ニセコとキロロ。ともに北海道を代表する大規模スノーリゾート地です。ニセコとキロロは比較されることも多いのですが、それぞれの良い所、悪い所を比較してみました。
目次
ニセコとキロロの比較
北海道を代表する大規模なスキーリゾートは、ニセコ、ルスツ、キロロがあげられます。トマムの人気ですね。
ニセコとキロロどっちがいいのか比較をしてみました。
2月のトップシーズンなら雪質はどこのリゾートもそんなに変わりありませんがそれぞれの個性があります。
長々と下の方に書きましたが、忙しい人の為に結論からまとめてしまいます。
ガッツリ仲間と滑りたいなら滑りたいなら、コース数が多くて夜は居酒屋もあるニセコ。
子供と家族連れでリゾートを満喫したいならキロロという分け方かも。
私たちのキロロの宿泊記、日本で一番有名な子供向けスキースクールの体験記もリンク先に貼って置くので、冬のリゾート選びの参考にしてください。
北海道のスキー場の良さ
北海道のスキー場は、いまや国際的なリゾート地になりました。
人気の理由は、日本のホスピタリティ、食事、温泉、そして、さらさらの雪質。
特に雪質はジャパウダーとも呼ばれ、オーストラリアやアメリカ、ヨーロッパからもパウダースノー目当てでスキー・スノーボードをしにたくさんの人が訪れます。
もう一つの人気の理由は、安さ。
例えば、北米やヨーロッパのスキーリゾートでスキーイン・スキーアウトが出来る宿を探してみると、下手すると一泊10万円程度します。
リフト券も為替によっては週末一日1万円ぐらい。
それに比べると円安の日本はホテルもリフトも食事もかなり安い。
海外からわざわざ飛行機で何時間もかけて北海道に来る理由もうなづけます。
日本に住んでいると北海道は国内旅行なので、海外旅行程、飛行機代もかからないし、すぐ近くに行ける世界的リゾート。
最近は、北海道のスキー場は、値段が上がってきて、物価水準が日本離れしてきている感じもしますが、これは是非いくっきゃないです。
ニセコの良さ
ニセコはオーストラリアの方の口コミが評判となって、まずオーストラリアやニュージーランドの旅行客の人気を集めました。
人気だった理由は、時差がない、安い、食べ物がおいしいということに加えて、雪質の良さ。
今では、極上のパウダースノーを求めて、世界中から観光客が押し寄せます。
先日、ゴンドラで一緒になった家族はアメリカのデンバーから来たとのこと。
デンバーにもスキー場はありますが、雪質と樹氷の中を滑ることに憧れて北海道にきたそうです。
ゲレンデサイズ
ニセコには4つのスキー場があります。ニセコHANAZONOスキー場、ニセコグラン・ヒラフスキー場、ニセコビレッジスキー場、ニセコアンヌプリ国際スキー場の4つのスキー場を一つと考えれば、ゲレンデサイズの広さは圧倒的にニセコの方が広い。
61コースのニセコに対しキロロは21コース。ニセコはとても一日では回りきれないスケールの広さが魅力です。
また、ニセコの4つのスキー場は、それぞれ個性があります。
家族連れならアンヌプリ。がっつり滑りたいなら、ヒラフかハナゾノが良いでしょう。
標高の高さと標高差
ニセコのほうがダイナミックな標高差を楽しみやすい。
最大標高1200m(ヒラフ)、最低標高260mで標高差は960mです。
トップ1,180 m /ベース 570 mで標高差は610mのキロロ。19/20シーズンから下のホテルまでのコースが出来るので、それを入れれば、標高差は広がりますが、ニセコには追い付きません。
また、キロロは山頂の方は良いのですが、ふもとの部分がダラダラ斜面が続くので、特にボーダーに不満です。
標高の高さは100メートル標高が上がるごとに0.6℃温度が下がるため、一般的に雪質の良さに影響しますが、ニセコもキロロもあまり変わりません。
国際リゾート
オージーの口コミで、オーストラリア人、ニュージーランド人のみならず世界中からウィンタースポーツ好きが訪れるウィンタースポーツの聖地に。
比羅夫の居酒屋は国際色豊かです。
スクールも英語対応。子連れなら英語レッスン代わりにスキーレッスンもいかが?
宿の種類が豊富
国際的ホテルチェーンから旅館や民宿迄。
最近ではコンドミニアムの部屋がしもあります。もはや海外ですね。
大規模なのはこんな所。
- ヒルトンニセコビレッジ (旧東山プリンス)
- ニセコ ノーザンリゾート アンヌプリ (旧日航ホテル)
- ザ・グリーンリーフ・ニセコビレッジ
- ワン・ニセコ・リゾート・タワーズ
- ニセコ昆布温泉 鶴雅別荘 杢の抄
- ニセコ グランドホテル
コンドミニアムもいくつかあって、驚きの値段で売られています。
【2019年開業】パーク・ハイアット・ニセコ Hanazono
ちょっと行くと鄙びた温泉旅館もあったのですが、残念ながら閉館に。
今ではニセコの伝説の温泉宿になってしまいました。
街に近い
ニセコはリゾートから街に近いので、本州のスキー街のような観光客向けの居酒屋やレストランが沢山あります。
ホテル以外の色々なお店があるのもニセコの魅力です。
キロロの良さ
世界中から来る外国人観光客用に値上がりしてしまったニセコに比べ、知名度がイマイチなのか日本国内価格で良心的な値段のキロロ。
値段は安いですが、サービスやゲレンデの食堂の味に至るまで、特に悪い点は感じません。
いつまでこのニセコとキロロの価格の格差が続くか分かりませんので、安く行けるうちに行っておくのをおすすめします。
値段
これはキロロの良さ。宿泊費、昼食代、リフト代、スクール代。全てがニセコより安い。
スキーイン、スキーアウトが出来る宿の値段がニセコより手頃。
ニセコの昼食代はハンバーガーが2000円。ドル建てにしたらそれほどでもないんでしょうが、日本の感覚からするとちょっと高いです。
キロロは大体その半額程度。
たとえば、ニセコのヒルトンは冬休み期間中は1室あたり5万円しますが、キロロはその半額程度でとまれます。
リフト設備
豪雪地帯にあることから殆どのリフトが4人乗り高速リフトでフード付き。
ニセコのリフトはフードが無い物も多いので、これは大きなアドバンテージです。
本州のスキー場で、長い行列にまって、ちんたらゆっくり上まで、短い距離を上がる。ということもなく、待ち時間なく、長い距離を高速リフトで一気に上がることができるので、ストレスがありません。
雪質
雪質はキロロの方がいいのではないか?というのが北海道内のスキーヤー・スノーボーダーの意見だと思います。実際、キロロは北斜面中心でサラサラが持続します。
雪も多いので、11月終わりから5月初めまでシーズンが長いのもキロロの特徴です。
スクール
子供向けには全国的に有名なスキースクールのアニーキッズアカデミーがあります。
アニーキッズスキーアカデミーの感想 (4歳児 キロロのスキースクール)
初心者スクール用のゲレンデもあり、リフトに乗れない小さな3歳児でも楽しめる仕掛けが沢山。
値段もかなり良心的です。
託児所
スクールに入る前の子供でも託児が可能な施設がスキーセンターの2階にありましたが、いまはもうありません。
値段は良心的で、託児所は事前に連絡を行えば何とゼロ歳児から受け入れ。家族連れには過ごしやすいリゾートだったんですけどね。。。
千歳から近い
バスでもJRで小樽からの乗り継ぎでも大体2時間半ぐらい。3時間はかかってしまうニセコよりは近いです。
アットホームなリゾート
同一企業が管理する統一されたリゾート。2016年/2017年の冬からは米系のマリウッド・スターウッド系列の運営になりました。
シェラトンブランドと日本初登場となるトリビュートポートフォリオの二つのブランドのホテルで運営されています。
コンドミニアム
ニセコはコンドミニアムの開発のブームが長く続いていますが、キロロでもコンドミニアムが発売中。
ニセコの半額ぐらいをウリにしています。
泊まりに来た人がポンと買っていくんだとか。(笑)
キロロの宿泊記
キロロの宿泊記です。今年はアイスホテルも。
キロロでとまるところ
キロロの周りには民宿、旅館はありません。一番近い街はバスで50分ぐらい下った小樽。
小樽のホテルは質の割にものすごくやすいので、キロロに来ている人の中には、小樽のホテルに泊まってスキーバスでキロロに通う人もチラホラ。
小樽はグルメな街でもあります。ミシュラン店のお寿司屋さんが東京の半額以下で楽しめます。
キロロとニセコ間移動
冬季は両リゾートを結ぶシャトルバスサービスもあります。
短期滞在ではお勧めしませんが、長期滞在でしたら両方行ってみてるのもいいかもしれません。
外国から来た観光客はタクシーで行き来しちゃいます。
ツアーガイドを雇ってバックカントリーに行く人も多いようです。
ニセコとキロロはどちらも外国のリゾートの様になっています。笑