ハウスメーカー大手27社から見積もりが取れる、「タウンライフ家づくり」を使って、カタログを取り寄せてみました。口コミやデメリットとか。
目次
タウンライフ家づくりとは?
「タウンライフ家づくり」は、複数の住宅会社へ一括してカタログ請求や、見積りや間取り提案を依頼することが出来る、一括請求サービスです。
ダーウィンシステム株式会社というインターネット広告会社が運営しています。
一括請求サービスとは?
「タウンライフ家づくり」について入る前に、そもそもネットの一括請求サービスとは何かを振り返ってみましょう。
インターネットの一括請求サービスは、ユーザーが誰とも会わずに「比較検討」できるツールとして長く親しまれてきました。初期には自動車保険が有名でしたが、その後は生命保険の分野などでも使われています。
簡単にいうと「タウンライフ家づくり」は、これまで損保分野や生保分野などで使われてきた一括請求サービスのノウハウを、注文住宅のメーカー・工務店選びに流用したものと考えれば良いでしょう。
「タウンライフ家づくり」とは?
「タウンライフ家づくり」は、ハウスメーカー大手27社や地元有名工務店などが参加するオンライン一括依頼サービスです。
大手ハウスメーカーには積水ハウス、ダイワハウスといった老舗メーカーはもちろん、タマホームやアキュラホームなど比較的新しい会社も含まれています。
しかし「タウンライフ家づくり」はただの資料請求サイトではありません。間取りプランや資金計画書の提案、さらには土地探しのお手伝いもしてくれます。
注文住宅を検討しているけれど、家族間で休みが合わないなどの理由で、住宅展示場にもなかなか出向けない方もいると聞きます。実際、注文住宅の会社と打ち合わせをすると、土日はメーカーとのアポイントで埋め尽くされるようです。このような理由から注文住宅をやめて、あえて建売住宅にする方も最近では多いと聞きます。
「タウンライフ家づくり」のオンライン一括依頼サービスは、業者との打ち合わせアポが取りにくいご家族や、貴重な休日を有効に活用したい方にも、まさに待ち望んでいたサービスと言えそうです。
カタログ請求だけ出来るのか?
もちろん「タウンライフ家づくり」は、カタログ請求だけでも使えます。入力フォームのプラン要望欄に「今はカタログだけで結構です」と書いておけば大丈夫です。
ただ、全国展開しているハウスメーカーだと立派なカタログ資料は揃ってはいますが、地域の工務店になるとカタログ自体を作っていなかったり、簡単な小冊子などしか用意していないケースもあります。
カタログを用意できない地域の工務店の中には、「大手さんのようにカタログはありませんが、実際に建て現場をお見せすることは可能です」といった現場アポを営業してくることもあるでしょう。
もちろんこのような現場への誘導は、純粋に好意的な誘いであることがほとんどです。しかし営業に対して神経質なユーザーの中には「営業を仕掛けられた」と考えてしまう方もいるでしょう(「タウンライフ家づくり」は、原則的に営業行為等はメーカーや工務店に一任しているようです)。
ただこうした業者からの誘いもほとんどがメールか電話で行うケースが多く、「結構です」ときっぱり断れば、十分阻止できる範囲のものです。カタログ請求だけを希望されている方は、そのように対処すれば問題はないでしょう。
資料請求
「タウンライフ家づくり」の資料請求はどのように進むのでしょう。手順や注意点をみていきましょう。
どんな風に、資料請求をするのか?
間取りプランや資金計画書などの資料請求は、簡単な「あなたの家づくり情報」を登録することで完了します。
資料請求の手順としては、ページトップに記載されている「都道府県名」と「市区町村名」をプルダウンメニューから選択します。そして右側のリンクを押すと「オリジナル家づくり作成依頼フォーム」という入力フォームが出てきますので、記入箇所を全て埋めるだけです。また土地探しも希望している方は、その情報も埋めるようにしましょう。
なお土地の図面を添付すると、より詳細な提案が受けられます。本当に間取りプランを希望されている方は、プラン要望はもちろんですが、土地の「測量図(古い土地で測量図がなければ、公図でも大丈夫です)」などを添付すると良いでしょう。
手間なくできるのか?
ホームページにある通り、3分ではとても終わらないと思いますが、入力フォーム自体は気が遠くなるような冗長なものではありません。しかも「タウンライフ家づくり」の入力フォームには、顧客が迷いそうな間取りプランの要望の箇所には記入例も書かれています。なのであらかじめ書くことが決まっていれば、入力自体は短時間ですぐ済みそうです。
ただ実際には、プランづくりの大事な資料となる土地の図面等(地積測量図)の添付などがあるため、それが用意できていなければ手間取りそうです。
資料請求を頼んでからどれぐらいで資料が届くのか?
「タウンライフ家づくり」で資料請求をすると、間取りプランの提案まで、数日は見なければならないようです。常識的な日数は1週間少々ぐらいでしょうが、きちんとプランまで作成したとすると、2週間程度は余裕を見ておいたほうが良いかもしれません。
ただ事情によって急ぐような場合は、あらかじめハウスメーカーや工務店にも電話でもその旨を伝えておきましょう。
タウンライフ家づくりのデメリット
ネットで評判の「タウンライフ家づくり」は、注文住宅の会社を選ぶための資料一括請求サービスですが、ポイントはやはり無料で間取りプランや資金計画書を入手できる点です。
ただユーザーにとって有益な「タウンライフ家づくり」なのですが、運営側はメーカーや工務店側に営業に関する行為をある程度任せている部分もあり、口コミを見ると、資料提出よりまず「会う約束を取ろうとする」営業もチラホラ見受けられます。この違いはどこからくるのでしょう。
住宅メーカーの営業さんから電話、メールなどの連絡がくるか?
無料で資料請求できるのが「タウンライフ家づくり」のメリットです。ところが住宅営業ではまず「お客に会ってナンボ」という古い常識が、いまだに蔓延っている会社もあります。
もちろん営業サイドで間違った進め方と分かっていても、上司から「一度はアポを取ってみろ」叱咤されたら、最低でも結果を報告しなければならないでしょう。この差異が、両者に食い違いを生む原因となっているようです。
ただ、このような古い営業スタイルを固守している会社は徐々に減ってきています。なぜなら、そういう会社や支店は、段々と成績が振るわなくなっているからです。
営業がやってはいけないこと。それは「お客様が希望しないこと」をわざわざすることです。古い営業スタイルの洗練には、もうすこし時間が掛かるかもしれません。ただ古い営業スタイルが淘汰されるのは確実ですから、その時が来るまでは、常識的なメーカーに絞って比較検討すれば良いのです。
ユーザー側の情報量が少ないとメーカー・工務店から連絡が!
もう一つはユーザー側の問合せの情報量が少なすぎる場合です。
土地の広さや形状、間取り要望の情報をしっかり記載したものであれば、「タウンライフ家づくり」の規定通り、プランや資金計画書は郵送やメールで送られてきます。しかし、送られてくる情報量が少なすぎる場合は、資料を作成する前にお客様に電話やメールであらためてヒアリングしなければなりません。それが結果的にご自宅で面会する場合も起こり得るでしょう。
この場合、メーカーはヒアリングをせず無視もできますが、そうなると運営会社が困ります。それで運営会社はハウスメーカーや工務店側に、営業を一任しているのです。
そうなると「タウンライフ家づくり」の資料請求のコツは、プラン要望の明確化と土地資料の添付ということになります。
プラン要望については、LDKの希望帖数は書けなくても、家のトータルの希望(床)面積、和室の要・不要(Lと繋げる・繋げない)、主寝室や子供室の広さは要望が出せるでしょう。これに納戸や収納はどの程度必要かを明記するだけでも、最低限のプランは書けます。これにプラスする要素を追加するだけで、プランが書ける要望書がまとまります。
土地資料については、最悪、不動産業者の図面でも良いのですが、どうせプランをプロに書いてもらうのなら、先ほども言いましたが、地積測量図を用意するのが正解です。
地図及び地図に準ずる図面の写しの手数料は、お近くの地方法務局で、一筆につき450円(オンライン請求だと365円)でコピーが取れます。
タウンライフ家づくり
「タウンライフ家づくり」は、これまでありそうでなかったウェブサービスであることは確かです。特に忙しい方には、ファーストプランまでの初期提案で、ハウスメーカーの数をある程度絞れる方もいるでしょう。
「タウンライフ家づくり」は何と言っても、無料で使えるサービスが評判です。
まずは気軽に資料請求してみては如何でしょうか。
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