女性的なデザインが多いオリンパスのミラーレスカメラの中でも、クラシカルなテイストのカメラががPen F。
以前発売されていたPenシリーズ(PLでない)の事実上の後継となるミラーレスカメラで2016年2月26日の発売です。
目次
Olympus PEN-F
Pen Fは、有効画素数 2030万画素 (総画素数 約2177万画素)とオリンパスのフォーサーズ機の中では新しいセンサーを搭載しています。
2000万画素以上のセンサーを使っているのはこのPEN FとOM DのフラッグシップE m1 Mark2だけです。
>> Olympus OM-D EM1 Mark II 評価とレビュー OM-D EM1との違いと残念な点
Olympus PEN-Fの検討候補
まずは比較対象となるのは、PenのPシリーズ。E-P5は実質的にはPEN-Fの前世代機種になります。
PEN E-P5 122.3(W)×68.9(H)×37.2(D)mm/約420g
PEN-F 124.8(W)×72.1(H)×37.3(D)mm/約427 g
5軸手振れ補正、電子ビューファインダー、バリアングル液晶、数々の物理ダイヤルまで付いて、PEN-FはE-P5と殆ど大きさや重さが変わっていません。縦が3.2mm、横幅が2.5mm、厚みに関してはなんと0.1mmしか変わっていません。
Pen Liteとの比較も考えますが、これは小さいカメラを求める人用。Pen Liteはオリンパスのミラーレスの入門機種も担っているので値段が安いことが魅力ですが、手振れ補正やセンサーを考えると、予算があるならよほど小さく軽量なカメラにこだわりがない限りPen Liteを選ぶ理由は乏しいです。
>> オリンパス ペン E-PL8 評価とレビュー E-PL7との違いと正直な感想。
OM D E-M5 Mark2とOlympus PEN-Fの比較
Pen FはPen Eシリーズよりも、OM-DシリーズのE-M5と比較対象になる気がします。
共に、EVF搭載。まぁ、EVFは年に一回使うか使わないかなので、その分少しでも軽く(そして安く)してくれた方がうれしんですけどね。笑
EVFを使う人、結構いるのかなぁ? OMシリーズにはつけるけど、Penシリーズは省いてもいいのでは?E-P5にはEVFは搭載されておらず外付けだったので、それでいい気もします。
Pen Fはオリンパス自慢の5段分の5軸手振れ補正を搭載しています。OM-Dシリーズ並みの機能を盛り込みつつ、E-P5とほぼ同等の携帯性はスナップ撮影愛好家には大きな魅力。E-M5 Mark2との違いは防塵防滴の有無(EM5にはあり)と、画素センサー(PenFのほうが世代が新しい)、操作性(ダイアルが多いPen Fは便利、シャッター音もPen Fのほうが気持ち上質な感じがします)。
画質はパッと見違いが判る感じではないですが、センサーが新しい分、ダイナミックレンジが広がりきれいになった感じがします。
操作性は、ダイヤルが多いので、一つ一つのダイヤルに機能がそれぞれ割り当ててあります。特に、露出補正のダイヤルは、ダイヤルに文字で何段分で補正しているか書いてあるので、直感的に操作でき便利で気に入っています。これは、OMDにはありません。
値段がPen Fのほうが高いのですが、センサーとデザイン、操作性に価値を見出せる人は、Pen Fを買っても損はないと思います。
Pen Fのデザインは、底がすっきりと仕上げられていたり、こだわりを感じます。
Olympus PEN-FはOM D E-M5 Mark2と比べると、よりこだわりをもった人のカメラがPen Fという印象です。
Olympus PEN-Fはデザインも細かいところまで凝っていて裏面もすっきりしていたり上質感があります。
デザインで好きな方を選ぶと良いかと思います。まぁ、カラーフィルターをダイヤルにするのは正直どうかと思いますけど。笑
ただし、Pen Fには防塵防滴性能がないので、スキー場とかには持っていけません。
我が家では、散歩用のPen Fとアウトドアや旅行用のOM-Dという使い分けです。
Pen Fのそのほか検討候補
安いカメラではないので、このカメラを検討している人は、ほかのカメラの選択肢が広がります。
価格的には大体この辺が検討候補になるでしょう。
この価格帯なら、どのカメラでも良いカメラが買えますが、機種ごとの特徴が自分の好みにマッチしているかで選ぶといいかもしれません。
Olympus PEN-Fを使ってみた感想
Olympus PEN-Fのよさ
Olympus PEN-Fを使い始めて1年ぐらい。良いところと悪いところを書きます。
デザインと質感がいい!
10万円を超えるカメラにふさわしい上質なデザインが魅力です。
安い感じなカメラにありがちな質感の悪さがありません。
裏面もここまですっきりしたカメラは実はあんまりありません。
悪いところ
値段がそこそこするのと、防塵防滴ではないので、OM Dのように気軽に持ち歩けないところ。
大事にカメラバックにしまって持ち歩いています。
>> ビームスのカメラバッグ
GPSがついていないところも気になるところ。スマホのアプリを起動させておけば地点データは記録されるのですが、撮影の度にいちいち起動させるのは手間です。
GPSがついているカメラはほとんどないのですが、つけてくれないかな~。
Olympus PEN-Fの感想
防塵防滴がついていないのが気になりますが、それ以外の面ではカメラとしての性能はOM-D EM-5 Mark2よりも上。Pen Fの上質な作りに、感覚的にも見せられて、最近はPen Fを持ち歩くことが多くなりました。OM-D EM-5 Mark2とPen Fで値段ほどの性能差があるかどうかは正直微妙ですが、連れ出す回数は圧倒的にPen Fの方が多くなりました。
Olympus PEN-Fとあわせたいレンズ
マイクロフォーサーズはオリンパスとパナソニックが主導して策定された規格なので、パナソニックのカメラでもオリンパスのレンズがそのまま使えるようになっています。
何本かお勧めのレンズがありますが、かいつまんで紹介します。
標準ズーム
コンパクトなのに防塵防滴、インナーフォーカス電動ズームの使い勝手が良いレンズで、画角も35mm換算24mmスタートの広角ズームレンズ。本当は4万円近いレンズなのですが、なぜか黒色だけ投げ売り中で1万円そこそこで買えます。(シルバーの半額)
レビューを書いたので良かったら見てみてください。
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-50mm F3.5-6.3 EZ 評価とレビュー 作例も
単焦点レンズ
マイクロフォーサーズはオープン規格なのでオリンパス以外のマイクロフォーサーズのレンズも使えます。
最近のお気に入りはパナソニックのもの。
「LEICA DG SUMMILUX 25mm F1.4 ASPH.」評価とレビュー
4Kサイズの写真はこちらに載せています。
>> 【4K 壁紙】PC用 UHD 3840×2160 高画質壁紙集
Olympus PEN-Fにおすすめなレンズ
松竹梅の3グレードで語られることも多いオリンパスのレンズ。
パナソニックのマイクロフォーサーズのレンズも使えるので、選びたい放題で、逆に選択肢が多すぎて困ってしまうほど。
Pen Fで撮った写真 (作例とか)
Pen Fが来てから、散歩に行くときはPen Fを持ち出すことが多くなった気がします。
この日は新宿御苑に行ってきた時のもの。レンズは「LEICA DG SUMMILUX 25mm F1.4 ASPH.」とLUMIX G VARIO 7-14mm F4.0」。
カメラはオリンパスですが、この日のレンズは二本ともパナソニック。
こんな使い方ができるのもマイクロフォーサーズならではです。
何枚か写真を載せているので、よかったらこちらも見てください。
↓
こっちは屋形船から。標準レンズは「LEICA DG SUMMILUX 25mm F1.4 ASPH.」、広角レンズはLUMIX G VARIO 7-14mm F4.0 評価とレビュー 作例 でとっています。結構写真を撮ってきました。揺れる船から、暗い夜の手持ち撮影という超悪条件です。ノイズの出方、暗いところでどこまで撮れるか、参考にしてください。