軽井沢でマンションを探していると、気になる物件のひとつが「テラス軽井沢万平通り」です。
軽井沢駅から徒歩圏内。それでいて、万平ホテルへ続く万平通りに面し、旧軽井沢らしい木立の雰囲気もある。駅近の利便性と、軽井沢らしさの両方を狙ったリゾートマンションです。
築年数も比較的新しく、総戸数は45戸。中古が出ても選択肢が多いマンションではありません。
この記事では、テラス軽井沢万平通りの立地、建物、分譲時価格、その後の価格水準、維持費、購入前に確認したい注意点をまとめます。
※価格や募集状況は変動します。以下は2026年8月時点で確認できた公開情報をもとにしています。実際の購入時は、最新の販売図面、重要事項説明書、管理規約、長期修繕計画などをご確認ください。
結論:旧軽井沢で「車がなくても使いやすい別荘」を探す人にはかなり魅力的
先に結論を言うと、テラス軽井沢万平通りは、次のような人に向いているマンションです。
- 東京から新幹線で軽井沢へ通いたい
- 駅からタクシーや車に頼りすぎずに使いたい
- 旧軽井沢銀座や万平ホテル周辺を散歩できる場所がよい
- 戸建て別荘の草刈り、凍結対策、防犯、修繕などをできるだけ管理側に任せたい
- 築古の大型リゾートマンションより、比較的新しい低層物件がよい
最大の価値は、豪華な共用施設というより「立地」と「管理しやすさ」だと思います。
一方で、100㎡前後なら中古価格は1億円台半ばも視野に入る水準です。温泉大浴場やプールのような共用施設を楽しむ物件ではなく、この金額を払う価値を旧軽井沢の立地に感じるかが判断の分かれ目になります
2階建てを基本とした低層の建物で、45戸に対してエレベーターが3基あります。巨大な一棟を廊下でつなぐというより、周囲の木立と調和するように建物のボリュームを分けた計画です。
外観やエントランスは、石やタイル、落ち着いた色を使ったリゾートらしいデザイン。設計はリゾート建築も手がける企画社、施工は長野県に本社を置く北野建設です。
いちばんの魅力は、万平通りと駅徒歩圏を両立した立地
テラス軽井沢万平通りは、その名の通り万平通り沿いにあります。
万平通りは、軽井沢本通り側から万平ホテルへ向かう道です。周辺にはホテル音羽ノ森などもあり、旧軽井沢らしい木立と、ホテルや飲食店が混ざるエリアです。
軽井沢駅からは徒歩約13分、距離にして約1,020m。荷物が少なければ十分に歩ける距離です。東京から新幹線で来て、駅からそのままマンションへ向かえるのは、週末利用ではかなり便利です。
戸建て別荘では、静かさや敷地の広さを求めるほど駅から離れ、車が必須になりがちです。その点、この物件は「旧軽井沢らしい場所に滞在したい。でも毎回車を出したくない」という需要にうまくはまります。
ただし、徒歩13分は不動産表示上の数字です。雨の日、真冬、スーツケースを持った移動では、数字以上に長く感じる可能性があります。駅近だから車が一切不要というより、「天候がよければ歩け、必要ならタクシーも使いやすい距離」と考えるのが現実的です。
45戸に駐車場45台。無料なのは大きい
軽井沢では、駅徒歩圏のマンションでも車はあった方が便利です。
ツルヤ軽井沢店への買い出し、中軽井沢や追分方面のレストラン、ゴルフ場、温泉、スキーなど、行動範囲は車があると一気に広がります。
テラス軽井沢万平通りは、総戸数45戸に対して駐車場45台を確保し、東急リゾートの物件概要では使用料無料とされています。リゾートマンションで実質的に1住戸1台を確保できることは重要です。
もっとも、購入する住戸に必ず特定区画を承継できるのか、平置きか、屋根の有無、車両サイズ、来客用区画の扱いなどは、販売図面と管理規約で確認が必要です。「駐車場45台」という数字だけで判断しない方がよいでしょう。
戸建て別荘と比べて、手離れがよい
軽井沢の戸建て別荘は魅力的ですが、所有すると意外に手がかかります。
- 落ち葉や枝の処理
- 草刈り
- 冬季の凍結・水抜き対策
- 屋根、外壁、ウッドデッキの補修
- 長期間不在時の防犯
- 到着前の暖房や設備確認
マンションなら、建物外部や共用部分の管理を管理組合と管理会社に任せられます。東京に住みながら週末だけ使うなら、この差は大きいです。
特に軽井沢では、冬の凍結と湿気対策が重要です。管理されたRC造マンションは、戸建て別荘より運用の負担を抑えやすい。一方で、専有部分の給湯器や床暖房、配管まで何もしなくてよいわけではありません。冬季の室温管理、水抜きの要否、長期不在時のルールは、住戸ごとに確認したいところです。
分譲時の価格はいくらだった?
確認できた分譲時の販売例では、次の住戸が掲載されていました。
| 項目 | 分譲時の販売例 |
| 間取り | 3LDK |
| 専有面積 | 107.90㎡ |
| 販売価格 | 1億980万円 |
| 坪単価 | 約336万円 |
| 管理費 | 月額3万6,900円 |
| 修繕積立金 | 月額1万5,100円 |
| 管理費・修繕積立金の合計 | 月額5万2,000円 |
| 修繕積立一時金 | 140万2,700円 |
これは全住戸の価格表ではなく、あくまで107.90㎡・3LDKの一例です。
それでも、2018年当時に100㎡超で約1.1億円だった住戸が、現在の軽井沢相場ではどの程度になるのかは気になります。
現在の価格相場は?
2026年8月に確認した東急リゾートのページでは、テラス軽井沢万平通りの販売住戸は掲載されておらず、売却物件を募集中という状態でした。
つまり、現在の売出価格をもとに「いま○万円」と言い切れる状況ではありません。また、売出価格と実際の成約価格は別物です。
参考になる公開情報として、マンション評論サイト「マンションマニア」は2025年3月時点の目安を坪約460万円としています。この単価を単純に当てはめると、100㎡で約1億3,900万円、107.90㎡で約1億5,000万円です。
| 専有面積 | 坪約460万円で単純計算した参考額 |
| 73㎡ | 約1億160万円 |
| 90㎡ | 約1億2,520万円 |
| 100㎡ | 約1億3,910万円 |
| 107.90㎡ | 約1億5,010万円 |
| 132㎡ | 約1億8,360万円 |
ただし、これは実際の査定額ではありません。階数、向き、眺望、角住戸か、専用庭の有無、室内状態、家具付きかなどで価格は大きく変わります。
軽井沢のリゾートマンションは、都心の大規模マンションほど取引件数が多くありません。1件の高値売出しだけで「相場が上がった」と判断するのは危険です。購入を検討するなら、レインズの成約事例を仲介会社に見せてもらい、売出価格ではなく成約価格で比較するのがおすすめです。
値上がりした理由を考える
分譲時の一例と2025年の参考相場を比べると、価格は大きく上昇しています。考えられる理由は次の通りです。
1. 軽井沢全体の不動産価格が上がった
コロナ禍以降、二拠点生活やリモートワークが広がり、軽井沢の別荘・マンション需要は強まりました。建築費や土地価格の上昇で、新築物件の価格が上がったことも中古価格を押し上げています。
2. 旧軽井沢の供給が限られる
軽井沢駅と旧軽井沢銀座の間で、木立を残した大きな敷地を確保し、低層マンションを新たに供給できる場所は限られます。
築年数が比較的新しく、駅から徒歩圏、旧軽井沢、100㎡前後の広さという条件が重なる物件は多くありません。
3. 新築価格の上昇で中古の割安感が出た
近年の軽井沢では、新築・築浅マンションの坪単価がさらに高くなっています。新築との価格差が広がれば、2018年築のテラス軽井沢万平通りが相対的に割安に見えることがあります。
ただし、過去に値上がりしたことと、これからも同じ率で上がることは別です。実需で買うなら、「値上がりするか」より「この場所を家族が何回使うか」で考えた方がよいと思います。
維持費はいくらかかる?
分譲時の107.90㎡住戸では、管理費と修繕積立金の合計が月額5万2,000円でした。年額では62万4,000円です。
これに、少なくとも次の費用が加わります。
- 固定資産税・都市計画税
- 電気、ガス、水道、通信費
- 火災保険・地震保険
- 専有部分の給湯器、床暖房、エアコン、家具・家電などの更新費用
- 東京からの交通費
また、管理費と修繕積立金は分譲時の金額から改定されている可能性があります。築8年を迎え、今後は最初の大規模修繕も視野に入る時期です。
中古購入時は、現在の月額だけでなく、次の点も確認した方がよいでしょう。
- 長期修繕計画はいつ見直されたか
- 修繕積立金の残高はいくらか
- 今後の値上げや一時金の予定はあるか
- 管理費・修繕積立金の滞納はないか
- 大規模修繕の予定時期と概算額
駐車場使用料が無料でも、舗装、除雪、機械設備などの維持費が消えるわけではありません。その費用は管理費や修繕積立金から負担されます。「無料だから得」とだけ考えず、管理会計全体を見る必要があります。
共用施設はシンプル
東急リゾートの物件概要には、温泉大浴場、プール、レストラン、フィットネスといった大型共用施設の記載はありません。
確認できるのは、レンタサイクル、ペット足洗い場、駐輪場などです。華やかさはありませんが、使わない共用施設の運営費や将来の更新費を負担し続けるリスクは抑えられます。
個人的には、別荘として月に数回使うマンションなら、このぐらいシンプルな方が合理的だと思います。温泉は外へ入りに行けばよいし、食事も旧軽井沢に選択肢があります。
ただし、共用施設を含めてリゾート気分を楽しみたい人には、少し物足りないかもしれません。
購入前に確認したい注意点
スーパーは徒歩だと少し遠い
駅、旧軽井沢の飲食店、ホテルには比較的出やすい一方、日常の大きな買い出しには車が便利です。
軽井沢駅周辺や軽井沢本通りにも店はありますが、品ぞろえを考えるとツルヤ軽井沢店などを利用したくなります。駅徒歩圏だから完全な車なし生活ができる、とまでは考えない方がよいでしょう。
夏の渋滞と観光客
旧軽井沢はトップシーズンになると車も人も増えます。静かな別荘地の奥とは違い、利便性と引き換えに観光地の混雑の影響を受けます。
現地見学は、平日の空いている時間だけでなく、できれば夏休みの週末にも行ってみるのがおすすめです。
住戸による条件差が大きい
低層マンションでは、同じ建物でも1階と2階、角住戸と中住戸、道路や駐車場との位置関係で印象が変わります。
日当たりだけでなく、木立による暗さ、湿気、落ち葉、通行人や車からの視線、上階の音なども確認したいところです。
テラス軽井沢万平通りが向いている人・向かない人
| 向いている人 | 向かない可能性がある人 |
| 新幹線で気軽に通いたい | 広い庭や完全なプライバシーが欲しい |
| 旧軽井沢を歩いて楽しみたい | 温泉大浴場など共用施設を重視する |
| 別荘管理の手間を減らしたい | 管理費・修繕積立金を払いたくない |
| 築浅・低層・100㎡前後を探している | 投資利回りを最優先する |
| 車も使うが、車なしでも動ける場所がよい | 日用品の買い物まで徒歩で完結させたい |
中古が出たら確認するチェックリスト
- 実際の成約事例と比較して価格は妥当か
- 管理費・修繕積立金の現在額
- 長期修繕計画と積立金残高
- 駐車区画の承継条件、サイズ、屋根、除雪
- 冬季の暖房、水抜き、凍結対策
- 住戸の向き、日照、湿気、眺望、道路からの視線
- 家具・家電・照明・カーテンが売買に含まれるか
- ペット、賃貸、民泊、リフォームの規約
- 管理員の勤務日と時間、荷物受取り、ごみ出しのルール
- インターネット回線と携帯電話の電波状況
まとめ
テラス軽井沢万平通りの魅力は、軽井沢駅徒歩圏と旧軽井沢らしい環境を両立していることです。
駅から約13分、万平通り沿い、2018年築、全45戸の低層マンション。全戸分に相当する駐車場を確保し、管理は東急コミュニティー。戸建て別荘より手離れがよく、新幹線で週末に通う使い方と相性がよい物件です。
一方、現在の価格は分譲時よりかなり上がっている可能性があります。100㎡前後なら1億円台半ばがひとつの参考水準になりますが、公開された成約事例が少ないため、売出価格だけで判断するのは禁物です。
個人的には、値上がり期待で買うマンションというより、「軽井沢に着いたら歩いて自宅へ行ける」という時間の使いやすさにお金を払う物件だと思います。
年に数回しか使わないならホテルの方が合理的です。逆に、夏だけでなく春や秋、冬にも通い、家族で年間30泊、50泊と使うなら、自分の家具や荷物を置いたままいつでも行ける価値は大きくなります。
中古住戸が出たら、価格だけでなく管理状態と住戸位置まで見て判断したいマンションです。
参考資料
- 東急リゾート「テラス軽井沢万平通り」全体概要
- 株式会社企画社「テラス軽井沢万平通り」
- アーバンコンサルタント「テラス軽井沢万平通り 最終期販売!」
- マンションマニア「テラス軽井沢フォレスト 予定価格と間取り」
- 名古屋モザイク工業 施工事例
「テラス軽井沢万平通り」 〔全体概要〕
10,980万円 107.90平米 (32.63坪)
| 所在地(地番) | 長野県北佐久郡軽井沢町大字軽井沢字東野沢原1315番1、1315番17 長野県北佐久郡軽井沢町大字軽井沢字下中原449番28 |
| 交通 | JR北陸新幹線・しなの鉄道しなの鉄道線「軽井沢」駅徒歩13分 |
| 用途地域 | 第一種住居地域、一部近隣商業地域 |
| 地域・地区 | 都市計画区域内 非線引区域 第1種高度地区一部第2種高度地区 |
| 建ぺい率 | 60%、一部80% |
| 容積率 | 200% |
| 敷地面積 | 6,686.83m²(実測) |
| 建築面積 | 3,136.32m² |
| 建築延床面積 | 4,985.75m² |
| 構造・規模 | 鉄筋コンクリート造・地上2階建て地下1階建て |
| 総戸数 | 45戸(非分譲5戸含む) |
| 間取り | 2LDK・3LDK |
| 専有面積 | 73.13m²~132.27m² |
| バルコニー面積 | 10.08m²~27.70m² |
| 建築確認済証番号 | 第H28確認建築CIAS01802号(平成29年1月16日) |
| 駐車場 | 45台(使用料:無料) |
| 分譲後の敷地の権利形態 | 敷地:専有面積割合による所有権の共有 建物:(専有部分)区分所有権、(共用部分)専有面積割合による所有権の共有 |
| 竣工後の管理形態 | 区分所有者全員により管理組合を結成し、管理組合より管理会社に委託(日勤管理) |
| 竣工 | 平成30年6月下旬予定 |
| 引渡 | 平成30年7月下旬予定 |
| 売主 | 上丸実業株式会社 東京都知事(7)第57432号(公社)東京都宅地建物取引業協会 会員(公社)全国宅地建物取引業保証協会 東京本部会員〒156-0043 東京都世田谷区松原4-8-2 株式会社アーバンコンサルタント 東京都知事(6)第63388号(公社) 東京都宅地建物取引業協会 会員(公社) 全国宅地建物取引業保証協会東京本部 会員 〒155-0031東京都世田谷区北沢2丁目30番6号 UCビル |
| 販売代理 | 東急リゾート株式会社 国土交通大臣(7)第4195号(一社)不動産流通経営協会会員(公社)首都圏不動産公正取引協議会加盟 〒107-0062 東京都港区南青山2-5-17 ポーラ青山ビル |
| 設計・監理 | 株式会社企画社 |
| 施工 | 北野建設株式会社 |
| 管理会社 | 株式会社東急コミュニティー |
| 販売戸数 | 1戸 |
| 間取り | 3LDK |
| 住戸専有面積 | 107.90m² |
| アルコーブ面積 | 1.82m² |
| バルコニー面積 | 13.41m² |
| 販売価格 | 10,980万円 |
| 管理費(月額) | 36,900円 |
| 修繕積立金(月額) | 15,100円 |
| 管理準備金(引渡時一括) | 36,900円 |
| 修繕積立一時金(引渡時一括) | 1,402,700円 |
| 町内会費(月額) | 167円 |