ライカブランドをつけたパナソニックのマイクロフォーサーズ規格の超望遠ズームレンズ「LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm / F4.0-6.3 ASPH. / POWER O.I.S.」(H-RS100400)。2016年3月10日に発売されたレンズです。
私が普段使うのはパナソニックのカメラではなく、オリンパスのカメラ(Olympus OM-D EM1 Mark II)なのですが、PanaLeicaとよばれるライカブランドのパナソニック製単焦点レンズと最近ではPanaLeicaの標準ズーム(12-60)が好きなのでこちらも買ってみました。
M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PROもあるの、Leica100-400とどっちを持っていくか悩んでいます。笑
気になる人も多いので、M.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F2.8 PROとの使い比べてみた感想も書きますね。
>> Olympus OM-D EM1 Mark II 評価とレビュー
>> M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO 評価とレビュー
この記事は、使用後1年経ってきたレビューですが、都度都度更新していこうと思います。
パナソニックらしい動画対応のライカブランドのレンズの真価は?M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO等、マイクロフォーサーズの超望遠ズームレンズは選択肢がかなり豊富になってきましたが、どの超望遠ズームレンズはどれが一番でしょうか?
目次
- 1 「LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm / F4.0-6.3 ASPH. / POWER O.I.S.」(H-RS100400)の評価とレビュー。
- 2 「LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm / F4.0-6.3 ASPH. / POWER O.I.S.」(H-RS100400)動画対応
- 3 M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PROとの比較
- 4 LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmの感想とスキー旅行
- 5 「LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm / F4.0-6.3 ASPH. / POWER O.I.S.」(H-RS100400) レビュー集
- 6 「LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm / F4.0-6.3 ASPH. / POWER O.I.S.」(H-RS100400)の価格
- 7 「LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm / F4.0-6.3 ASPH. / POWER O.I.S.」(H-RS100400)とマイクロフォーサーズのレンズ
- 8 「LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm / F4.0-6.3 ASPH. / POWER O.I.S.」(H-RS100400)と合わせたいミラーレスカメラ
- 9 ミラーレス交換レンズ
「LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm / F4.0-6.3 ASPH. / POWER O.I.S.」(H-RS100400)の評価とレビュー。
パナソニックやオリンパスのマイクロフォーサーズ用の常用ズームは、本レンズ「LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm / F4.0-6.3 ASPH. / POWER O.I.S.」(H-RS100400)に先立って発売された、オリンパスのProレンズの40-150mmのF2.8通し、手軽な超望遠ズームで行けば、M.Zuiko 75-300mm、更には超コンパクトで軽量でキットレンズのM.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0-5.6 Rと価格から画質、ズーム域がそろってます。
しかもこれらのレンズはマイクロフォーサーズの特性を生かした軽量かつコンパクトなつくりになっているのはもちろんのこと、一部は防塵防滴対応のコンパクトなズームレンズとなっています。
超望遠ズームの選択肢が豊富にありすぎるというマイクロフォーサーズユーザーとして大変嬉しい状況ですね。
さて、今回レビューしているLEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmは、35mmフルサイズ換算で焦点距離が200-800mm!!!
フルサイズの場合、標準的なレンズ-いわゆる大三元と言われるレンズ-の中核をなすのが焦点距離24-70mmでF2.8のレンズ。一段落ちる、小三元レンズの中核標準ズームは24-105のF4、望遠ズームはEF100-400mm F4.5-5.6Lというところでしょうか。
もっとも、超望遠のズームレンズは、EF100-400mm F4.5-5.6Lであっても大三元としてみなしていいかも。
さて、話がそれましたが、LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmは、標準ズームのLeica 12-60mm / F2.8-4.0 ASPH.の望遠ズームという位置づけで、フルサイズの100-400 F4よりもズーム域が広く、F値は若干小さいという特徴です。
もちろんフルサイズ機とマイクロフォーサーズのレンズを同じように比べることはできませんが、使い勝手という点でみると、LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmは、一般的な(?)超望遠ズームレンズよりも遥かに広いズーム範囲と明るいレンズが魅力的なレンズです。
しかも手振れ補正も内蔵。パナソニックユーザーにはうれしい機能ですね。
但し、残念ながら、手振れ補正機能はオリンパス機では使うことはできないので、カメラ本体とレンズ本体のそれぞれの手振れ補正を生かしたzuiko 24-100のようなカメラの手振れ補正をアシストして更に強力にするという事はできませんが、カメラの手振れ補正が強力なので手持ちでもスナップ写真が簡単に撮れます。(この話はまた後で)
ライカブランド 望遠ズームレンズ 「LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm / F4.0-6.3 ASPH. / POWER O.I.S.」(H-RS100400)
上で書いた通り、焦点距離は35mm判換算で200-800mm相当。ズーム比は4倍で大望遠域をカバーしています。
マイクロフォーサーズの望遠レンズの中で、LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmの特徴を一つ上げるとすれば、マイクロフォーサーズの中で最大となる800mm(35mm判換算)の超望遠ズーム というところではないでしょうか? パナライカというところも特徴の一つかもしれません。
ELMAR (エルマー)とは
EICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm / F4.0-6.3 ASPH. は、ライカブランドの ELMAR (エルマー)を名前にかざすレンズ。
ELMAR (エルマー)とはライカレンズのシリーズ名です。ライカブランドのレンズは、明るさ事にシリーズ名をつけているのですが、対応関係を下の表にまとめました。
レンズの 明るさ | シリーズ名 |
F1.4 | SUMMILUX (ズミルクス) |
F2.0 | SUMMICRON (ズミクロン) |
F2.8 | ELMARIT (エルマリート) |
F3.5以上 | ELMAR (エルマー) |
「LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm / F4.0-6.3 ASPH. / POWER O.I.S.」(H-RS100400)スペック
レンズ構成は13群20枚。その内、非球面/EDレンズ、UEDレンズを各1枚、EDレンズを2枚採用。
レンズ内手振れ補正機能もあり。(公式では1から2段分)
AF駆動はパナソニックお得意のリニアモーターで240fps駆動のコントラストAFに対応。
フィルター径は72mmになります。
最短撮影距離は広角端、望遠端1.3m。最大撮影倍率は0.5倍(35mm判換算)。
結構、寄れるレンズです。超大望遠ズームで寄れるというのは重要な性能ですね。このレンズも使ってみて不都合は感じさせません。
外形寸法は83.0×約171.5mm(最大径×全長)。質量は約985g。(除く三脚座)
重量はマイクロフォーサーズのレンズとしては軽いほうではないですが、質感も含めてしっかりしているし、それこそフルサイズ用のレンズに比べればものすごい軽量です。
スペックには表れない質感も非常に良好です。ズームのロックもしっかりしまります。このLeicaシリーズは金属製の筐体のひんやりとしてさらっとした感触や、ズームレンズを回したトルクや機械の精度の高さは、さすがライカブランド気持ちが昂っちゃいます。
「LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm / F4.0-6.3 ASPH. / POWER O.I.S.」(H-RS100400)動画対応
最近発売されたLumix GH5をはじめパナソニックのミラーレスカメラは動画に強いことで定評があります。
動画に強いとは、動画撮影時のAF合わせの速さ、正確さ、静粛性です。
このレンズも、動画対応をうたっています。
4K動画撮影中のAFサーチ時の微小な画角の変化、および手ブレ補正動作時の周辺画像の歪みを極小に抑え、更にEDガラス非球面レンズ1枚をリニアモータでダイレクトに駆動するインナーフォーカス方式により高速・高精度AFを実現しています。
GH5に組み合わせるならこのレンズですね。
M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PROとの比較
LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm / F4.0-6.3 ASPH. / POWER O.I.S.とM.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PROをLEICAレンズの視点で書きます。
共通点
共に、防塵防滴低温対応、画質の良さという点がキーワード。
LEICAレンズが優れている点
LEICAレンズが優れている点は、換算800mmという大望遠にも関わらず、1kgを切る軽量でコンパクトなところではないでしょうか? 動画対応を考えた静粛性。2.8からはじまる解放F値も魅力ですね。
標準ズームのズーム端が、M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm、LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mmになってきているので、40-150mmでは結構、標準ズームと被ってしまう事になってきています。
LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm は、100mm始まりの大望遠なので、こういうズーム域の重複がないところもよし。
M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mmが優れている点
逆にM.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mmが良い点は、コンパクトなところと軽量なところ。
M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm評価とレビュー
LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmの感想とスキー旅行
北海道へのスキー旅行。3人の子連れでの家族旅行なのでコンパクトに機材をまとめたいシチュエーションなので、どのカメラ、どのレンズを持っていくか悩みましたが今回はカメラはオリンパスのOMD EM1 Mark2にして、超望遠ズームは、LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmにしました。
三脚を使わず、スキーをしながら持ち歩きましたが、機材がコンパクトなのと強力な手振れ補正で、スナップ写真を気楽に撮れました。
快晴のスキー場でのショット。
ハーフパイプを使ってジャンプの練習中。
今度はポールの練習。
防塵防滴というところも、スキー場など屋外に持っていくときには安心感でいいですね。スキー場はコロコロ天気が変わって快晴だと思ったら大吹雪になったりします。
遠景もとってみました。すべて三脚を使わない手持ち撮影です。大伸ばしにしないスナップ写真なら十分ではないでしょうか?
スキー場向かいの裏山のてっぺん。バックカントリーを楽しむスキーヤー。
結構、距離がありましたが拡大すると表情も見える解像力。
手持ちで撮りましたが、ブログ写真程度なら全然いけるのでは?
反対側の山も。よく見ると滑走の後があります
遠くの海。空気のもやに影響をうけますね。
月も手持ちで。さすが35mm換算800mm。空気がクリアな日に改めて撮ってみようと思います。
野球観戦にも持っていきました。
換算800mmですが、カメラ本体と合わせてもシステム重量が軽く、大きさもかさばらないので楽です。
ボケがキレイに出て描写もキレイなので、ポートレート用にもいいかなと思いました。
カメラは全てOlympus OM-D EM1 Mark II です。
レビューはこっちでもやっています。
Olympus OM-D EM1 Mark II 評価とレビュー OM-D EM1との違いと残念な点
「LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm / F4.0-6.3 ASPH. / POWER O.I.S.」(H-RS100400) レビュー集
Photo Yodobashi
ヨドバシのセンスのいいレビュー。
作例も素敵な写真が多数なのですが、まだ(2018年1月現在)、LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm / F4.0-6.3 ASPH. / POWER O.I.S.のレビューは掲載されていません。
DPREVIEW (英語)
サンプルが多数。
https://www.dpreview.com/products/panasonic/lenses/panasonic_100-400_4p0-6p3_asph
Flikcer作例他
リンク先でLEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm の作例を確認できます。
ブログ記事
キレイな写真がたくさん。
動画実写
GX8との組み合わせ。
「LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm / F4.0-6.3 ASPH. / POWER O.I.S.」(H-RS100400)の価格
フルサイズのレンズ程の価格の高さは無いですが、実売15万円程度。
人気で品薄が続いているのであと1年ぐらいは大幅な価格下落はないものと予想しますがどうでしょうか?
中古でもたまに出ても12万円弱します。
レンズはカメラ本体程値段が安くなるものでもないので、早くほしい人が買っていくのかも。
「LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm / F4.0-6.3 ASPH. / POWER O.I.S.」(H-RS100400)とマイクロフォーサーズのレンズ
そのほかのライカブランドのレンズ
こちらはLEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mmですが、ライカブランドのレンズもパナソニックから続々と発売されています。
パナソニックのシステムは、LEICA DG VARIO-ELMARIT F2.8-4.0のラインで、 8-18mm F2.8-4、12-60mm F2.8-4、「50-200mm F2.8-4」は未発売ですが2018年中の発売も噂されます。さしずめ、パナライカの小三元?でしょうか。
カメラ本体はオリンパス党ですが、気づけばパナライカのレンズが増えてきました。
レビューはこちらに書きました。
「LEICA DG VARIO-ELMARIT 8-18mm / F2.8-4.0 ASPH. / POWER O.I.S.」(H-E08018)評価とレビュー
12-60mm F2.8-4はオリンパスのM.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PROとキャラクターが被ってきているので、どちらにするか、フォーサーズ所有者にはうれしい悩みのタネが増えますね。
マイクロフォーサーズの標準ズームの比較はこちら。
良い点、悪い点、それぞれの個性など。
オリンパス パナソニック マイクロフォーサーズのおすすめ標準ズームレンズ ProシリーズかPana Leicaか。
「LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm / F4.0-6.3 ASPH. / POWER O.I.S.」(H-RS100400)と合わせたいミラーレスカメラ
パナソニックのミラーレスカメラ
上のyoutubeの映像にもありましたが、動画撮影するならパナソニックのミラーレスと子のレンズを合わせた撮影が楽しそうです。
オリンパスのミラーレスカメラ
手振れ補正が本体に内蔵されているので、ライカレンズの画質を生かしたブレがない撮影が可能。
GH5もありますが、写真を撮るときはオリンパスのカメラと組み合わせるほうが多いです。
ミラーレス交換レンズ
標準ズームレンズ
Pana Leicaの12-60とM Zuiko 12-100の登場で、マイクロフォーサーズ用にはどのレンズを標準ズームとして買えばよいか、選択肢がたくさんあってわからないというある意味幸せな悩みを抱えてしまう迷えるマイクロフォーサーズユーザーのために比較してみました。
>> オリンパス パナソニック マイクロフォーサーズのおすすめ標準ズームレンズ
パナソニック
パナソニックのミラーレスレンズは種類が豊富。レンズ毎の特徴とお勧めを撮影例と合わせて紹介します。
オリンパス
マイクロフォーサーズの交換レンズ。標準ズーム、広角ズーム、超望遠ズーム、単焦点レンズ。色々レンズがありますが、お勧めと使用例と値段を紹介します。
12-40や14-150など標準ズーム比較も。