いたばし花火大会は、荒川河川敷で開催される東京を代表する花火大会です。
荒川の対岸で行われる「戸田橋花火大会」と同時開催され、両岸を合わせて約1万5,000発の花火が打ち上げられます。
2026年の第67回いたばし花火大会は、8月1日(土)19時から20時30分まで開催されました。2027年大会の日程は、2026年8月8日現在、まだ発表されていません。
いたばし花火大会は全国的に見てもすごい?
結論からいうと、いたばし花火大会は、打ち上げ数や花火玉の大きさで「全国一」という大会ではありません。
新潟県の片貝まつりでは四尺玉、長岡花火では正三尺玉が打ち上げられます。これに対して、いたばし花火大会の最大玉は尺五寸玉です。
それでも、いたばし花火大会には大きな価値があります。
東京23区内で、全国の地方大会に近い大玉の迫力を、打ち上げ場所の近くから体感できることです。
全国最大ではありませんが、「これほど大きな花火を東京で見られる」という意味では、かなり貴重な花火大会です。
全国の有名花火大会と比較
| 花火大会 | 打ち上げ規模 | 代表的な見どころ | いたばし花火大会との違い |
|---|---|---|---|
| いたばし花火大会 | 約1万5,000発※戸田橋と合算 | 尺五寸玉5発、尺玉68発、芸術玉、幅300mのナイアガラ | 東京23区内で大玉を近くから見られる |
| 隅田川花火大会 | 約2万発 | 江戸の歴史、2会場、花火コンクール | 最大5号玉。打ち上げ数は多いが大玉は板橋が上 |
| 長岡まつり大花火大会 | 打ち上げ数非公表 | 開花直径約650mの正三尺玉、幅約2kmのフェニックス | 花火全体のスケールは長岡が大きい |
| 片貝まつり | 奉納花火として2日間開催 | 開花直径約800mの四尺玉、尺玉中心 | 一発の大きさでは片貝が圧倒的 |
| 大曲の花火 | 約1万8,000発 | 全国28社による花火競技、昼花火、創造花火 | 花火師の競技として楽しむなら大曲 |
| 土浦全国花火競技大会 | 約2万発 | スターマイン、10号玉、創造花火の競技 | 芸術性と新しい表現を競う本格的な競技大会 |
※打ち上げ数の数え方、開催日数、合同開催の扱いが異なるため、単純な順位ではありません。
長岡花火のフェニックスは幅約2km、片貝まつりの四尺玉は開花直径約800mです。全国には、いたばし花火大会を上回る大きさの花火大会があります。
また、大曲の花火や土浦全国花火競技大会は、花火師が技術を競うこと自体が大会の中心です。
一方、いたばし花火大会は、全国級の大玉、芸術玉、ワイドスターマイン、キャラクター花火を90分にまとめて楽しめます。
遠方まで旅行しなくても、東京から行きやすい場所で本格的な大玉を体感できる。このバランスのよさが、いたばし花火大会の強みです。
いたばし花火大会の見どころ
東京23区内で唯一の尺五寸玉
最大の見どころは、東京最大となる15号玉「尺五寸玉」です。
2026年は、尺五寸玉が5発、10号玉の尺玉が68発打ち上げられました。
尺五寸玉は直径約45cm、重さ約35kg。地上約400mまで打ち上がり、開花すると直径約320mまで広がります。
隅田川花火大会の最大玉は5号玉なので、同じ東京の花火大会でも、花火の大きさはかなり違います。隅田川花火大会公式サイトによると、5号玉は最大約200mの高さまで打ち上げられます。
いたばし花火大会は観覧席と打ち上げ場所が近く、花火が開いた少し後に「ドン」という低い音が体に響きます。映像では伝わりにくい、現地で見る価値が大きい花火です。
全国の花火師10人による芸術玉
全国の花火競技会で優秀な成績を収めた花火師10人が、それぞれ10号玉の「芸術玉」を打ち上げます。
大曲や土浦のような本格的な競技大会ではありませんが、全国トップクラスの花火師の作品を一発ずつ見比べられる、いわば芸術花火のダイジェスト版です。
大きさだけではなく、
- きれいな真円に開いているか
- 色が途中でどのように変化するか
- 花火の中心がずれていないか
- 光が一斉に消えるか
といった点を意識すると、花火師ごとの違いが分かりやすくなります。
戸田橋花火大会との両岸同時開催
いたばし花火大会は、荒川対岸の戸田橋花火大会と同時に開催されます。
両岸合わせて約1万5,000発という数字なので、「いたばし側だけで1万5,000発」ではありません。この点は間違えやすいところです。
ただし、川の両側から花火が上がるため、視界の左右に花火が広がります。フィナーレでは両大会が連携して打ち上げる演出もあり、単独会場とは違う広がりを感じられます。
この両岸開催は、1950年に板橋区と戸田町の境界が変更されたことを記念して始まったものです。
幅300mのナイアガラの滝
フィナーレには、幅約300mの仕掛け花火「ナイアガラの滝」が登場します。
インターネット上には「全長700m」という過去の情報も残っていますが、2026年の公式案内では幅300mです。
ナイアガラは低い位置で行われる仕掛け花火なので、会場から離れるほど見えにくくなります。また、陸上競技場席からはナイアガラを見ることができません。
尺五寸玉とナイアガラの両方を正面から見たい場合は、プライムシート周辺が最も条件のよい位置です。
2026年はポケモン花火も登場
2026年は、キャプテンピカチュウやモンスターボールを表現したポケモン花火が打ち上げられました。
クライマックスでは尺五寸玉を使った「超巨大モンスターボール花火」も登場。板橋区観光協会創立50周年を記念した10号玉5連発や、「絵本のまち板橋」を表現した全長約20mの仕掛け花火も行われました。
キャラクターとのコラボや記念プログラムは毎年同じとは限りません。翌年の内容は、開催前に発表される公式プログラムで確認してください。
どこから見るのがおすすめ?
花火の迫力を味わうなら有料席
初めて行く人や、尺五寸玉の大きさと音をしっかり体感したい人には有料席がおすすめです。
2026年の料金は、A席4,500円、S席5,000円、プライムシート6,000円、有料自由席2,000円などでした。
特にプライムシートは、ワイドスターマイン、尺五寸玉、ナイアガラを正面から見やすい席です。
子ども連れの場合も、場所取りをせずに座れる有料席の方が動きやすいと思います。ただし、陸上競技場席は打ち上げ場所に近い反面、ナイアガラが見えないので注意が必要です。
人混みを避けるなら離れた場所から見る方法も
打ち上げ場所から1.8~2.5kmほど離れても、高く上がる尺玉や尺五寸玉はしっかり見えます。
私が見た場所は観覧できる範囲が広く、打ち上げ会場周辺ほどの混雑ではありませんでした。小さな子どもと一緒で、帰りの混雑を避けたい家庭には、離れた場所から見る方法もあります。
ただし、離れるほど次のものは楽しみにくくなります。
- ナイアガラなど低い位置の仕掛け花火
- 花火がおなかに響くような音と振動
- 会場の音楽やアナウンス
- 戸田橋花火大会との細かな連携演出
「大玉をゆったり見る」なら遠くから、「いたばし花火大会そのものを体験する」なら公式会場、という選び方になります。
道路や歩道橋、立入禁止場所での観覧や場所取りはできません。周辺施設や住民の迷惑にならない、観覧が認められた場所を利用してください。
2026年に変わった無料観覧エリア
2026年は会場レイアウトが大きく変更されました。
それまで無料だった硬式・軟式野球場や14~17エリアは、1人2,000円の有料自由席になりました。無料観覧エリアは上流側の一部に移動し、最寄り駅も都営三田線「高島平駅」に変更されています。
無料観覧エリアへ行く場合、JR浮間舟渡駅からは1時間30分以上かかると公式に案内されていました。
| 観覧場所 | 2026年の最寄り駅 |
|---|---|
| 無料観覧エリア | 都営三田線 高島平駅 |
| 有料自由席 | 都営三田線 蓮根駅、JR浮間舟渡駅 |
| プライム・S・A席など | 都営三田線 西台駅・蓮根駅 |
| 陸上競技場エリア | 都営三田線 西台駅 |
2027年も同じ運用になるとは限りません。次回行く場合は、前年のブログ情報だけで判断せず、公式アクセス案内と会場マップを確認した方が安全です。
行く前に知っておきたい注意点
- 会場周辺に専用駐車場はありません
- 自転車での来場も自粛が求められています
- 有料席は紙のチケットが必要でした
- 無料観覧エリアは満員になると入場規制があります
- 打ち上げ直前は仮設トイレが混雑します
- 会場周辺では携帯電話がつながりにくくなります
- 風向きによって花火の燃えかすや灰が降る場合があります
- 荒天中止の場合、順延はありません
家族で行く場合は、携帯電話が使えなくなった場合の待ち合わせ場所を、先に決めておくと安心です。
いたばし花火大会はこんな人におすすめ
いたばし花火大会は、次のような人に向いています。
- 東京でできるだけ大きな花火を見たい
- 尺玉の音と振動を間近で体感したい
- 大曲や長岡まで旅行するのは難しい
- 花火師による芸術玉も見てみたい
- 子どもが楽しめるキャラクター花火も欲しい
- 都心から日帰りできる本格的な花火大会を探している
全国最大の花火を見たいなら、片貝や長岡。花火師の真剣勝負を見たいなら、大曲や土浦が上です。
一方、いたばし花火大会は、東京23区内で、尺五寸玉、尺玉、芸術玉、ワイドスターマインをまとめて体験できるという、ほかの大会にはない魅力があります。
リビングで映像を見るだけでは分からない、花火の大きさ、音、振動を体感したい人におすすめの花火大会です。
公式情報・出典
以下はいずれも2026年8月8日に確認しました。
- いたばし花火大会|大会概要・2026年の変更点
- いたばし花火の魅力と歴史
- 交通アクセス・交通規制情報
- 有料指定席・有料自由席の案内
- 当日の会場ガイド・観覧ルール
- 長岡まつり大花火大会
- 片貝町煙火協会
- 全国花火競技大会「大曲の花火」
- 土浦全国花火競技大会
- 隅田川花火大会
2026
2023
4年ぶりの開催。
車両侵入区域は自転車の入域禁止。
どこから見るか?
打ち上げ場所から1.8-2.5km先でもしっかり見れ、エリアが広々しているので、人もそこまで多くはありません。
よほどちかくに行きたい、という方でなければ、遠くから見るのは、家族連れで人込みを避けたいという方にもおすすめ。


