α99 II 評価とレビュー記事です。
秋は実りの秋。今年もいろいろな新機種が発表されカメラファンにとっては嬉しい秋となりましたが、一番うれしかったのはAマウントレンズの新機種α99 II の発売を待っていた方では?
αのAマウントレンズは元々はコニカミノルタのαシリーズに由来します。ソニーがコニカミノルタのカメラ事業を譲渡されてソニーブランドになっていますが、ソニーはAマウント以外にもEマウントを開発。
新機種が続々投入されるEマウントレンズに比べ、2年間新機種の投入が無く、Aマウント自体が廃止されるとのうわさもまことしやかに流れていました。
そんな噂をひっくり返してフラッグシップ機としては4年ぶりに登場したのがα99 IIになります。
目次
Sony Aマウントフラッグシップ機 α99 シリーズ
α99 IIは、Sony Aマウントフラッグシップ機の2世代目の機種です。値段的にはEOS 5D Mark4あたりがライバルです。
初代「α99」
α99シリーズは2008年10月に発売された初代「DMC-G1」からスタート。オリンパスと共同開発したマイクロフォーサーズ規格を採用した最初のミラーレスカメラ。動画撮影は非対応でした。
二世代目 「α99 II」
Aマウントファン待望の第二世代として発売されたα99 II。2016年11月に発売される予定でしたが、メーカーの予想を上回る人気ぶりで一部品不足となっています。
11月25日に発売予定のデジタル一眼カメラ『α99 II』につきましては、当初の国内向け販売計画を大幅に上回るご予約をいただいており、国内のお客様のご要望に追いつかない状況となっております。そのため、商品のお届けにお時間をいただく場合がございます。
α99 IIの概要
α99 IIは、α99 IIシリーズとしては2世代目となる機種。ウリはこれまで評判で動画撮影機能をそのまま引き継ぎつつ、防塵防滴仕様やボディ内手ブレ補正を搭載したことです。
運動会向けにも良さそうですね。
α99 II 主要機能
- ハイブリッド位相差検出AFシステム
- AF・AE追従(*1)最高約12コマ/秒(*2)の高速連写
- 光学式5軸ボディ内手ブレ補正 (補正効果は4.5段分を謳います。)
- 画素加算のない高解像4K動画
- GPSは無し。
- 大容量バッファー搭載による連写撮影後の即時再生
- 重量 約770g(本体のみ)/約849g(バッテリー+メモリーカード)
- 約142.6 x 104.2 x 76.1mm(幅x高さx奥行き)
- 背面液晶モニター:可動式液晶モニター (チルト式は便利です)
α99 II 作例
α99 II サンプル写真
フラッグシップ機にふさわしい圧巻の描写性能です。
α99 II 4K撮影 サンプル動画
α99 IIの海外版製品(中身は同じ)のサンプル動画が公開されています。ハンディカムを作っているソニーらしく、α7Sやα7SⅡなどソニー製のカメラは動画に定評があるカメラでしたが、圧巻。プロ並みの動画も撮影できます。
α99 IIとα99の比較
α99からα99 IIへの変更点
解像度や速度面の性能向上に加えボディ内臓の手振れ防止装置を搭載。順当に進化しています。
後、4年は使えそうですね。
- センサー/α99の約2430万画素のセンサーに対し、α99 IIは約4240万画素のExmor R CMOSセンサーを搭載。センサーはソニー自慢の裏面照射型構造のものでソニーのもう一つのマウントEマウントのフラッグシップα7R IIと同じ物です。画素数が増え解像度がました他、拡張感度は最高ISO102400を達成。
- 連写性能/α99の最高約10コマ/秒からα99 IIはAF/AE追従で約12コマ/秒を実現。飛び込み競技を撮影したサンプルが公式ページで見られます。
- α99の19点位相差AFセンサー(クロスセンサー11点)・102点像面位相差センサーに対し、α99 IIでは79点位相差AFセンサー(クロスセンサー15点)・399点像面位相差AFセンサーを搭載。399点像面位相差AFセンサーにより、位相差AFと像面位相差AFを同時駆動さえるファストハイブリッドAF。また、「4Dフォーカス」を実現。これらは既にα7R II等Eマウント機種に採用されていたものですが、他機種同様Aマウントでも使えるようになりました。
- 4K動画に対応。フルHD(1920x1080) でしたが、全画素読み出しの4K(3840x2160) 30pに対応
- α99に搭載されていたGPSは非搭載なんとα99 IIでは非搭載となりました。
- 重量はα99から37g増加しました。
- サイズは若干小さくなっています。 約147×111.2×78.4 mm → 約142.6 x 104.2 x 76.1mm(幅x高さx奥行き)
その他、レリーズ耐久回数が約20万回から約30万回に向上したり、ファインダー倍率が、約0.71倍(α99)から約0.78倍(α99II)に向上したりしています。