消費電力計機能がついたスマートプラグ(Tapo P110M)を使って、冷蔵庫の消費電力量を計ってみました。我が家にある2台の冷蔵庫、メインの700リットルの冷蔵庫と130リットルのサブの冷蔵庫の電力量と電気代を比較します。果たして消費電力は?そして、月間の電気代はいくらぐらいか?
目次
スマートプラグ
今回、消費電力量を測定するのに使った機器はスマートプラグと呼ばれる普通のコンセントをスマート化する小型のデバイスです。
スマートプラグを使うと、普段使っている家電製品をスマートフォンなどからインターネット経由で遠隔操作できたり、タイマー設定やセンサーと組み合わせた自動化等、割と複雑な電源のオンオフの設定が、文字通りスマートに簡単にできるようになります。
例えば、スマートプラグのよくある使い方は、照明や加湿器等家電のオンオフ。
スケジュール機能で決まった時間にオンオフをすることはもちろんですが、スマートプラグらしいオンオフは、毎日の日没の30分前にサーキュレーターをオンしたり、日の入り後に電気をつける、といった使い方もできます。
日没の時間は毎日変わりますが、毎日かわる日没の時間に合わせて、日没時間の30分前から毎日電気がつくのはスマートでしょ?笑
温湿度計を組み合わせて、何度、何%以下になったらといった条件を決めてオンオフしたりすることもできます。
スマートスピーカーと組み合わせれば、音声操作も可能です。
変わった使い方としては、スマート温度計と組み合わせてペット用のヒーターのオンオフを行うサーモスタットに使ったり、温室の湿度を一定に保つのに使ったりする人もいらっしゃるようです
スマートプラグは、大きさは、たこ足用のコンセントを少し大きくした感じ。
スマートプラグを直接コンセントにさして、反対側に接続したい機器のコンセントをさして使います。
Tapo P110Mの特徴
電力消費量を測定できる
今回、冷蔵庫の電力量を測定するのに使ったのは、TP-LinkのスマートプラグTapo P110Mです。
TP-Linkさんより提供を受けました。
スマートプラグには、電力使用量が測れるものとそうでないものがありますが、Tapo P110Mは電力使用量を計ることができるスマートプラグです。
電気代が高くなってきている昨今、どの機械がどれだけ電気を消費しているのか、電気料金を見える化したい方もいらっしゃるのでは?
Tapo P110Mは、リアルタイムで電力消費量を把握することができるほか、期間累計での電力消費量も把握できます。
我が家でも、スマートプラグを使って2台ある冷蔵庫の1年を通じた電力消費量を計ってみようと思います。
スマートプラグの標準機能はばっちり
Tapo P110Mは電力使用量を計るだけではなく、他社のスマートプラグと同様、スマートホンアプリでの電源オンオフ、タイマーとスケジュール機能、Amazon AlexaやGoogle Assistantなどのスマートスピーカーでの音声操作も可能です。
お気に入りは、スケジュール機能で、毎日決まった時間に複数回オンオフさせることができるほか、日の入り、日没のXX分前にon/offといった使い方ももちろんできます。
単純なタイマーよりも遥かにスマートです。
また、スマートホームの統一規格「Matter」にも対応しているので他社のスマートプラグとも組み合わせて利用できたり、アプリを開かずスマホの画面上で直接オンオフも行えたりします。
使用レビュー
設定
Tapo P110Mの設定は簡単。プラグに差し込んで、アプリを立ち上げて認識させるだけです。
アプリやスマホ、スマートスピーカーでオンオフや、オンオフのスケジュール管理、各デバイスの状態がわかるようになります。
TP-LinkのTAPOというスマホアプリを使いますが、TP-Linkの掃除機や温度計、LEDライト等、スマート家電も同じアプリで操作できます。
冷蔵庫の消費電力を測定してみた
Tapo P110Mを使って、実際に冷蔵庫でどれぐらいの電力消費があったか、計ってみました。
Tapo P110MではTAPOアプリを使って、コンセント毎の①リアルタイムの電力消費量、②稼働時間、③期間累計での電力使用量を確認することができます。
日ごとの電力消費量を一覧で表示したり、グラフ表示したり、ビューもいろいろと選べるようになっています。
グラフを見てみると冷蔵庫の温度制御がどのように行われているか垣間見る事が出来ました。
このグラフはセカンド冷蔵庫のもの。冷蔵庫の制御は単純なオンオフで行われているようです。
メインの冷蔵庫は、単純なオンオフではなく、緩急をつけた制御を行っている様子がグラフからわかります。
冷蔵庫の電気代
実際に測定した結果を電気代30円/kWhで計算してみました。
メインの冷蔵庫の電気代が994円/月、セカンド冷蔵庫の電気代が720円となりました。
冬の測定だったので、夏に計ってみると変わってくるかもしれませんし、冷蔵庫・冷凍庫ドアの開閉回数や、どれぐらいの量を保存するかによっても電気代は変わってくるかと思います。
長い期間を取って、測定する予定です。
メインの冷蔵庫は700Lで、セカンド冷蔵庫は130Lほど。
セカンド冷蔵庫はふるさと納税でもらったお米や冷凍品、お酒等をしまっているのであまり開閉はありません。
容量は5倍近くありますが、メインの冷蔵庫はインバーター制御も入っており、効率がいいためか、セカンド冷蔵庫の138%程度の消費電力で動いています。
12月実績
kWh | 電気代 | |
メイン冷蔵庫 | 33.126 | 994 |
セカンド冷蔵庫 | 24.002 | 720 |
年換算
kWh | 電気代 | |
メイン冷蔵庫 | 397.512 | 11,925 |
セカンド冷蔵庫 | 288.024 | 8,641 |
メインの冷蔵庫、サブの冷蔵庫の12月の31日間の消費電力量は24. kWh、24. kWh。
電気代を30円/kWhとすると、それぞれ月間の電気代は円 円になります。
データーのエクスポートも可能
アプリ操作でデータをメールで送信することができます。
エクセル形式で電力消費量と使用量のファイルが送られてきました。
これは便利!
要望点:電気代の表示が変
カレンダー表示で日ごとの電力量を出してくれる機能があり、これは毎日の電力量消費量がわかり便利な機能です。
ところが電力量から電気代を計算してくれる機能があるのですが、なぜかうまく働きません。
具体的には「今月の請求書」に記載の数字が実際の数値とは違った数値が出てきます。
本来、電気料金は当該期間の使用電力量×単価で計算されるのですが、計算がうまくいっていないようです。
アプリの仕様の問題だと思うので修正を望みます。
、
要望点:200Vコンセントには利用できない
残念ながら、Tapo P110Mは100V対応で200Vのエアコンには使えません。
200Vのエアコンの消費電力量を簡単に図ることができる電力量計測器はなかなか見つけることができないんですよね。
TP-Linkでも、200V対応のスマートプラグも作ってくれればいいのですが、規制とかいろいろ課題があるのですかね?
家庭での電力消費量が多い家電は、冷暖房器具になります。
エアコンはヒーターより省エネですが、どれぐらいの電力消費量なのか、気になるところ。
省エネはまず見える化が必要と言われます。ぜひ、スマートプラグで電力消費量が測定できるようになればと思います。
総評
電力量消費量をリアルタイムで、期間累計で把握できて、エクセル迄落とせる機器がわずか1000円程で購入できるのは実は、ものすごいことです。
数年前に同じことをやろうとしても、せいぜい電力消費量の把握どまりで、数千円もする器具が必要でした。
1年通して消費電力量を計ってみようと思います。
2個セットが割安なのでお勧めです。