アツいファンの多い、富士フィルムのミラーレスカメラ。2016年から怒涛の新製品攻勢で一番勢いのあるミラーレスカメラメーカーかもしれません。フラッグシップもX-T2とX-Pro2の二機種出していてます。
この記事では、X-T2のスペックを中心にレビューしていきます。
富士フィルムのミラーレスカメラ
富士フィルムのミラーレスは、ミラーレスカメラの中では後発メーカーです。安売りをせず、他のメーカーより若干高めな値段設定という事もあってか日本では幅広い層に大人気という感じではありませんが、ヨーロッパでは人気で、友達のドイツ人のご家庭も富士フィルムのミラーレスを交換レンズと一緒に学校のイベントに持ってきたりしていました。
富士フィルムのミラーレスは画質と描写に定評があります。特にフィルム写真を再現するモードは、元々はフィルムメーカーらしい機能で人気です。特に肌がきれいに映るというのもフジフィルムの人気の秘密かも。
2種類のミラーレス
富士フィルムのミラーレスカメラは、センサーサイズの大きさでXシリーズ(APS)とGFXシリーズ(中判)の2つのシリーズがあります。
GFXシリーズは、2017年に発表された中判サイズのミラーレスカメラで80万円する超高級ミラーレスカメラです。フルサイズをすっ飛ばして中版サイズのミラーレスを出す戦略。
確かにAPSとフルサイズでは、ユーザーも迷ってしまい、メーカーからみたユーザーも被ってしまうかもしれませんが、中判サイズとAPSサイズでは迷う人はいないと思うので、メーカーの思い切りのいい戦略ですね。
もっとも、中版サイズが必要な人と、ここまでお金を出せる人は限られていると思うので、ニッチを狙った製品なのかもしれません。
Xシリーズ(APS)
Xシリーズのミラーレスカメラは、Pro、T一桁、T二けた、E、Aのラインがあります。
Xシリーズ自体でも機種数が多いのに加えて、Xシリーズにはミラーレス以外にコンパクトカメラもあります。
ちょっとわかりにくい構成になっていますが、パナソニックのLumixの様に、Xシリーズというブランド名と考えれば少し理解しやすいかもしれません。
ミラーレスカメラメーカーとしては後発の部類ですが、レンズ群が充実してきている所もXシリーズの良い所です。
FUJIFILM X-Pro2
ボディ価格15万円程度のフラッグシップ。ミラーレス機です。EVFと光学ファインダーの両方が使えるハイブリッド式。レンジファインダースタイルのカメラでX-T2と比べると趣味性の高いカメラです。
FUJIFILM X-T2
ボディ価格15万円程度。こちらもミラーレスフラッグシップ機。
EVFのみしか使えません。
FUJIFILM X-T20
ボディで11万2千円程度。2017年2月28日発売。X-T10の後継機です。
X-T2とバッテリーが共用できるのでサブシステムとしてもよさそうですね。
FUJIFILM X-E2
ボディ価格9万円程度 2013年11月発売と古いので、今買うなら積極的に選ぶ理由はありません。
FUJIFILM X-A3
ボディ価格6.5万円程度。2016年8月発売。値段が安いので、富士フィルムのミラーレスの一番の売れ筋です。
APS-C サイズ2420万画素センサー
X-T2
ボディで15万円程度。2016年 9月 8日発売。X-T1の後継機です。
X-T2主要スペック
- 約2,430万画素画素
- 4K対応 (29.97p/25p/24p/23.98p)
- 人気の定評の「フィルムシミュレーション」
- モニターは、3方向チルト式。横位置縦位置のどちらの撮影時もレンズの光軸上に液晶が位置するこだわりの設計。
- 約507g(付属バッテリー、メモリーカード含む)
- 起動時間 約0.3秒
- Wi-Fi機能も搭載
- 防塵防滴に加え-10℃の耐低温性能
- デュアルカードスロット (UHS-II規格のSDカードを2枚挿入可能。)
- マグネシウム合金ボディ
X-T2とX-T1の違い
2014年 2月15日に発売されたX-T1。X-T2の発売はその2年5ヶ月後なので、昨今のカメラ業界では標準的なモデルチェンジのサイクルです。
X-T2とX-T1の大きな違いは画素センサー。 1,630万画素から約2,430万画素になっています。
又、4K(30P)に対応したことも大きいですね。ただし、30Pなので、ヌルヌル動くという事ではありません。
その他の主要な違いは、
- ISO感度の向上6400から12800
- 連写機能8コマ秒から14コマ秒(電子シャッター時)
- AF測距点が49点から91点(最大325点)に
- モニターがタッチパネル対応に
- チルト式から3方向チルトへ
- デュアルSDカードスロット対応
本体内手振れ補正はありません。手振れ補正付レンズで対応するという考え方です。
X-T2との違い
X-T2は、X-T20の上位モデルですが、発売時期の関係で一概にどちらが優れているとは言えません。
X-T20とX-T2の共通点
センサー、画素数は同じ。共に4K(30P)撮影対応。
X-T20が優れている点
4K対応
タッチパネル対応
そして価格が安いと言う点も。
X-T2が優れている点
X-T2は2016年 9月 8日に発売されたばかりで、ボディで15万円します。
X-T20とは、価格差が5万円ぐらいあるので、ライトユーザーには、X-T20で十分かもしれませんね。
- 測距点の多さ
- 防塵防滴
- SDカードがデュアルスロット
- ジョイスティック搭載
防塵防滴は以外と便利な機能で、どこにでも気にせず持ち運びが出来るのは大きなメリットです。
雪が舞うスキー場や砂浜にも持って行きます。
他社のカメラですが、、、
X-T2の価格
発売時実勢価格はボディで15万円。
デビューしたばかりなので、半年程度は特に高値でしょうね。
型落ちとなったX-T1は一時期7万円台に下がりましたが、今は在庫がなくなってきて9万円台。特にこだわりが無ければ、最新機種のX-T2を購入するのがよろしいかと思います。。
X-T20デビューキャンペーン
2017年3月31日までキャンペーンをやっていました。
最大3万円のキャッシュバッグです。
http://fujifilm.jp/personal/digitalcamera/promotion/x_cash_back/
X-T2の交換レンズ
フジノンブランドでレンズ群を展開していて、ミラーレス用の交換レンズラインアップは24本。レンズの充実ぶりも写真の画質にこだわる人に人気な理由です。
オリンパスやパナソニックなどのマイクロフォーサーズに比べるとフジのXシリーズは、レンズも高め。
大きなレンズで映りの良さが口コミでも高評価となっています。
フジノンレンズ XF23mmF2 R WR
一番人気の単焦点レンズがこのレンズ。実売価格4万4千円程度。
2016年10月に発売されたばかりのレンズ。35mm判換算:35mm相当になります。
重量は180グラムとフジのミラーレス用レンズの中では比較的軽めですが、しっかり金属外装なので高級感があります。
防塵・防滴にも対応。X-T20は防塵防滴ではないですが、将来カメラ本体を買い替えた時にもレンズが引き継げるので嬉しいですね。防塵防滴となっていることで、機械としての信頼性も高そうです。
フジノンレンズ 「XF35mmF2 R WR」と「XF50mmF2 R WR」とこの「XF23mmF2 R WR」の3本で金属外装、防塵防滴のシリーズを構成しています。
フジノンレンズ XF10-24mmF4 R OIS
ズームレンズのお勧めはこちら。35mm換算で15~36mm相当の超広角ズームレンズ。F値4.0通しの明るいレンズです。実売価格は、9万円ほど。
重量は約410g。