陽光パネルついていない限りは、結局、電源コードが必要になります。
一方、有線LANで接続するタイプの防犯カメラは、PoE(ピーオーイー、Power over Ethernet)と言って、LANケーブルから電源供給を受けられるので、LANケーブルがあればよく、他に電源コードやコンセントを用意する必要がありません。カメラにLANケーブル1本を接続すれば、通信と電源供給を同時に行えます。
なので、選べるなら、PoEタイプの有線LANで接続する防犯カメラがおすすめです。
ちなみに、新築時に防犯カメラをつけるなら、LANケーブルの配線工事だけを行えばいいので、PoEタイプの有線LANで接続する防犯カメラの方がシンプルです。
また、防犯カメラ選びの際は、画質も重要です。画質は、画素数、明るさ、1秒間に撮影する画像の枚数といった要素に分けられます。
画素が多い高画質タイプであれば、写真を拡大してもナンバープレートの表示や人の様子がわかるので、高画質な4Kの防犯カメラをお勧めします。ちなみに4Kタイプのものでもお値段は1台1万円程です。我が家でも、もちろん、4Kタイプにしました。
昔は1秒間で20枚程度の写真を取るタイプのカメラもありましたが、新しいものでは、1秒間に25枚の写真が撮られるタイプのカメラが主流です。
また、夜間の撮影用に赤外線を照射するタイプに加え、人が近づくと発光するタイプのカメラも出てきています。
人感センサー付きのスポットライトだけでも2万円はするでしょうから、カメラとライトがついて1万円台というのは本当に魅力的です。
防犯カメラシステムを作るために必要なもの② LANケーブルの配線と取付
PoEタイプの防犯カメラを取り付けるには、事前にLANケーブルを配線してもらう必要があります。
ケーブルはCAT6Aではなく通常タイプのCAT5eで大丈夫。4K映像でもCAT5eで十分対応します。ケーブルの両端はオスです。
後付けでも配線をできなくもないですが、壁内にケーブルを這わせてすっきりさせるのには、大掛かりな工事になってしまい現実的ではありません。新築時なら簡単な工事で壁内の配線をしてもらえます。
防犯カメラは機器自体の値段はたいしたことはありませんが、後から設置する場合、配線代がかなり高くつくので、新築時に設置場所に迷ったら複数個所に設置することで問題ないと思います。
防犯カメラは施主支給にしておいて、配線の他、カメラの取付も電気業者さんにおねがいしてしまうのが楽です。
配線を付けたところ。配管にLANケーブルを通してもらっています。
我が家では、ハウスメーカーに配線工事に加えて、防犯カメラ取付用のボックスの取り付けもお願いしました。取付ボックスはなくてもよく、直付けでもいいのですが、防犯カメラの将来のメンテナンス・交換が容易になる、ということです。
よく見ると、あちこちの防犯カメラも、壁や天井に直でついているものもあれば、ボックスをかましているものも多くあるようです。
実際にカメラと取付ボックスを取り付けるとこうなります。
防犯カメラ側には電源、スイッチ、LANのと3本のコードがついていていますが、通常、LANケーブルだけを使用します。残る2本は使わないので邪魔になりますが、ボックスがあればコードを収納できます。
防犯カメラシステムを作るために必要なもの③ レコーダー
最後に必要ななのは、NVR(ネットワークビデオレコーダー)と言われるレコーダーです。
NVRの役割は、防犯カメラの映像の録画やインターネット経由でスマホアプリでリアルタイムで防犯カメラの映像や音声が確認できるようにすることで、1台のNVRに複数台のカメラの接続ができるようになっています。
また、レコーダーからLANケーブル経由、防犯カメラに電源を供給する役割もあります。
NVRは、防犯カメラメーカーが自社カメラ用のものを出している他、ネットワークハードディスクドライブのNASにもこういった機能があるものもあります。
我が家では、防犯カメラと同じメーカーのレコーダーが2.5万円ほどでしたので、同じメーカーのものにしました。
ちなみに、我が家の1台のレコーダーで防犯カメラを8台迄しか接続できないので、レコーダーを複数購入しています。
購入した防犯カメラとレコーダーは別途紹介します。
新築戸建に防犯カメラを設置するなら施主支給がおすすめ
我が家は一条工務店で家を建てましたが防犯カメラを設置するなら施主支給がおすすめです。
防犯カメラは施主支給。LAN配線はハウスメーカー。カメラの取付はハウスメーカー経由電気工事会社に行ってもらいます。
LAN配線とカメラの取付は難しい作業ではないので、お願いをすればどこのハウスメーカーでもやってもらえるかと思います。
施主支給であれば自分の好きな防犯カメラを選ぶことができます。
例えば、ハウスメーカーのオプションでは、高くて性能の悪い家庭用の防犯カメラしか選べないのですが、施主支給であれば3分の1ぐらいの値段でカメラを選ぶことができます。
では、どこでカメラを調達するかですが、我が家の場合はAmazonでReolinkというメーカーのものを購入しました。
ちなみに、コストコでも防犯カメラを売っていますが、タイプによっては画像がなめらかではなくカクつくものもあるようなので注意してください。
防犯カメラ設置の注意点
防犯カメラ設置の注意点です。
基本的には、防犯カメラを施主支給する場合、そこまで高いものでもないので、迷ったら複数台をいろんな角度、いろんな高さに設置しておくとよいかと思います。
設計段階 設置場所と向きの決定
防犯カメラをどこに設置するのか。しっかりと建物の設計士と相談しておく必要があります。
正直もう少し別な場所に設置しても良かったな、というポイントがいくつかあります。
相談ポイントは、建物のどこに防犯カメラを設置して、どの高さから、どの方向に向けるかをしっかり確認して、防犯カメラの設置場所を図面に落とし込んでいきましょう。
防犯カメラでどこを映したいか、はっきりさせておくと、どこに設置したらよいかが、わかってきます。
よくある、設置場所は建物の隅、侵入経路となる開口部や通りを映すことができる場所、駐車場等です。
高さは、高いのだけを設置すると、侵入者の表情を映し出せません。
高い場所に加えて、低い位置や室内にも設置しておくことをお勧めします。
施工段階
設計と施工は別な人が行うので、施工時に設計時の意図がちゃんと伝わっているか、設置されたカメラで、実際にどこが写っているか、確認しておくといいでしょう。
足場があるとどこを映しているのかわかりにくいのですが、高所にカメラを設置する場合、足場をなくすとカメラ調整が大変なので、出来る限り、映したい方向にカメラが設置されているか確認を行う必要があります。
最初、壁ばっかり映すようにカメラが向けられていましたが、しっかりと壁以外も映るようにカメラの角度を調整してもらいました。
カメラ用の取付ボックス
壁に取り付けるガンタイプ、天井付けのドーム型、自由に追尾可能になるようにカメラの可動範囲が広いカメラと、4種類ぐらいの防犯カメラをつけたのですが、種類によっては意外と防犯カメラが大きくて、取付ボックスに収まらなかったり、2個ボックスを使う必要が出てきたりしました。
取付ボックスを使う際には、サイズを確認しておいた方がいいと思います。
天井取付タイプの防犯カメラは、軒天の色に合わせて、黒色にしました。
実際に取り付けに使ったカメラと感想
実際に取り付けに使ったカメラと感想はこちら。
同じメーカーですが、複数種類のカメラを取り付けています。
カメラ以外に必要な部材も載せています。
【レビュー】Reolinkの4K屋外防犯カメラを新築戸建に施主支給でつけてみた
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