大は小を兼ねる。大きさは正義。大きな冷蔵庫でゆとりを持って生活したい人向けの大きな冷蔵庫について。
大型冷蔵庫
冷蔵庫の売れ筋は400リットルから500リットル台になりますが、700リットルを超える大きな冷蔵庫も販売されています。
なぜ大型冷蔵庫か?
大型冷蔵庫の良さは、ゆとりをもって食品をしまうことができること。
食べ物、飲み物、たくさん買っても、容量が大きいだけにパンパンになることがないので、無理やり詰め込むことがありません。
まとめ買いをしても、庫内が広いと探しやすいので、ストレスも溜まりません。
又、電気代も国産のものであれば、小型のものと変わりません。
セカンド冷蔵庫・セカンド冷凍庫が流行っていますが、2台目の冷蔵庫・冷凍庫代の他に、電気代が年間1万円程度かかります。
大型冷蔵庫であれば、これが節約できるのでお得です。
大型冷蔵庫は不人気?
便利な大型冷蔵庫ですが、国内メーカーで700リットル以上の大型冷蔵庫を出している会社は2社しかありません。
国内メーカーで700リットル以上の大型冷蔵庫が少ない理由はズバリ売れないから。
売れない理由の一つは搬入の難しさ。
キッチンに大型冷蔵庫を置くスペースがあっても外から冷蔵庫置き場まで運んでいくのが大変です。
700リットルを超える大型冷蔵庫のサイズは、幅が80cm奥行が74cm弱です。
キッチンで置ける場所を確保しても、廊下や階段の幅が、74cm以上なければいけません。
さらに、実際には、運ぶときに手が入ったりすることが必要になると、場所によっては、冷蔵庫本体の幅に加えて、10cm程度の幅が必要になります。
ところが、日本の家は尺貫法と言って910mm単位で家ができているので、910mm幅に壁が設置されている家がほとんどです。
しかも、910mm幅は、壁の芯から壁の芯の幅なので、壁の外側から外側までの幅は80cmもありません。
床近くに巾木があったり、階段の手すりがあったりすると、有効幅はもっと狭くなります。
そういったことがあるので、家に搬入するのが、難しいと言われます。
一条工務店の壁から壁の幅 通路幅 (グランセゾン/iSmart)
同じ機種でも運んでくれる会社とそうでない会社がある
大型冷蔵庫は配送会社にとっても面倒な商品であるようです。
家電量販店で冷蔵庫を購入した場合、下請けの配送業者さんが配送してくれます。
おなじ家電量販店でも、配送会社を何社かつかっていて、それぞれに得意不得意があります。
購入後、配送業者さんの現場確認があり、冷蔵庫が搬入できるかどうか、何人の人手が必要なのか、追加料金の有無等を確認します。
我が家の場合、J社の配送業者さんには断られてしまいましたが、ヤマダ電機の配送業者さんは特に何も言うことなく、運んでくれました。
ちなみに、現場確認や配送はJ社もヤマダ電機も時間指定ができないので、かなり不便でした。
その日に、どういうルートで現場を回るか、各現場でどれぐらい時間がかかるか読めないため、ピンポイントで時間を設定できないそうです。
前日にスケジュールが決まるようで、大体の時間を電話で教えてもらいます。
その際に、前の現場を出る際に再度連絡をお願いしておくと、スケジュールがたちやすくなりました。
大型冷蔵庫の選び方
700リットル以上の冷蔵庫を買うことになると、国内メーカーの他に、海外メーカーの冷蔵庫から選ぶことになります。
国内メーカーの冷蔵庫
国内メーカーでは、日立と三菱が700リットル以上の冷蔵庫を発売しています。
日立と三菱ともに1機種の発売です。
ちなみに、パナソニックは700リットル以上の冷蔵庫を販売していません。パナソニックで一番大きな冷蔵庫は、650リットルのNR-F659WPXです。
海外メーカーの冷蔵庫もいくつかありますが、値段が50万円以上するのと、消費電力、故障時の対応に心配があります。
この辺を気にすると国内メーカー品になりますが、国内メーカーのものは、水道管直結のウォーターサーバーや製氷機能がないのと、ステンレス扉でなかったりします
海外メーカー
海外製の良いところは、シンプルなデザイン、水道管直結のディスペンサーがついていたりするのも選べるところ。
デメリットとしては、値段の高さ、電気代、故障時のメンテナンスの不安、日本製と冷蔵庫の使い勝手が違う点です。
ステンレスドア、700リットル以上、ディスペンサー付きだと大体70万円ぐらいです。
電気代は国産の倍ぐらい、余計に年間1万円ぐらいかかります。
大型冷蔵庫は、国産では売ってないサイズも選べます。
幅は大体911mm程度ありますが、奥行きは730mm程度の冷蔵庫も。
大きい冷蔵庫でも、扉を外すことが容易にできて、狭い家にも入れやすいタイプもあります。
コストコで安いの販売しないかな~。
以前、コストコでも売っていたLGの冷蔵庫は676Lで、700Lはありませんでした。
日立の735リットルの冷蔵庫
日立の家庭向け冷蔵庫の中で一番大きいものがWXシリーズ。現在販売されている国産でも一番大きい冷蔵庫になります。
2016年秋に販売されたシリーズで、23年には8年目のシリーズです。
中身はほとんど変わっていないので、特にこだわりが無ければ型落ちの安くなったものを買うことをお勧めします。
真空チルドルームがついているところがウリですが、個人的には製氷機で作られる氷が綺麗なところがおすすめポイントです。
23年最新モデル 真空チルド R-WXC74T
最新モデルで最高級のモデルです。日立自慢の真空チルドは勿論、電動引き出し、新鮮スリープ保存、うるおい保存といった機能も全部乗せです。
国産の冷蔵庫で700リットル以上の一番大きいものを買おうとするならこれ一択。
過去モデル
殆ど前年度のモデルとスペックが一緒。
マイナーチェンジモデルです。
- 22年モデル 真空チルド R-WXC74S 2022年2月3日発売
- 20年モデル 真空チルド R-WXC74N 2020年2月 発売
- 19年モデル 真空チルド R-WXC74K 2019年2月 発売
- 18年モデル 真空チルド R-WX74J 2018年2月1日発売
16年モデル 真空チルド R-WX7400G
2016年10月発売 当初月産台数1000台
R-WX7400Gの本体サイズ
外形寸法 | (幅)88.0cm(高さ)183.3cm(奥行)73.8cm |
---|---|
質量 | 140kg |
各室の容量は、冷蔵室(真空チルドルーム)が386L(18L)、冷凍室が212L、野菜室が137L。
https://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2016/07/0721.html
15年モデル R-X7300F
2015年8月発売。家庭用として日立初めての700リットル越えサイズの冷蔵庫です。
業界最大730L、すべてを高めたプレミアムモデル
インスタでの評判
冷蔵庫がかっこよすきです!私もこの冷蔵庫にしたいです!😍
我が家のカップボードから壁までは94センチでした!若干隙間が残るけどほぼピッタリって感じですね! あとこの冷蔵庫だとカップボードから10センチくらい前に出っ張ります🙆♂️
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三菱
MR-WXD70J
2023年三月発売。2年ぶりの新モデルですが、性能の大きな変更はありません。
MR-WXD70G
2021年四月発売の旧モデル。2023年二月には18万円で購入可能でした。
三菱の700リットルの冷蔵庫を購入された方のブログ
420リットルから700リットルへ変えた方のブログ。たくさんの写真と文章で説明されています。
420Lから700L冷蔵庫に換えた感想は、一言で表すと「素晴らしい」です。
夫は家族で冷蔵庫を前に記念写真を撮りたいとまで言っていました。笑
こちらは別な方。
冷蔵庫に余裕が出来ることで、心にも余裕が出来ています
こちらはブログではありませんが、アマゾンの口コミ。
ひみゆな 5つ星のうち5.0
大きいってステキ♬日立600ℓ11年使用からこちら三菱700ℓへ買換えです。
(^^)驚きの広さですww
どんどん入れていってもまだまだ入ります!
今までのギューギュー生活が嘘みたいw
100ℓ差あなどれないです♪
大きな声で言いたい!買って良かった!
海外家電ぽい国産冷蔵庫
デザインがすっきりとした海外向けの冷蔵庫。サイドバイサイドでステンレス扉ですっきりしています。
現地では10万円~30万円でかえる冷蔵庫も日本に来ると70万円~100万円になってしまいます。
海外冷蔵庫は水道管直結のウォーターサーバーや製氷機がついていて、ドアを開けずにお水や氷を注げるのが便利ですが、なにより金額が高いこと、電気代もたかいこと、修理等のアフターサービスが心配な点がネックになります。
国内メーカーも海外ではデザインの良いものを出していて、国内向けにも、海外向けモデルを過去発売していたことがあるようです。
パナソニックノンフロン冷凍冷蔵庫 NR-B560WS2
PanasonicのNR-B560WS2。2014年発売。
カタログ非掲載の受注生産品で、電圧200Vという知る人ぞ知る冷蔵庫。
https://ameblo.jp/riekimura5888/entry-12016079105.html
サイドバイサイドでディスペンサー付きの国産冷蔵庫
日本メーカーも海外向けにはカッコイイ冷蔵庫を作って売っているのですが、たまに、国内向けにも国内メーカーの冷蔵庫が発売されているときもあります。
こちらはとんがったデザイン。かなり奇抜です。海外でも売れたのか心配になります。
こちらは扉が両脇についてすっきりとしたデザインのサイドバイサイド。
2009年のSide-By-Side R-SBS6200はそんな冷蔵庫。クラッシュアイスディスペンサーがついている珍しい国内メーカーの冷蔵庫です。
2010年代中頃まで販売されていたそうですが、今は販売終了し、後継機種もありません。
Side-By-Side R-SBS6200は、たまにオークションにも出品されていますが、結構な値段で取引されています。
アイスディスペンサー
http://blog.livedoor.jp/asobiba_ie/archives/51304335.html
価格コムの掲示板にも再販を求める熱い声が多数。
https://bbs.kakaku.com/bbs/K0000024199/SortID=20129613/
日立の冷蔵庫だけではないですが、おしゃれでカッコいい冷蔵庫、日本でも発売されればいいのに~!!!
700リットルの冷蔵庫の感想と注意点
感想
海外製のウォーターサーバー付冷蔵庫を購入する予定で、キッチンにも冷蔵庫への給水用の水栓を取り付けてもらいましたが、三菱の700リットルの冷蔵庫が海外製の3分の1以下で売られていたので、結局安い方を買いました。
ウォーターサーバーとアイスディスペンサーはついていませんが、水より冷水筒に入ったお茶を飲むし、氷も製氷機のほか、製氷皿でキレイな氷を作るので、まぁいいかと。
実際、海外製の冷蔵庫よりも、使い勝手や故障時の対応は国内メーカーの方が優れていると思います。
デザインは海外メーカーの方がよいので、未練が全くないかと言われればウソになりますけど。笑
電気代
700リットルあるような冷蔵庫だと、電気代をかなり高くなるのではないかと心配する人も多いかと思いますが、電気代は実は小さなサイズの冷蔵庫と比較しても大して変わりません。
むしろ、大きな冷蔵庫は高価で高性能な断熱材とコンプレッサーを使っているので、150リットルぐらいの小型冷蔵庫より電気代は安い場合もあります。
注意点
大型の冷蔵庫の注意点は、搬入です。
上にも書きましたが、置き場は左程困らない場合が多いのですが、搬入時に幅木、ドア幅、廊下幅、手すりなど、必要な空間が取れているかが問題になります。
大きな冷蔵庫が入らない場合の代替策
700リットルの冷蔵庫が欲しいけれど、どうしても設置できない場合の代替策です。
サイズを落とす
700リットル以下の一回り小さい冷蔵庫にする方法です。
日立が2023年に発売した670リットルの冷蔵庫(R-GXCC67T)がおすすめ。
お勧めの理由は、奥行きが65.4cmになっているので、搬入がしやすくなります。
それでも、幅は88cmあるので周り階段などで冷蔵庫を回転させなければいけない場合は搬入が難しくはなりますが、65.4cmは大抵のドア、廊下を通すことができるので、まっすぐ運べるような家であれば、搬入はできると思います。
公式ページでは、キッチン奥行との面合わせがしやすいことをセールスポイントにしていますが、実は搬入がしやすくなっていることも大きなポイントです。
冷蔵庫の2台持ち
小さいセカンド冷蔵庫・冷凍庫を2台目に追加で買う方法です。
我が家では、700リットルのと小さいの合わせて830リットルぐらいの冷蔵庫で生活しています。
本当に2台も必要なの?と聞かれたら、必要ではないけど、あったら便利と答えます。笑
そんな。我が家でのセカンド冷蔵庫の使い方を紹介します。