キャノンと双璧をなすカメラ業界の雄、ニコン。カメラ業界自体がスマホに押され気味ですが、スマホで写真の楽しさを知った方が、プロ用やハイアマチュア用のカメラを欲しくなって、これから一眼レフなどの趣味や仕事に使う用途が増えてくるという良い循環を期待したいものです。2015年に出たばかりのニコンのAPS一眼レフカメラのミドルクラス機種D7200の後継機、D7500が早くも発売。D7500はどんなカメラなのでしょうか? 先代D7200との違い、上位機D500との違いが気になる方もおおいかとおもます。以下ではD7500をスペックを中心にレビューしていきます。
目次
ニコンのAPS一眼レフカメラ
ニコンの一眼レフカメラは、一眼レフカメラメーカーの中ではCanonとともに歴史のあるメーカーです。Canonと比較して高画素のセンサー、高画素に対応した設計の新しいレンズを出してきている印象があります。日本だけでなく、海外でも人気で、友達のロシア人はCanonからニコンに乗り換えてニコンの良さを絶賛してきたりしていました。
国際宇宙ステーションでも、NASAもロシアもニコンのカメラを採用しているそうです。
2種類のサイズ
ニコンの一眼レフにはいわゆるフルサイズと一回り小さいAPSサイズがあります。フルサイズ機はFXフォーマット、APSサイズのことを「ニコンDXフォーマット」と呼んでいます。
D7500は、APSサイズの画素センサーを使っているカメラです。
ニコンDXフォーマット(APS)
APSカメラの良さは、フルサイズに比べて、軽いこと、小さいこと、AF性能の高さです。
ニコンDXフォーマットの一眼レフカメラは、D500、D7xxx、D5xxxの3ラインあります。
Canonと共に世界有数の光学機器メーカーだけあって、一眼レフカメラの品揃えだけでなく、カメラに合わせるレンズも豊富に揃っています。
D500
ボディ価格18万円程度のAPS機のフラッグシップ。発売は2016年 4月28日で新しめ。153点AFや10コマ/秒の連写に対応したプロのスポーツ撮影に使えるレベルの性能の高いカメラです。
Canonのライバル機種
CanonのライバルはEOS 7D Mark II。どちらもスポーツ撮影で定評がある機種です。
D7XXXシリーズ
APS機種ですが、比較的高価な部類です。
Canonのライバル機種
CanonでいうとEOS 80Dがライバル機種です。
D5XXXシリーズ
D5600とD5500がありますが、性能はあまり変わりません。
D5500のほうが値段が安いのでこちらがおすすめ。
D5600 正直な感想 評価とレビュー D5500との違いは??
初心者向けにお勧めのカメラ D5500 ダブルズームレンズキット 評価と感想。
Canonのライバル機種
D3XXXシリーズ
初心者、入門者用の機種。価格がこなれています。D3400が現行機種になります。
キャノンのライバル機の記事はこちら。
【2023年完全版】EOS Kiss X7 ダブルズームキットの感想。
D7500
ボディで14万円程度。2017年6月発売。D7200の後継機です。
APSのフラッグシップ「D500」と同じCMOSセンサーと画像処理エンジンとを搭載し「D500」と同等の画質をうたう一眼レフカメラです。
http://www.nikon.co.jp/news/2017/0412_d7500_01.htm
D7500主要スペック
- 有効画素数約2088万画素 (D500に合わせて画素数を落として来ています。ニコンはこれまで高画素数を追っているイメージもあったのでニコンらしくない気もしますが、私はいいのでは?と思います。)
- 4K対応 (30p) / 動画撮影時の電子手振れ補正付き
- 最高約8コマ/秒で50コマまでの高速連続撮影
- 視野率約100%の明るくタイムラグのない光学ファインダー
- 測距点は51点の高性能AFシステム
- 常用感度 ISO 100~51200
- タッチパネルの採用
- モニターは、チルト式で、約92.2万ドット(VGA)。(左右軸の可動はない物の、レンズの軸とぴったり合ったチルト式モニターは便利です。)
- 重量720g (CIPAガイドライン)
- Bluetooth/Bluetooth対応
- 防塵防滴性能もあり。
- 上部液晶つき。(カメラの「肩」の部分に液晶画面がついていて、設定状況がわかります。D3000やD5000シリーズには搭載されていません。)
D7500とD7200の違い
2015年03月19日に発売されたD7200。その約2年後と昨今のカメラ業界では短いモデルチェンジのサイクルです。
主要な違い
D7500とD7200の大きな違いは画素センサー。有効画素数は2416万画素から約2088万画素に減っていますが、D500と同じセンサーを採用しています。
又、4K(30P)に対応したことも大きいですね。ただし、30Pなので、ヌルヌル動くという事ではありません。
その他の主要な違いは、
向上点は、
- ISO感度の向上25600から51200 (拡張は50-1640000 タイポではなく、漢字で書くと164万になります!!!)
- 連写機能6コマ秒から8コマ秒 (バッファメモリが強化され連写時の待ち時間のイライラが少なくなりました)
- モニターがタッチパネル対応に
改悪された点は
- モニターの解像度が122.9万ドットから92万ドットへ (これは改悪)
- 撮影可能枚数が1110枚から950枚 に。
- SDカードは、デュアルSDスロットから一枚になりました。なお、SDXC UHS-Iの対応のママ。UHS-II Class3には未対応です。
- バッテリーグリップ非対応 ()
改悪点は、デュアルスロットもそうですがバッテリーグリップについては、「必要な方は上級機を購入してください」ということでしょうか? 私は、どちらも使わないので、その分、多少安くなってくれればうれしいですが、気になる人には気になるかもしれませんね。
尚、静止画の本体内手振れ補正はありません。手振れ補正付レンズで対応するという考え方です。
タッチパネル対応はD7xxxシリーズ一眼レフカメラとしては初めての対応。AFのポイントを合わせたたり設定を変更するときに便利です。
AF測距点は、51点(クロス:15点)、F5.6対応:51点、F8対応:1点で変化なし。
違いまとめ
D7200より全般的に機能が強化、改良されています。また、ホールド感にもこだわったそうです。
この辺は好みですが、気になる人は気になると思うので注意してください。
D500との違い
D500は、ニコンのAPS機(DXフォーマット)のフラッグシップで2016年4月に発売。APS機のフラッグシップとして当時同時に発表されたプロ向けハイエンドモデルのD5と同等の153点測距AFのほか、10コマ/秒の高速連写や最高ISO1640000の超高感度性能を有するハイスペックなカメラです。
D7500は、D500の下位モデルとの位置づけですが、発売後しばらくたった機種は上位機のスペックをある程度譲り受けています。
D7500はD500にどの程度迫ることができたのでしょうか?
D7500とD500の共通点
センサー、画素数、画像エンジンはD7500とD500で同じものを使っています。共に4K(30P)撮影対応。測光方式も同じです。
タッチパネル、Wi-Fi、Bluetoothも両機種ともに搭載。
GPSは両機種とも非搭載です。
D7500が優れている点
軽い。小さい。
そして価格が安いと言う点も。4万円ぐらい安いです。
軽さについていえば、約120g軽い。APS機の良さの一つはコンパクトで軽量という部分だと思うので、軽いという点では、大切な部分だと思います。
D500が優れている点
D500はAPS機最上位機種だけあって、スポーツ撮影時に大きな力を発揮するAF性能の高さとレスポンスの良さが魅力です。
連写性能は、10コマ/秒か8コマ/秒か、AF測距点が153点か51点かというハイレベルな争い。
但し、D500とは、価格差が4万円ぐらいあるので、ライトユーザーには、D7500で十分かもしれませんね。
- SDカードがデュアルスロット
- 最高シャッター速度、連写性能、AF性能、ファインダー倍率など。
両機種に搭載されている防塵防滴は意外と便利な機能で、どこにでも気にせず持ち運びが出来るのは大きなメリットです。
雪が舞うスキー場や砂浜にも持って行きます。
他社のカメラですが、、、
D7500の価格
発売時実勢価格はボディで14万円。
デビューしたばかりなので、半年程度は特に高値でしょうね。
バリューを大切にする人は、型落ちとなったD7200は8万円程度。今後、更にD7200が安くなってきたら、D7200も購入の候補に挙がるかもしれません。
D7500 発売記念キャンペーン
2017年8月31日までキャンペーンをやっています。
カメラバッグがもらえます。
http://www.nikon-image.com/event/campaign/d7500_present/
カメラ本体、レンズ、ペットボトルと小物が入って、持ち歩きに便利そうですね。
ちなみに、カメラバッグのキャンペーンは好評なようで他社でも行っています。
他社との違いは、限定モデルではなく発売されているカメラバッグをもらえるところ。
交換レンズや身の回りの物を一緒に入れて持ち運べて便利そうです。
カメラバッグが気になる方はこちらもどうぞ。
D7500と一緒に買いたいもの
メモリーカード
忘れてはいけないのがメモリーカード。家に何枚かあるかもしれませんが、高い物ではないのでスピードが速い物を。
アマゾンで一番売れているのはトランセンドの32G。動画をとっても容量は十分です。
UHS-II Class3のSDカード
D7500は最新のSDカード規格にも対応していませんが、UHS2は下位互換性があるので、ストレスなく連写を楽しみたい方は、ちょっと値が張りますがこちらも検討してみてください。
上で紹介したトランセンドのカードより3倍読み書きが速いので、連写時のストレスがなくなります。
高速なメモリーカードの記事は以下でまとめました。
↓
わが家でもUHS-II Class3のSDカードを使っていますが、もっと早く買っておけばよかったと後悔しています
D7500の交換レンズ
ニッコールブランドでレンズ群を展開していて、一眼レフカメラ用の交換レンズラインアップは簡単に数えきれないほど。レンズの充実ぶりも写真の画質にこだわる人に人気な理由です。
大きなレンズで映りの良さが口コミでも高評価となっています。
AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G
一番人気の単焦点レンズがこのレンズ。実売価格2万8千円程度で、使いやすいボケもきれいに出ます。
35mm判換算:52.5mm相当になります。2007年に発売された息の長いレンズですが、人気は衰えず、ニコンの交換レンズで一番売れているレンズです。
ちなみに、キャノンには、APS専用の50mm相当のレンズはありませんが、ニコンは、APS機に最適化されたレンズを設計し発売しています。
重量は200グラムとニコンのDXフォーマットでは軽いほうなので気軽に持ち出せます。
おすすめの買い方はアマゾンでたまに売られている新古品を狙うこと。
ちょっぴり安く購入できます。
新古品
新品はこちら
AF-S NIKKOR 50mm f/1.8G
将来フルサイズ機も購入することを視野にいれているならこちらのレンズがおすすめ。フルサイズ機でもAPS機でも両方使えます。
こちらも絞ればシャープに、開けると美しいボケが気軽に楽しめます。APS機で使うときは、中望遠レンズ扱いになります。
ポートレートを撮りたい方にはこちらのほうがお勧めかも。
こちらも新古品狙いがお勧めです。
AF-S DX NIKKOR 16-80mm f/2.8-4E
ズームレンズのお勧めはこちら。35mm換算で24-120mmmm相当の5倍ズームレンズ。広角が24mmから始まるのがいいですね。
F値2.8から4.0の明るいレンズです。実売価格は、10万円ほど。
普段はこれ一本をつけっぱなしにしておいて、いろいろ対応できる便利なズームレンズです。
重量は約481g。
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