指を使って計算したり、計算するのが遅い子が、どうしたら早く計算できるようになるのか?
ネット上の情報を整理してみます。
目次
まず大切なこと。
よく、「いつまで指を使って計算しているの?」という言葉を聞きます。絶対に言ってはいけません。
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幼児・児童期の「指折り算」は健康面でも学習面でも非常に有効で大切な学習方法なのです。
http://reonreon.com/finger.html
計算が遅い子 3つの親子訓練で克服できる
数のユニットを覚えてしまう。
http://dual.nikkei.co.jp/article/030/67/
1.数のユニットをたくさん覚えるようにする
数のユニットとは、たとえば、10にするためには4だったら6、15にするには7だったら8というような、補数の練習です。
また、「15分が4つ集まれば1時間だ」というような生活のなかでよく使う数字にも慣れておく必要があります。
半分は1/2と同じ、1/8は0.125というような分数と小数の関係は、ぜひとも子どもに覚えさせてください。
45度の扇形の場合、45/360を約分してやっと1/8が出せる子と、45度がすぐに1/8とわかる子では、当然ながら、スピードと正確さが大きく異なります。
ぜひ身につけておきたい数のユニットは下記を参考にしてください。
●10になる補数……1と9、2と8、3と7、4と6、5と5
●15になる補数……1と14、2と13、3と12、4と11、5と10、6と9、7と8
●15の倍数(これを覚えておくと、15分の2倍は30分、4倍は1時間……を素早く理解できます)
●25の倍数
●45の倍数
●2の累乗……2、4、8、16、32、64、128、256、512、1024(このあたりまで)
●3の累乗……3、9、27、81、243、729(このあたりまで)
●1/8=0.125
●3/4=0.75
10になる補数
1 | 9 |
2 | 8 |
3 | 7 |
4 | 6 |
5 | 5 |
15になる補数
1 | 14 |
2 | 13 |
3 | 12 |
4 | 11 |
5 | 10 |
6 | 9 |
7 | 8 |
8 | 7 |
10になる補数と15になる補数の20ます計算 (引き算)
10 | 15 | 10 | 15 | |||
2 | 3 | |||||
4 | 7 | |||||
6 | 4 | |||||
8 | 2 | |||||
10 | 6 | |||||
1 | 1 | |||||
3 | 8 | |||||
5 | 9 | |||||
7 | 10 | |||||
9 | 5 |
10の補数をイメージする
親子で遊びながらイメージをする方法。
http://reonreon.com/finger.html
「10の補数」の体感計算
1.親子で(先生と生徒で)目を閉じます。
2.子供の指を2本折り曲げてあげます。(握ってあげても結構です)
3.折り曲げた手を包むようにしたまま、曲げていない指を感じさせます。
※この体感イメージを意識させることがポイントです。
4.曲げていない指を感じながら何本かを当ててもらいます。
5.他の組み合わせを続けます。
※ポイントは、体(頭)で伸びている指を感じることです。その感覚(体感イメージ)の再現がイメージ再現の原形になるのです。
※次第にテンポよくランダムにできるようにします。必ず出きるようになります。
※速さではなくテンポが大事です。「トン・トン・トン・トン」とテンポよく繰り返して下さい。
100ます計算
100ます計算の目標タイム
100ます計算の目標タイムは、足し算、引き算、掛け算、割り算により異なります。
掛け算は、九九で覚えてしまうので、足し算、引き算、割り算を正確に早く計算できるようになるかが鍵になります。
足し算、引き算、割り算の目標タイムは2分のようです。
<目標タイムの目安>
陰山英男尾道市立土堂小学校校長(前兵庫県朝来町立山口小学校教諭)の「学力再生」から抜粋編集
「100マス足し算のタイムについて経験的に言いますと、中学年以上の場合2分以内でできると算数の学習に支障がなくなりますが、3分以上経過すると計算のつまつぎが目立ち、5分を超えると桁数の多い筆算ができない統計があります。2週間の練習でほぼ倍の速さになります 」