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【東京BRTが全然ダメな理由】路線図と停留所位置 開業時期とか

Tokyo BRT Car

東京オリンピックの選手村と中心部を結ぶ東京BRT。路線図や停留所の場所、そして気になる開業時期についてまとめてみます。

BRTが開業すれば、東京オリンピックの選手村跡地のマンションから新橋まで10分程度で移動できるようになります。

関連記事:【価格・坪単価予想】HARUMI FLAGの良いところ 危ないところ 適正価格と資産価値

BRTとは

BRTとはBus Rapid Transitの略で、バス高速輸送システムという意味です。イメージは電車とバスのあいのこ。鉄道や地下鉄はお金がかかるので、工夫をする事で、安く人を運べるシステムを作りましょう、という事です。

バスとの違い

電車との違いで考えればわかりやすいかと思いますが、①線路ではなく専用道路、②電車の車両の代わりにBRTではバスが走ります。

BRTでは鉄道のように駅もできます。

普通のバスとBRTの違いを説明すると、BRTには専用レーンや専用道路があり、信号もBRT用に切り替わることで、普通のバスでは難しかった定時運行が可能になっています。

また、時間がかかりがちな乗り降り時の料金支払いを事前に住ませておけるよう、停留所ではなく駅も設けられています。

晴海ふ頭から出ている路線バス 水素自動車も走っています

 

 

BRTのメリット

BRTの特徴は、地下鉄やゆりかもめのような新交通システムに比べて圧倒的に安い初期導入費用。

本当は、地下鉄が早くて大量に人を運べて便利なのですが、コストが高い。

BRTは、地下鉄の10分の1ぐらいの費用で導入できるほか、速度もバスよりは早いため、コストパフォーマンスがよい。

そんな理由から、BRTが導入される地域も多いようです。

 

地下鉄や電車より遅いけれど、LRTや新交通システム並みに早いのがBRT。

 

BRTの導入事例

世界的には、BRTは1974年にブラジルのクリチバ市で始まりました。

クリチバ市では、当時、人口急増により自動車が増え、交通渋滞が激しくなった対策が検討されていましたが、クリチバ市は財政的にも豊かでなかったので、費用が安いBRTを導入したのが経緯だそう。

2018年時点では、BRTはブラジルの他、南米諸国、カナダ、中国、台湾でも導入されています。

 

日本でも、茨城県、岩手県など、鉄道が廃線となったローカル線跡地を使ってBRTを走らせる例があります。鉄道に比べて車両代や維持費が安いのと跡地を専用線として使う事ができるので、鉄道からの転換がしやすいようです。

神戸や福岡での実証実験も行われました。

東京では、BRTは2020年東京オリンピック大会の直前から、虎ノ門-晴海二丁目間で開業し、湾岸エリアを中心に路線を伸ばしていく計画です。

 

Tokyo BRT

既に名称が東京BRTとして決定。

デザイン案も候補が3案決まっています。

 

デザイン

車両や停留所、制服などが、統一されたデザインになります。

デザインパターンは3パターンの中から公募が行われ、応募数が一番多かった「レインボー」で決定しています。(冒頭の画像です)

スッキリしていてカッコいいですね。

 

落選してしまったデザイン案もどれもカッコいいものでした。

こちらは紫いろメインの案。

 

Tokyo BRT

 

車両

定員129名の連接バスと、定員78名の単車バスの2種類。

単車バスは燃料電池で走ります。

 

運賃

最初は220円。将来的には値上げを行う予定。スイカやパスモが使えます。

東京都シルバーパスも使える予定。アクティブなシニアには嬉しいですね。

 

Tokyo BRTの開業時期と路線図

開業時期

BRTは3段階に分けて開業していきます。

まず、東京オリンピック前の2020年にまず虎ノ門-晴海二丁目間が先行開業する予定。

東京リンピック後は、BRT路線を豊洲市場や豊洲駅、東京テレポート駅に延伸。

2022年度以降は本数を増やして本格運行を開始します。

 

路線図

東京BRTは、整備が進められている環状2号線を使って新橋ー湾岸エリアを結びます。

2022年以降の路線は合計5ルート。

路線図はこちらです。

東京BRT路線図

 

BRTがダメダメな理由

TOKYO BRTが全然ダメな理由は輸送力の少なさ。

まず本数は、平日のピーク時でも1時間当たり20便しか運航されません。

しかもこれは4路線の合計です。

各路線ごとの便数は最大で6便。10分間隔なので、ちょっと便数は少ないですね。

 

鉄道が廃線になる過疎地帯にBRTを通すならこれぐらいの運行頻度でもいいかもしれませんが、小学校も開校させても教室数が追いつかないような勢いで人口が急増しているエリアの輸送手段としては貧弱すぎます。

 

例えば、山手線は一編成11両で1752名の定員です。

一方、BRTは連接バスのタイプでも1台の定員は精々129名、山手線の約14分の1です。

各路線でも最大で6便しか走らせないという事は、BRTを1時間かけて運行しても山手線の一本分にも及ばない

将来的には、運行頻度を2.5倍に増強する可能性もあるそうですが、さっさと増便しないと大混雑で全く使えないという事にもつながりかねません。

 

路線名便数(便/時)運行間隔(分)1時間当たり輸送人員(人)
幹線610600
晴海・豊洲610600
勝どき230200
選手村610600

 

 

停留所の位置

東京BRTの停留所の位置の計画です。

大体の位置が決まっています。

新橋駅

東京BRTの拠点駅です。JRの駅からはちょっと遠いですね。

BRT 新橋

 

ハルミフラッグ

選手村跡地のマンション群、ハルミフラッグ。人口1万2千人が住む予定です。

上にも書きましたが、1時間当たりの便数6便では輸送力に不足感がかなりあります。

BRT ハルミフラッグ停留所

 

東京駅

東京駅の停留所の開業時期は現状未定になっています。

八重洲側の再開発と合わせてBRTの停留所を作るのかな?

BRT 東京駅停留所

豊洲駅

豊洲は既に地下鉄がありますが、新橋方面に出るのに便利になりそうですね。

BRT 豊洲駅停留所

 

 

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