一条工務店で家を建てると標準で床暖房がついてきます。リビングや寝室はもちろん、トイレ、ウォークインクローゼット、お風呂の床にも標準で床暖房が設置されます。
目次
一条工務店の床暖房
一条工務店の床暖房は、床下に温水用の配管を張り巡らし、配管の中を30度程度の温水を通すことで温める仕組みです。
温水は、効率の良い電気式ヒートポンプで作るので、ガスや石油でお湯を温めるより、圧倒的に安く暖房することが出来ます。
一条工務店の家は断熱性能が高いのと、床暖の光熱費も効率的なヒートポンプで安くできるので、24時間つけっぱなしという方が殆どです。
多くの人が嫌がるエアコンのように風が出ない、輻射熱の暖房なので、理想的な暖房器具といえるかもしれません。
床暖房のエリア設定
一条工務店の床暖房は、最初に設定したゾーンと呼ばれるエリアを設定し、エリア毎に温度を変えることが出来るようになっています。
床暖房はお湯を通して温める仕組みなのですが、エリア毎に配管を分けて、お湯の温度を変える仕組みです。
エリア設定
- エリア設定可能数は、建物の広さによる。例えば、施工面積が30坪(100㎡)程度の家であれば4つのエリアとなります。
- 床暖房の敷設範囲が3畳以上で一つのエリアを設定できる。(部屋の広さではなく、床暖房の広さに注意)
エリアわけのコツ
- 寒い場所を温めやすくする=>外気が入りやすい玄関、大きな空間で冷えやすい階段、日が入らない廊下等、強い設定で温めたい場所は、居室と分けられるようにする。
- 日当たりによって分ける=>日当たりがいい部屋は温度設定を弱められるようにする。
床暖を設定しないほうがいいエリア
あまり神経質になることはないと思いますが、一般的に、床暖房を設置しない方がいいとされているエリアです。
- ゴミ箱の下
- 冷暗所
- 冷蔵庫
家具の下に床暖房を設置すると、痛むという意見もあるようですが、一条設計士さんは特には問題がないとのこと。実際、同じ30度ぐらいの温度で変化ないところに家具があったとしても痛むことはないと思います。逆に、温度変化がなくて、家具も長持ちするんじゃないかな?
ヘッダーボックスの位置
ヘッダーボックスとは、床暖房に使われる温水の配管の起点になる場所で、家中に張り巡らされた温水配管はヘッダーボックス一か所に束ねてあります。
床暖房エリア設定の失敗事例
一条工務店の良さは、うまくいったところも失敗したところも先輩施主さんが積極的に情報発信をしてくださっており、失敗事例を見つけやすい点です。
一条工務店の設計士さんも自分自身では一条工務店の家に住んでいない場合が多いので、実際に一条工務店の家に住んでいる先輩施主さんの意見はとても参考になります。
- 床暖を切りたかったパントリーにも床暖を設置してしまった。=>りんごやみかんなどもすぐに腐ってしまったそう。
- エリアを分けることで、床暖房されないエリアが出てしまった。周りに比べてちょっと温度差が出るそうで、LDKのような広い空間はむやみにエリアを分けないことをお勧めされています。
床暖房トリビア
- 床暖房用の配管に冷水を流して冷房にも使えるようにしたのが「さらぽか」。家の性能が高くないと、結露が生じてしまう。iSmartではさらぽかはできるが、グランセゾンではさらぽかは設定できない。これはiSmartの方が断熱性能が高いから。
- 床暖房の温水配管による温熱を効率的に広げるため、銀世界とよばれる、アルミパネルが床下に敷き詰められています。アルミは電波を通しにくいので、一条工務店の家では、階をまたがるWifiの電波が届きにくい。
- 温暖地では土間には床暖房はつかないが、寒冷地では土間にも床暖房が付きます。寒冷地仕様にすると温暖地でも設定ができる。(+オプション5万円)
- 社外品のお風呂を使うと床暖房は設定できない。
- じゅうたんにすると床暖房が付かない。
- 一条工務店の床暖房は通常電気による暖房ですが、ガス温水器を選ぶことも出来ます。但し、ガスの方が効率が圧倒的に悪いので、床暖房用のガス温水器を選ぶ方はほとんどいないそうです。